日々雑談~2369~

 普段は、肉体労働と頭脳労働は混在していたほうが良いペースを保てるものの……この季節だけはイカン。なにせ、どっちをやっても熱さでゆだって、それどころじゃなくなる。体力も精神力もがっつり削られて、知力と体力のバランスとか、そういうの言ってる場合じゃないぜ。
  
 

キン肉マン超人総選挙2017

 悪魔将軍とスグルの躍進はわかるし、当人ランク落ちしているんだけど……新章で出番無いのに、未だ3位のアタル兄さんスゲえな! 2位のスグルとの差は100票未満だし、全員10位以内に入ってる超人血盟軍の中でも堂々トップだ。つーか、全員前回よりランク落ちしているのに、未だ10位圏内の超人血盟軍はハンパねえな!

 カメハメとラーメンマンは、初代キン肉マングレートやモンゴルマンの票が一本化していたら、10位以内に入ってるなコレ。仕方ないような、惜しいような。ところで、55位の悪魔将軍は、1位の悪魔将軍と何が違うんだろう。55位の方は、サタン? 恐怖の将?

 ケビンマスク、68位……かつては1位と2位しか経験したことのない男だったのに、164票で68位……これ、多分、Ⅱ世超人も応募可能ってのが、伝わってなかったのでは。うん、いくらⅡ世の連載が昔とは言え、ガチでみんな100位のオイルマン以下の人気だったら、ちょっとした惨劇だよね。

 しかし2018年にはまた、ランキングも大きく変わるんだろうなあと。現時点でほぼ断定できるのは、新シリーズでの出番が約束されているアタル兄さんは、次回選挙でエラいことになるってことぐらいだな!

アマゾンプライムで観る、劇場版キン肉マンシリーズ

 アマゾンプライムで無料で見れる、劇場版キン肉マンシリーズ。アマゾンプライムセール終了直後で、プライム会員も多い今、各作品の特徴や見どころを紹介してみたい。

 

キン肉マン(劇場版第一作)

 記念すべき第一作。メディアによっては、『奪われたチャンピオンベルト』というサブタイトルが付く。

「謎の第三勢力出現!」「駆けつける正義超人」「リング外での大乱闘」「次々と倒れていく仲間たち」「ウコン一族」「最後は大団円」
 これらの劇場版キン肉マンのお約束は第一作で完成しており、そのお約束を成立させるだけのパワーに溢れた作品。ジャンプアニメ劇場版の第一作目で、ここまで完成度が高い作品も珍しい。

 参戦メンバーは、7人の悪魔超人編までのアイドル超人。バッファローマン未加入の結果、当時最大のライバルポジだったウォーズマンの出番も多い。身体に刀の刺さったまま、群がる敵に一歩も退かぬ姿は、戦闘超人の面目躍如である。

 ちゃんとリングで戦うのは、キン肉マン&テリーマンVS宇宙地下プロレス連盟のボスであるプロレスオクトバスドラゴン3世&猛虎星人の一戦ぐらいなのだが、この試合、相手の卑怯な振る舞いを含めて、プロレス色が凄く強い。あと何気に、映画でマシンガンズがリングで揃うのはここだけである。

 

キン肉マン 大暴れ!正義超人

 原作でのヒロインとなる、ビビンバの登場エピソードをベースとした物語。アニメではマリさん、原作ではビビンバと、キン肉マンにおけるヒロインの使い分けは有名だが、原作でフェードアウトしたマリさんとは違い、ビビンバはアニメにちゃんと出ている。王位争奪編のアニメにも出ている。ただし、ヒロインではないので、王位争奪編では改心したフェニックスと、この劇場版ではシシカバ・ブーと結ばれている。アニメ、劇場版、原作、全部で相手が違うヒロインは、結構珍しいのではなかろうか。

 もう一つの目玉は、バッファローマンの正義超人加入。原作やアニメでの悪魔将軍による蘇生ルートを通らず、苦戦するキン肉マンを助けに参上する。なお、特に復活の理由は語られないが、めでたいので多分問題ない。この一件以降、キン肉マンの劇場版のIFストーリーとしての色合いは濃くなっていく。

 敵はキン肉マンとシシカバ・ブーの争いに介入してきた、ブラック・エンペラー率いるブラック軍団。ブラック・エンペラーの必殺技『ブラックスターファイヤー』と、キン肉マンの48の殺人技『デビルファイヤー』、必殺技同士の衝突後からのキン肉ドライバーは、キン肉マンアニメトップクラスの迫力と美しさ。

 

キン肉マン 正義超人vs古代超人

 世界中にある古代遺跡より復活した、魔王サタン・キング率いる古代超人軍団。古代超人こそが全宇宙の悪の総元締めであり、これまで劇場版に登場したブラック軍団や宇宙地下プロレス連盟だけでなく、悪魔超人や宇宙野武士も全員彼らの配下である。正義超人も、そもそも古代超人と戦うために作られた勢力であり、今までの戦いは前座に過ぎなかった。つまり古代超人とは、東映まんがまつり名物の、原作やTVアニメを凌駕する超強い敵である。なお、IFとはいえ時系列としては黄金のマスク編終了後となっているので、完璧超人は含まれていない。あの、ジェロニモは何処へ……?

 戦闘は、第一戦が各地の古代遺跡での戦い→第二戦が本拠地サタンタワーでの戦いとなるが、第一戦と第二戦の相手が同じリーダー役の◯◯サタン&配下軍団となっている。リーダーだけ逃げ延びたとか、パワーアップして復活したとか、そういうのは特になく、第二戦は第一戦で撃破したのと同じ相手である。この時点でツッコミを入れたくなるが、最もツッコミを入れたいキャラは、リキシマン(ウルフマン)と死闘を繰り広げたハニワサタン。どう見ても、ハニワではなく土偶の超人な外見をしている。

 

キン肉マン 逆襲!宇宙かくれ超人

 ロビンマスクが各超人の弱点を記録したロビン・メモを巡る原作短編をモチーフとした物語。メモを盗み、ロビンをさらったのは、ハイドラ星にて密かに正義超人の殲滅を狙っていたハイドラ・キング率いるかくれ超人である。なんというか、追い詰められたので出てきた感、ハンパない集団である。配下はハイドラスモウやハイドラインディーと言ったハイドラ軍団+ニューアシュラマンやニューブラックホールのような再生超人軍団である。なお、再生超人は特に因縁もなく、結構あっさりやられる。そして、ハイドラインディーというインディアンキャラと戦うのは、いよいよ劇場版初登場なジェロニモ。なおフィニッシュは、トマホークチョップやアパッチのおたけびではなく、脇腹を斧でぶった切られるというフェイタリティ。劇場版はリングでの戦いが少ないせいか、ジェロニモはよく斧を振り回している危険な超人。

 この作品、アニメ版で賛否が分かれたギャグ描写がかなりてんこ盛りであり、その結果、賛否別れる作品ともなっている。ロビンメモのオチのどうしょうもなさは、フォローできない……。そして原作通りなんだけど、※超人サザン・クロスを一対一の試合でいきなり持ってくるのはどうかと思う。

※複数の超人で、相手の弱点を取り囲むように一斉にキックする合体技。頭部が弱点のハイドラ・キングは、試合中キン肉マンの掛け声とともに正義超人8人がかりで蹴っ飛ばされるハメになった。

 

キン肉マン 晴れ姿!正義超人

 なんと舞台はタイムスリップしての江戸時代という異色作。水戸黄門や旗本退屈男や大岡越前と、時代劇パロが多い。敵は、悪魔将軍の先祖であり、時空を越えて全ての悪の超人を支配している朱天童子。ツッコミどころが満載だが、こらえて欲しい。元祖地獄の断頭台の威力や、キン肉マンの殺人コンボをくらってもまだ動ける辺り、かなりの実力者かつ、タフネスでは劇場版ボスナンバーワン。

 何と言っても、この作品の特徴は夢の超人タッグでのチーム単位で戦う正義超人。モーストデンジャラスコンビやニューマシンガンズの活躍、超人師弟コンビのタッグフォーメーションAがきちんと機能する光景、モンゴルマンではなくラーメンマンとバッファローマンによる2000万パワーズの結成と、夢の超人タッグでの不遇や足りなかったところをプラスアルファした上で回収している。ラーメンマンによるロングホーントレインは、ひょっとしてこの作品が初かもしれない。

 

キン肉マン ニューヨーク危機一髪!

 敵は復活した悪魔将軍。舞台は、ニューヨークの摩天楼リング。先祖の次は、当人である。こうも続くと、ボスとしての悪魔将軍のネームバリューの高さがよく分かる。今回の将軍は、悪魔騎士ではなく罠にはめて奪い取った正義超人のパワーを依代にしており、カーフ・ブランディングやタワーブリッジ、果にはルービックキューブ張り手やアパッチのおたけびを使いこなす。ウララー!するところや、強化形態の挑戦的すぎるビジュアルと、今の連載を読んでるとちょっと困るかもしれない。ゴールドマンというか、サタンだろうね、コイツ……。

 今回は正義超人の仲間が悪魔将軍に吸収されているため、一対多の乱闘シーンは一部のみ。ほぼ全編、キン肉マン対新生悪魔将軍の一騎打ちである。この試合のフィニッシュとなり、一部ファンの間では“ニューヨークスペシャル”と呼ばれているキン肉マンの連携技は必見。マッスルスパーク抜きなキン肉マンの最大必殺技と言っても、全く過言ではない。ダメージとインパクトは、マッスルスパーク以上。

 キン肉マンの劇場版を通してのテーマは、友情であり、友情がピンチを招いてしまう時もあれば、救いや最後の大逆転の鍵となったこともあった。この作品における友情の課題となったのは「キン肉マンに頼りすぎていた正義超人たち」。これは最後の作品にも関わってくるので、覚えておいて欲しい。

 

キン肉マン 正義超人VS戦士超人

 テレビ放送終了後(夢の超人タッグ終了後)に作られた作品。後の王位争奪編の時期には劇場版が作られず、次のキン肉マンの映画はⅡ世となるため、これが現状最後の初代キン肉マンの映画となっている。

 ベースとなっているのは、ゆでたまご先生の読み切りの「デスゲーム」。ミート君をさらった謎の鉄仮面、その鉄仮面から更にミート君を奪った戦士超人。二人の敵の思惑に巻き込まれつつ、キン肉マンは戦士超人狩猟ビッグシンジョーが頂上で待ち構える死の塔に挑むこととなる。

 最終作だけあって、内容は絢爛豪華。正義超人だけでなく、キン骨マンまで巨大化して参戦。超久々の、怪獣対超人である。そしてキーキャラクターとなるのは、王位争奪編に先駆けて復活登場したネプチューンマン。この作品では、ネプチューンマンは人狼煙で死んでおらず、一人生き残ってしまったことから身を持ち崩し、死刑囚として処刑寸前だった。酔っ払って暴れているところは、Ⅱ世での老ネプチューンマンを思い出してちょっと辛い。だが処刑寸前、元戦士超人であるネプチューンマンは、水先案内人としてキン肉マンに救われる。協力者ではあるものの仲間ではないとのスタンスを貫くネプチューンマンとキン肉マンの関係は、正直王位争奪編での関係よりも、らしいように思える。

 さらわれたミート君は洗脳されてしまい、塔に駆けつけた正義超人の弱点を全てバラしてしまう。その結果、各階での正義超人対戦士超人は正義超人の大幅不利となり、全員が※玉砕技で相打つという、キン肉マン劇場版史上最も苛烈な戦いとなる。相打ちは劇場版のお約束と言えども、そのお約束を吹き飛ばすような迫力がある。セコンドとしてのミート君の優秀さ、そして恐ろしさが垣間見える話だ。

※玉砕技の例
テリーマン 燃え盛る炎に向かい、カーフ・ブランディング。
バッファローマン 生命とも言えるロングホーンを二本共へし折り、ブーメランに。
ラーメンマン 体中の骨を砕き軟体化する秘伝骨崩しで絞め殺す。

 この作品における友情のテーマは「正義超人の仲間に頼り過ぎなキン肉マン」。前作での「キン肉マンに頼りすぎていた正義超人たち」と、対になっている。片方だけではなく、相互補完してこその友情。このあり方からは、後の王位争奪編における友情の力も垣間見えている。これら劇場版シリーズにおける友情を見出し、自分なりの真・友情パワーを見出してみるのも、中々に燃えたぎる話だ。

日々雑談~2367~

 アマゾンプライムセール、終わったなあ……。俺も一応プライム会員だけど、特に何も買わなかったというか、商品が多すぎて分からないよ! となりつつも、Fire TV Stickだけは購入。Amazonビデオを作業中のBGMにするに、TVからの出力でないと面倒すぎる。それにこれでどこでも気軽に大画面で、ぶらり路上プロレスが観れるってえもんよ!

 そうねえ。プライム会員ならタダで観れるオススメの作品……前述したぶらり路上プロレスや仮面ライダーに勇者シリーズとおすすめしたいものは沢山ありますが、今日挙げておきたいのは、東映まんがまつり系の作品かねえ。全部とはいかんのですが結構な数が無料になっているのですよ。マジンガーZ対デビルマンや、珍しいところでは魔法使いサリーとかね。

 結構単発物も多いのですが、そんな中である程度の数を揃えつつ、全作品アマゾンプライムで観れるのが劇場版キン肉マンシリーズ。元祖キン肉マンの映画だけでなく、キン肉マンⅡ世マッスル人参争奪!超人大戦争のようなⅡ世の映画も観れます。マッスル人参での、ガゼルマンとセイウチンのプレミアムな大活躍を見逃すな!

 劇場版キン肉マンはIFストーリーであり、そもそもリングで戦わない大乱戦が結構あると、今見ると中々に新鮮かつアニメでしか観れないシーンも多々。そりゃリングでなくて、敵が武器を持った多数なら、ウォーズマンがベアークローを振り回しても、ジェロニモが斧で相手を真っ二つにしても問題ないよネ! 個人的に、原作では試合自体が少なくて評価の低下にも繋がっていたリキシマン(ウルフマン)の見せ場が多いのは、凄く評価したい。だいたい毎回、相撲超人や相撲できそうな超人を対戦相手として用意してもらっているもんな。

 何もなければ、明日にまた改めてキン肉マンの各劇場版を紹介させていただければ。いやー、東映まんがまつりにおけるジャンプアニメのエッセンスがてんこ盛りで、このシリーズ大好きなんですよね。制限時間一杯でやりきるという、大切なことを教えてくれるシリーズ。人はキン肉マンで育つものよ……。

日々雑談~2365~

 やだもー、今週も身震いするほど面白いじゃん、キン肉マン! 先週のサタンといい、今週のオメガマンといい、それぞれ悪魔将軍や超人閻魔との面倒くさい関係持ちのキャラをあえて引っ張ってきているのは、ホント凄い。この二人に関しては、設定周りを作るだけで面倒なこと確定。でもその分、読者も無意識に「復活ないだろうなー」と思ってしまっているので、奇襲効果は大。これはやられた、わりとオメガマン好きな俺でも「やった!」より「やられた!」の方が大きい。

 ただ、今回のオメガマンのデザイン、当時とは逆なんですよね。身体を掴んでいる、腕の意匠が。なので、別人の可能性もあるのですが……。最も、復活の際に逆になったというのもアリだし、何よりオメガマンは当時の連載中でも若干デザインが変わっているので。オメガマン、連載が進んでいくうちに、全体的に太くなってマスクがエラばってきてるんですよ。なんつーか、SFからレスラーに寄ってく感じ?

 それはそれとして、オメガマンが別人だった場合、問題点が一つ。“平和と思われていた最中、死んだと思われていた完璧超人(武道orオメガマン)が空から降ってくる”という流れが、前シリーズと今のところ酷似。更に実は死んだ完璧超人とは類似デザインの別人だったとまで加わってしまうと、更に……。しかしでも、同じプロットはキツいよなーと思う以上に、今のゆで先生なら同じプロットでもすげえもんを描いてくれるという信頼があるのも事実。つまりは、どう転んだとしても読者としてはマル得ってことだな!

日々雑談~2359~

 おおっ……今週のキン肉マンが素晴らしすぎる。まさか新シリーズの敵が、サタンだとは思わなかった! いやだって、現状のキン肉マンの設定で一番ややこしいの、紛れもなくサタン周りだし! まず、悪魔将軍(ゴールドマン)と同一人物なのかそうでないのかが時期によってブレブレだったのでややこしい。正直ここはもう、触れないままイケるところまで突っ走ると思ってたよ。その結果、大半の読者の予想を超える結果に。なるほど、こうやって読者の驚きを得ればいいのか!

 そして、前シリーズで活躍した正義、完璧、悪魔の三勢力が一気に封印されるという危機的状況に。ああ、この展開、OPで正義超人や黄金聖闘士が一気に退場する、昔の劇場版ジャンプアニメのようだ。劇場版のジャンプアニメと大きく違うのは、封印であること。昔の劇場版、尺の関係もあってか、なんのマイナス要素もなく大物が普通に瞬殺される流れが多かったからね! 黄金聖闘士みたいな強い連中が瞬殺されると「なんて強大な敵なんだ!」よりか「えー……」が先に来てしまうのよ。

 今後の予想をすると、サタンに立ち向かうのは、やはり封印から逃れた超人。叙勲式にいなかった、キン肉マン。完璧超人から離脱したジャスティスマンは、おそらくほぼ当確。あとは登場を既に予告されているアタル兄さんと、三属性から距離を取っている王位争奪戦の超人は十分候補でしょう。そういや、一応所属はⅡ世になるものの、間隙の救世主であるカオスも候補なのよねえ。今回の襲撃、王位争奪戦以降かる主力となる正義超人が不在と、カオスの舞台としてすげえピッタリでもあるな。

 しかし、今週出てきたサタンと先週のミート君。新シリーズのキーパーソン二人は、どんな繋がりを見せるのか。キン肉マンを超える超人を鍛えたいという願い……真の悪魔となる一族……ミート君のカテゴリーはシュラスコ族……恐怖の将……生贄としての適正……あ、ああっ……!?