日々雑談~1548~

 アメコミカタツキ4の予告から、デッドプールで2013年を振り返ってみるにつながり、久々の日々雑談以外な更新が続きました。色々忙しく、中々更新に気が回らなかった昨今。しばらくは頻繁な更新を目論む攻めの姿勢で行きます。……行ければいいなあと(弱気

 実際の所、声を上げたからといって、それが公式に反映されるかどうかは分かりません。まあ、言うだけならタダの精神で。何か引っかかれば見っけもん、届かなかればそれはそれでしょうがないと、後腐れなく諦めると。絶対届けてやる!と気負いすぎると、疲れるし無用な落胆はするしでリスクが大きいです。
 ただ、言い方にも色々ありますしねー。個人的には、いきなり大声を一人で公式にぶつけるのではなく、良さを広めつつ大勢の中での好感度を上げようとした方がいいかと。たとえ小声でも、数が揃えばまず効果ありますし。
 とりあえずの所、布教が上手くいかない時は、世間や環境と言った周りのせいにするよりも、自身の言い方を検証してみた方がいいですね。つうか、周りのせいにしたらそこで大抵オシマイですし。自分のせいなら、磨き上げて考える余地がある。進め方やレビューの仕方にも、上手い下手は当然ありますしね。上手けりゃ、公式も世間も動かせる。ただ好きと叫ぶだけで流行るなら、この世界に衰退という言葉を付けられるジャンルは、存在しないですよ。
 ちなみにコレ、世間とジャンルはノットイコールです。本当に上手い扇動は、ジャンルの枠を越えて、もっと多くの人に働きかける物。そしてその多数の声が叶えた夢が幾つかある以上、そのジャンルには希望がある。なんとも、明るい話です。

デッドプールで2013年を振り返りつつ

ふじい(以下F)「マーク・ウィズ・ア・マウス、X-MENユニバース:シビル・ウォー掲載のケーブル&デッドプール。そして先日発売されたデッドプール/パニシャー・キルズ・マーベルユニバース。マブカプ3で鮮烈な日本デビューを果たしてから、幾年月。こうして、デッドプールの邦訳本が三冊も。更には、海の向こうで、単独主演ゲームDeadpoolも発売し、日本発売されずともそれなりに好評。風のウワサでは、かなりの著名人も複数楽しんでいるとか……アメコミにおける現行シリーズも上向きで、好調さがそのまま日本に連動しているかのよう。もはや2013年は、日本におけるデッドプール元年と呼んでも過言ではないな!」

日本版マーク・ウィズ・ア・マウス表紙

Deadpool Kills The Marvel Universe#1

ゲームの俺ちゃんもヨロシク!

サイレン(以下S)「時は正に世紀末……汚れた街角すぎる……!」

F「だってほら、一昔前は、超メジャークラスなヒーローでも、一年に邦訳が三冊出れば御の字だったじゃないですか……」

S「あ。うん」

F「出版頻度の増加から見ても、ジャンル自体は上向きだと思うんだけどねえ。発売前に重版決定みたいな、ブーム期90年代でも中々無かった事態も起きているようだし。それはそれとして。幾つか、デッドプールのマンガやゲームに連動した企画も行っているけど、なんにしても良い感じ。受注販売のシビルウォーはもう中々手に入らないので除外するとしても、オーソドックスなマーク・ウィズ・ア・マウスと、読む人を選ぶキルズ・マーベルユニバース。通常営業と特別営業の極地が揃っているのもいい。ある程度、予想はしていたけど、キルズの方、アマゾンのレビューでも結構評価割れてるしな……」

S「パニッシャーもそうだけど、ヒーロー皆殺しってテーマは、どうしても嫌なものがあるしねえ。おのれ、ディケイド!」

F「俺のハルクがこんなに弱い筈が無い! まあほら、両キルズの共通点として、デッドプールとパニッシャーには強烈な主人公補正がかかっている反面、他のヒーローは主人公補正と一緒に最大最強の盾“会社の都合”も吹き飛んでいるわけで」

S「身も蓋もないな!?」

F「もし他の邦訳本が無かったら、デッドプールのルール無視っぷりが際立って、デッドプール自体の評価が悪くなっていたかもね。確かにルール無視のきらいはあるものの、普段は枠内になるべく収まろうとし、自らの世界を創作上の物と分かっていても、その人生を全力で楽しもうとする。キルズみたいなフィールドじゃなきゃ、もうちょっと慎ましやかな人ですよ? ケーブル&デッドプールでは、一個人としての苦悩や逡巡が垣間見えてたね」

S「キャラだけでなく実際の人間もそうだけど、多種多様な面があってこそ、その人格に深みが出るわけだ」

F「ああ。そうなることで、こちらのインスピレーションも刺激され、読む楽しみや、二次創作をする際の発想の幅も広がると」

S「最近、イラストやSS、やる夫スレなんかでもデッドプールの姿を見るようになったし、確かに元年というか創成期ではあるのかもな……」

F「何故認めたと言いつつ、そんなに微妙そうな顔をする?」

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アメコミカタツキ4 予告

アメコミカタツキ4表紙

 

※予告として、本作収録のプロローグを掲載します。その後、予告です。

 

衛宮士郎。特徴的なのは、ブラウンがかった髪くらいな、お人好しの高校生。彼は今、後輩と共に、市内を散策していた。
「うーん。虎柄は無いとしても、この青色か紫色かで、悩みます。先輩はどっちが良いと思います? ……先輩?」
新しいエプロンを買いたいから、相談に乗って欲しい。その申し出の通り、店の軒先にかけられたエプロンを見ている、後輩の間桐桜。一方、快く引き受けた先輩は、心ここにあらずで空を眺めていた。
「ああ。ゴメン、桜。ちょっとあの雲がさ、気になって」
青空に浮かぶ、二筋の飛行機雲。細長い雲が、風以上の速さで青空に白を描いていた。
「速いですね」
「ああ。まるでジェット機だ。機影なんて、見えないけど」
「……それで先輩は、どちらの柄が良いと思います?」
「あ。うん。そうだな、青かな」
「私的には紫なんですけど」
「俺が自分で着るんだったら、赤なんだけどさ」
士郎の興味は、あっさりと本来の物、可愛らしい後輩が求めているエプロンへと移る。
もし彼が、飛行機雲の正体を知っていたら、エプロンどころでは無かっただろうに。
飛行機雲の一つが、妹だと知っていたら。

 

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日々雑談~1547~

 申し訳ない。昨日は、10時頃ダウンしてしまいました。地震で一度起きたものの「うるせー!」と理不尽にブチ切れて布団をかぶり直す体たらく。我ながら、防災意識が死んでる。安定した睡眠は、長く生きるに必要不可欠です。色々な意味で。

>赤タイツさまのご活躍を邦訳するなんてネクロノミコンを翻訳しようとするもの・・・と言われて時代がウソのようですね。・・・石川裕人先生、高木亮先生、小池顕久先生、赤タイツさまに関わった方々のフキダシが黄色くなっていないと良いのですが・・・

 シビルウォーにマーク・ウィズ・ア・マウスにキルズ・マーベルユニバース。そういえば、この今年出たデッドプール三作、全て訳した方が違うんですねえ……。マブカプ3も含め、全員微妙に奔放さや真面目さといった個々が出ているのも、これまた面白く。
 キルズが10月発表の12月発売という滑り込みスケジュールだったおかげで、今年デッドプールメインの本が、三冊も。こんなに嬉しいことはないです。ついでにタスクマスターも今回大活躍。こりゃめでたい(お悔やみで手を合わせながら
 あと、同じキルズ・マーベルユニバースとは言え、デッドプールとパニッシャーがセットで出たのも嬉しいですね。こういう組み合わせ方での邦訳出版も有りという、自由度の上昇。ハルク・ウェーブもそうでしたが、こういう出方には夢が。単体で出しにくい作品も、抱合せで出せる可能性がある。なんとも、希望が持てるものです。それなりの成果は出しているようだし、来年は果たして……?

日々雑談~1546~

 デッドプール/パニシャー・キルズ・マーベルユニバース、遂に発売。あのヒットマンのライター、ガース・エニス参加に更なるデッドプールの邦訳化と、個人的にも当サイト的にも見逃せぬタイトル。二冊とも洋書で持っているけど、それはそれ、これはこれ!
 ジャンルに足入れるきっかけとなったレッドフードも邦訳されたし、デッドプールの邦訳もラインナップに段々食い込んできたし。「これ邦訳してほしいなー」と願っていたものの大半が邦訳化された今、色々満足すぎて幸せです。満ち足りて、成仏しかねんな! 生者的には……解脱?

「本来、俺がストッパーになるべきなんだけど……コレはもう、見逃していい域を越えているだろ。何時もお前ばっか貧乏くじを引いているのも、釈然とせんし」

 サイトやサークルのブレーキ役も担っている管理者からも許可が出たので、言うべきことを言って、証明すべきことを証明しました。まあ世の中、超えちゃいけないラインというのは存在するので。そこを越えてしまえば、こうしてハッキリとした形で対応させていただくしかないです。これこれこういうことがあったという証明は、今後必要となるタイミングがあるかもしれませんし。
 証拠も理屈も何も持ってこない悪評=声の大きさと比例して自らの評判を落としているだけ。こんな感じで思っているので、根も葉もない私怨や逆恨みや身びいきが源流にある悪評は基本放置していたのですが……こうして看過出来ないとこまで来たら、きっちり証拠と理屈を持って対応するだけです。頑張って悪評振りまくより、遥かに簡単やね。