2015年12月10日
ついに12月10日、自分の商業としての処女作となる『妄想科学ADV CHAOS;CHILD とある情弱の記録』が発売となります。
公での仕事というと、今まで何度か雑誌やコラム等のお手伝いをさせていただきましたが、こうして自分の名が商業誌の作者として登録されるのは、始めてです。当然ながら、こうやってライトノベルを一冊、しっかりとした形で書き上げたのも、始めてです。
こうしてライトノベルの仕事を請け負うには、色々な手段があると思います。剣術に例えた場合、道場に通いしっかりと実力をつける、大会で優勝し名を挙げる、その結果、御前試合という名のデビューにこぎつけるわけですが。自分の場合、山奥に篭って「オラ、天狗様みたいになるだ!」とよくわからない方向めがけ自己流で鍛えていたら、いつの間にか御前試合に参加することになっていたというか。人の縁やタイミングなど、色々あってのことなのですが、ルートとしては結構変則的だったと思います。そもそも、小説サークル主催とはいえ、経歴的にはライトノベルよりもアメコミ関係のイメージが強いでしょうし。
ただ自己流で鍛え続けていた結果、道場で学んだ人間、普通の大会優勝者なら知っているような、ルールや技術を知らず、この数ヶ月間は作業を進めつつ、自己流でない正しいやり方で自らを鍛え直す時期でもありました。その間、サークル活動やホームページの更新がなおざりになってしまいました。自分でもわかっていたのですが、当時その理由をココに書くわけにはいかず。この場で、改めてましてお詫びします。
これで自分の経歴に「ライトノベル作家」が加わったわけですが、ホームページやサークルとしては、今のところ特に変更はありません。アニメや特撮や漫画や歴史やプロレスや、いろいろな話をしつつ、時折アメコミのレビューやSSをアップしたり。自分の“楽しい”と思ったものを、楽しく愉快に取り扱っていきたいと思います。楽しさのもとにおいて、全ては平等なのです。
自分の楽しいをおすそ分けすれば、それが思いもよらぬ方向につながった結果、みんな纏めていいことがあるかもしれないし、そこから自分にもいいことのおすそ分けがあるかもしれない。モットーは、遠回りに打算的です。