マッドマックス 怒りのデス・ロード~4Dシアター編~
ジタバタ するなよ! 世紀末が 来るぜ! 上映開始以来、色々な所から漂ってくる世紀末臭に耐え切れず、マッドマックス 怒りのデス・ロードを観てきました。そして、せっかく見るのなら……!と言うことで、最新型上映施設こと4Dシアターを選択。3Dシアターを超える、4D。視覚や聴覚だけでなく、シートを前後左右に大きく動かし、背もたれやシートからも直接振動を。更には風に水に香りといった、五感を刺激する仕掛けも多数装備。観るではなく、体感する映画。家庭での視聴環境も進化し、映像ソフトも安価になった昨今、こういう映画館でしか体感できない、プレミアムな進化はアリだと思います。
いやしかし、4Dシアターって若者やマニア層中心かなーと思っていたら、結構全年齢層が居るのね。俺の前の席、おばあちゃんがめっちゃ頭グワングワンさせてたし。上映後「楽しかった!」と言っていたので、マッドマックスにも4Dにも満足できたんでしょう。上品そうな格好の方だったので、そもそもなんでマッドマックス観に来たんだろうという辺りからちょっと不思議。ヒャッハー!は、世代を超えるのか。
まず本題のマッドマックス。予告などで公開している分でのあらすじは、以下の通りになります。
放射能汚染後のウェイストランドにて一大勢力を築いた、イモータン・ジョー率いる「ウォーボーイズ」。彼らに捕らえられ、生きる輸血袋として使われることとなった主人公マックス。やがて起こる、大隊長フュリオサによる脱走事件、片腕義手の彼女はイモータン・ジョーの妻とされた五人の美女を連れていた。中には、イモータン・ジョーの子を宿した者も。必死のウォーボーイズによる大追跡、フュリオサが目指すのは故郷である「緑の地」。補給物資扱いで追跡に連れて来られたマックス。人としての尊厳を取り戻す為の逃亡劇に、彼もやがて、一人の人間として関わることになる。
砂漠を舞台にした、大逃走劇が作品の肝なのですが……。いやねえもう、上映中に瞬きすると、車が吹っ飛んでるか、人が死んでる。暴力! 破壊! デストローイ! 監督であるジョージ・ミラーの「俺はコレが撮りたかったんだよ!」との叫びが聞こえてくるような迫力。歳をとって保守的になるのではなく、プロジェクトが巨大化することによる横槍もなく、ただただマッドマックスの新作を撮ってみせる。計画から実現に至るまでの艱難辛苦は2003年の立案から10年以上かかっているという事から、素人目でも分かります。俺はこれでいいんだ!との勇気を出すためのBGVとして、ソフト化したら是非とも購入したいですね。
実際、命なんて木の葉のように軽い作品なんですが、その一方で胸を震わす死に様もあるという矛盾。これは、やはり作品の根幹にあるのが「生き抜く」事だからではないでしょうか。命が軽いから簡単に死ぬと諦めるのではなく、最後の一瞬まで生きようとする姿。だからこそ、この矛盾が成り立つ。古今東西、命が軽い作品は数多くあれど、名を残す作品の作り手は、みんな生き様を書くのも上手いもんな!
そして話題の4Dシアター。マッドマックスIN五感を刺激する4Dシアターはこんな感じです。
シーンに合わせた香り機能! 基本鉄臭い!
シーンに合わせて座席が振動! 車走ってるシーンばかりなので、ずっとアイドリング状態!
シーンに合わせた風噴射! 車走ってるシーンばかりなので、ずっと向かい風(以下略
シーンに合わせて水しぶき! 死体に唾吐きかけるシーンで噴射!
4Dで評判が良かった作品といえばパシフィック・リムがあったけど、マッドマックスも一周回って相性いいんじゃなかろうか。自分で車走らせるより身体が運転疲れしてるとか、ヒャッハー! 水だー!な世界観の結果、水しぶきを浴びるシーンはどれも印象深めと、没入感はえらい高く。割高にはなりますが、その分の価値は十分あるよね、4D。劇場の数は少ないですが、観れるようならぜひ一度体感してみるべきかと。来月辺り、アベンジャーズ2も上映対象か? 是非体感してみたいけど、このヒャッハー!に勝てるのかという不安と、ハルクバスターVSハルク戦は絶対座席がぐわんぐわん揺れるぜ!という期待の半々。こりゃあ、観に行って確かめるしかないな!(満面の笑みで