お題~マリア様がみてる~

ふじい(以下F)「今度のマリみてのアニメのOPはワープすんだぜ」
siren (以下S)「ゴメン、キミが何を言っているのかが分からない」

F「どーよ」
S「……ホントだ」

注:ここから先、最新刊「ハローグッバイ」のネタバレ有ります
  なお内容自体は黄色に偏ったバカ話です。

F「いやあ、黄薔薇は本当にダメだな」(笑顔
S「ああ」(笑顔
F「いやー令さまはマジですげえ、タモリ張りの気軽さで『髪きったんだ』って。よりによって、ちさとさんに」
S「マリみてだからよかったものの、スクールデイズだったら刺されてたね。正直、マリみての世界観を考慮してもグーパンチは許されるんじゃ」
F「そもそも姉からして、『普通の生徒には興味ありません。この中にアメリカ人、完璧超人、熊が居たらあたしのところに来なさい。以上』の人だから。自由だなあ」
S「そういうネタに持ってくアンタも充分自由だ」
F「紅薔薇は物語、白薔薇はドラマ、黄薔薇はドタバタ」
S「黄薔薇は一服の清涼剤だな」
F「黄色は何か事件が起こっても直ぐに収束するし。紅は時たま深刻で、白はドン引きレベル」
S「白だけはガチ。そもそも、乃梨子が妹になった時点で白薔薇の物語は完結してる。そんな状況下でも存在感を失わずここまで来たのは、スゲエよ」
F「志摩子さんにお兄さんが!? しかも実の娘ではない!? 謎の女ユリアとは!? 今度の志摩子は戦争だ!」
S「なんだ最後のは。もうとにかく、新刊が出るたびに志摩子さんの秘密は増えていく。アンタはどこのアタル兄さんかと」
F「一時期は、肉のアタル兄さんばりにバリバリ新設定が湧いていた志摩子さん。同じ集英社なだけあって、今野先生の中にもゆで先生や宮下あきら先生の血が流れてるんだね」
S「流れてるんだねって、我が意を得たりのツラでこっちみんな。んで、紅薔薇についてなんだけど」
F「蓉子さま、妹の育成を孫に丸投げ説。」
S「レイニーブルーあったからなあ。そういう側面はあるかも」
F「親しみやすい山百合会の理想を叶えたのは祐巳さんだろ」
S「物語の結果、親しみやすさと威厳という二つの相反した要素を併せ持つ怪物が生まれたわけで」
F「まるで昭和の怪物みたいな扱いだ。初期の祐巳さんは素養はあっても桂さんと同レベルだった、そんな少女がどんどんと成長していく過程を見るのがマリみての楽しみの一つ」
S「桂さん、なんだかんだで結構充実した学園生活を。クラス分けが痛かったなあ」
F「初期の桂さんは典型的一般生徒の例として必要だったから。中盤は祐巳さんが成長して視点が広がったのでお休み、終盤に普通のキャラとして復帰、こんな感じだろ。桂さん全盛期の頃はほぼ祐巳さんの一人称だったので、結局明らかになってない真実とかも多いんだよな」
S「今野先生はそういう隠し方が巧みだから。後半は他人の視点も増えたんで、真実もわかりやすくなったけどさ」
F「一人称だから感じなかったけど、他人の目から見たら当時の祐巳さんも生徒会選挙前後の瞳子ぐらいに迷走していたのかも知れない」
S「祥子さまはその倍くらい……」
F「レイニーのことかー! 令さまといい、弱点が目立つ世代だなー」
S「実際これからどうなるんだろうね? 祥子さまと祐巳の物語はここまでらしいけど」
F「まずは花寺編ことお釈迦様がみてる。あとは普通に考えれば、祐巳と瞳子の物語への移行かね」
S「いっそもう、今の山百合会メンバーが教師になるくらいの未来とか」
F「なんならずっと戻って、山村先生の頃の話でも良い。レイニー以後から今野先生は世界観を広げるようにしていた、なので後継の選択肢はかなり多いんだ。大体、柏木さんが示唆してた『立ち塞がる強敵』だってまだ具体的になんだか分かっていない。お釈迦様で分かるのか、もしくは新生紅薔薇姉妹が立ち向かう事になるのか。話はどこまでも広がるぜ」
S「由乃&菜々の新生黄薔薇姉妹ってえのも居るしな」
F「俺、もしロザリオ授与が長引いたら、絶対ちさとさんが菜々ちゃんに目ぇつけてたと思うんだよね。それにしても、これは実に青田買いだ」
S「なに言ってんだよ。その前を思い出してみろ」
F「あー……支倉さんは青田買いどころか、開墾前に予約してたんだ」
S「いやーやっぱ面白い作品だよ、マリみては。ほとんど複線も解消した事だし、今野先生は少し休んでも良いかもな。随分と刊行のペースも速かったし」
F「複線か。そういや、ついに祐巳さんと鵜沢さんが再会したじゃないですか」
S「もう一人の福沢祐巳こと鵜沢美冬だな。アルファベットにすると、鵜沢さんの名前は祐巳さんのアナグラムなんだよな」
F「UZAWA MIFUYUとFUKUZAWA YUMI。しかし実は鵜沢さんの方は『K』が一つ足りない。この『K』こそが祐巳にあって、美冬に無い物と今野先生は言っている。俺は『K』とはKATSURAのK、つまり桂さんの事なんじゃないかなと思ってる」
S「それは無い」