日々雑談~1494~

 今週はWEB掲載ではなく、プレイボーイ本誌にキン肉マンが掲載されていました。そう、超人総選挙で29位となったベンキマンの読み切りです。二人いるゆでたまご先生のうち、作画担当が「シンプル・イズ・ザ・ベスト」と喜び、原作担当が「コイツで何の話を作れと!?」と悲喜こもごもとなった今回の読み切り。
 でもこれ多分、前後27位&28位だったサタンクロスやオメガマンがもし29位になっていたら、手足四本の変則体型や装飾の複雑さに作画担当が悲鳴を上げ、それぞれカッコいいし悪魔超人関係者&完璧超人で現行シリーズと絡めやすいヨッシャ!と原作担当大喜びと、真逆のリアクションになっていたよね。
 肝心の「キン肉マン外伝 ベンキマン~失われた記憶~」自体は、元来の強引さと最近の緻密さが合わさった、ベンキマンで読みきり書け!という無茶ぶりに応えた作品でした。前インカ代表の銅ベルマンにちゃんと触れているのは、やはり好感度高いですよ。
 頭に渦巻きのシンボルを乗せたエラード(ソフトクリーム)マン、自分が何者かで何故ここにいるのかも分からない彼が、偶然の出会いや祖父の遺言により己を取り戻していく一大巨編……エラードマンが己の真の名前であるベンキマンと強さを思い出す姿は、変態仮面~HK~における「よく考えたら変態であることで強さは決まらないじゃないか!」「気づかれてしまったか」のやり取り並みのスペクタクル。どういう方向性のスペクタクルなのかは、さておき。ベンキーヤ! ベンキーヤ!
 でも今回の話、ペルーの人に訴えられても文句言えねえよな……。