ルートイングランティア羽生SPA RESORTに泊まってきました

 今まで旅館やホテルレポなんてやってなかったじゃない? という話なんですが、今まで休止状態だったブログをリスタートした以上、なにか新しいこともやってみたいので始めました。あと、遠出する際に宿を決める時、わりと個人ブログを参考にしているんですが、参考にしつつ自分は発信しないのもなんだかなー……と思いまして。というわけで、見切り発車きわまりないですがひとまずチャレンジしてみます。

 

ルートイングランティア羽生SPA RESORT

 ビジネスホテルの有名ブランドであるルートインに、温泉や食事などの付加価値をつけたルートイングランディアブランドのホテル。イメージとしては、公式サイトに書いてあるとおりの、ビジネスホテル+αがわかりやすい。この+αの付加価値をどう見るかで、おそらく評価が変わる。

 このグランティア羽生の+αは、スーパー健康ランド華のゆが併設されていること。スーパー銭湯がまるまるついてくるというのはものすごくでっかい付加価値であり、しかもこのスーパー銭湯は源泉がドバドバ出るタイプの温泉と、関東有名温泉地とも渡り合えるぐらいのいいお湯を持っている。後述するが、この華のゆがセットであることにより、入浴だけでなく食事や娯楽のようなビジネスホテルで生じがちな穴がほぼ埋まっている。
 なお、場所は羽生の駅前かつ埼玉東部の幹線道路や高速道路とのアクセスも良好と、非常に恵まれている。流石にこっちは車前提だが、さきたま古墳群やさいたま水族館といった観光地や、イオンモール羽生のような商業施設も十分行動圏内である。

 

 このグランティア羽生は入口から土足厳禁。ロビーにある鍵付きの下駄箱に靴を預け、絨毯が敷いてある館内を素足や靴下、配布されている使い捨てのスリッパで歩くことになる。ウェルカムドリンクとして、コーヒーが飲み放題。夕方から朝にかけて飲める上に、部屋に持ち込むのもありと、コーヒーには困らない。

 きちんとした接客や、狭い中に必要なものが全部ある部屋はルートイン基準。ほぼ駆け込みだったこともあり、窓の景色は全面余所の棟の壁&室外機と完全にお亡くなり状態だが、この辺りは気にする気にしないでだいぶ感覚が変わるだろう。自分の場合、今回はPC持ち込みの作業モードだったのであまり気にならなかった。冷蔵庫、トイレ、ゆったりとした作務衣、机と枕元のコンセントと、リモートワークや作業に必要なものはきっちり揃っている。唯一の難点があるとすれば、Wi-Fiはあるものの、あまり電波が強くないことぐらいか。油断するとぶつぶつ切れるので、オンラインでの通話や会議に使うのは少し厳しく思える。ただ、部屋には有線LANがあり、ケーブルも無料で借りられるので、有線対応のPCなら有線で補うのはありかもしれない

 

 グランティア羽生とスーパー健康ランド華のゆは、一階ロビー脇から繋がっているため、部屋着の作務衣でそのまま行ける。華のゆにはレストラン、居酒屋、麻雀ルーム、カラオケ、漫画ルーム、マッサージチェアと、温泉にほしいものは全部揃っていると、スーパー健康ランドを名乗るだけのことはある。
 浴槽は露天、檜風呂、立ち湯、寝転がり湯、壺湯……と多数あるが、どの浴槽にも温泉がどばどばと注がれている、源泉かけ流し仕様。泉質も見た目黄みがかっていて、つるつるさらさらでぽかぽかと、いわゆる黄金の湯で入っていて気持ちいい。鉱泉(冷泉)や塩味の強いお湯が多い埼玉の温泉の中ではわりと正統派というか、むしろ栃木や群馬の泉質に近い気がする。
 最近流行りのサウナも、中温と高温のドライサウナ二つとミストサウナ、計三つのサウナが用意されている。なお、高温は油断すると足の裏を火傷しそうなくらいに熱い。温泉同様、水風呂もつねにどばどばと水が出ているので、入っていてサッパリする。温泉とサウナが共に高水準なのはおすすめポイント。

 前述した通り、ホテル内に居酒屋があるので、メシも酒も全部そこで済む。公式サイトからホテルを予約するとワンドリンク無料もついてくる。まあ、アルコールを頼むと、お通し代を取られるのだが。それはそれとして、レストランの方も食堂寄りなので安価。レストランも居酒屋も、一食500円~1000円前後の範囲に収めることは可能。なんなら、ホテルの周囲に複数のスーパーやほっともっとや居酒屋やコンビニがあるので、そっちで済ませてもいい。とにかくこの宿は、お手頃で楽な食事に強い。

 盛りが汚くて申し訳ないと前置きしつつ、ホテルの朝食は華のゆ内のレストランで食べることとなる。食事自体は可もなく不可もなくな、ビジネスホテルのバイキング。付加価値をアピールするグランティアブランドとしてはちょっとさみしい。ただ、料理はホカホカで常に補充してくれると、サービス面はかなり良好。スーツ姿や作業着姿のビジネス客も多いので、個性より利便性を重視する方向に行ったと思われる。

 あと、特筆すべきこととしては、蔵書1万冊以上の漫画ルームのセンスがいい感じにトガッている。エルフを狩るモノたちやシグルイや吼えろペンや昭和不老不死伝説 バンパイアと、スーパー銭湯ではあまり見ないタイプの良作がたんとある。絶望先生はあっても、かってに改蔵まで揃えてくれるところはなかなか……。自分も、改めてタイガーマスクⅡ世とキン肉マンⅡ世を楽しんできた。いや、家にあるんですがね。

 

 缶詰をするなら、ルートイングランティアブランドにハズレなし。
 作業に必要なものの大半は揃っている上に、温泉のような付加価値でリフレッシュできると、リフレッシュしてるヒマもねえ!という状況でなければ非常にバランスがいい。缶詰でなくとも、ビジネス、観光と、どの目的でも平均点以上は狙える。
 価格としては一人一泊平日で7000円~8000円未満といったところ。周辺のルートインブランドより1000円近く高いが、健康ランド代がついてくると考えれば、そこは十分取捨選択の範囲として考慮できる。予約自体は、旅行サイトよりもルートイン公式サイトを使ったほうがいい。値段もさほど変わらない上に、公式サイト経由だと自販機のワンドリンクと居酒屋のワンドリンクに、朝食も無料でついてくる。
 あと羽生は東京駅から1時間ちょっとで着くと、実は東京からのアクセスも悪くない。東京在住の人のリフレッシュ先や、ここ最近の東京の宿泊費高騰に悩んでる人にもオススメ。というか、埼玉は横の鉄道網が微妙なこともあり、一回埼玉から東京に出た方がむしろ近いし乗り換えも少ないのでは? というバグみたいな状況になっている。むしろ、千葉や茨城や群馬からも近いと、首都圏滞在の拠点としてもオススメです。