鋼鉄! 灼熱! 月! 火縄銃!

翔太郎「うーん、江戸時代かあ。仮面ライダー歌舞鬼参上!ってな」
フィリっぱち「油断するとそこいらにイマジンが居そうで怖いね。あれ? 何かおかしくないかい?」
翔太郎「こまけぇことはいいんだよ! それにしても江戸時代か。できればもっとハードボイルドな舞台が良かったなあ。NYやシカゴなんか絵になるよな」
フィリっぱち「寝る前にハードボイルド小説を読んでいれば、そうなってたんじゃないかな。君は影響されやすいし。ベッドの下に隠してある本を読んでいたら、きっと見るに耐えない夢になっただろうね」
翔太郎「それは見るに耐えない夢じゃなくて、素晴らしい夢って言うんだよってコラー! なんでお前、それ知ってんだ!」
フィリっぱち「こまけぇことはいいだろ? あと翔太郎のダンナ。その夢は淫夢って言うんですぜ。なんてね」

 平成ライダー恒例のギャグ回+新展開の練り込み。井坂さんが出ている部分だけは、やけに深刻な仮面ライダーW 29話感想。夢をテーマにした作品と言えば、ウルトラマンマックスの「胡蝶の夢」。何が夢で何が現実なのか。ヒーロー番組における最大最強の侵略者とは。色んな意味でとんでもない作品。あまり入り込みすぎると、自分があやふやになりそうで。

 依頼者が白雪姫で、犠牲者が小人か。普通に考えりゃ、小人が自分を王子と思い込んでドーパントになったんだろう。教授は王様か?
 なぜに楽しい日曜の朝に、こんな電波ゆんゆんのパートを見なきゃならないんだ。依頼? 知るか! どうせギャグ回なんだから、たい焼き名人でも闇の料理人でも連れてくればいいじゃない、モヒョヒョー!
 ……最初はそう思ってたんです。どうでもいい話なんだなって。橘さんのパワーアップアイテムくらい、どうでもいい話なんだって。最初はそう思ってたんです。

 勇気と無謀は違うって伯爵が言ってた。敵のフィールドに、策もなしに乗り込んでどうすんだ。
 照井さん、ナイトメア・ドーパントの能力披露役となって撃沈。死んだ妹の夢というシリアスな悪夢なのに、部下二人をプラスすることで笑える悪夢に。もし妹単品だったら、涙を流して覚醒したに違いない。フン……3時間経ったか。SPIRITS1部のV3編は神回。
 あぶねー、先週に引き続きアクセル強化月間だったら翔太郎が被害者だった。そして翔太郎は時代劇を見て完徹。運が良いことも能力のうち、ドラクエのあそびにんだって……。いや、主人公はあそびにんじゃなくて、勇者が持つ能力を持たなきゃ駄目だな。うんのよさで主人公張れるのはラッキーマンだけだ!
 ひょっとして翔太郎、ハードボイルド小説を読めば眠れたんじゃなかろうか。

 もう若菜姫、デッドラインを超えて涅槃どころか阿羅耶識に到達しているんじゃないだろうか。メモリーって、やっぱ生身で使うもんじゃねえな。
 物語のイニシアチブを握ってるのはやはりテラーか。現状で無理やりウェザーを退場させるとしたら、手段が粛清ぐらいしかねえ。実戦のシーンどころか能力による犠牲者も出していないのに(スイーツレベルでもテラーの泥はよけられます)、未だに威厳を保っているのは凄い。
 ちなみに実力で威厳を保っているのはミック様です。特に苦戦のシーンも無いし、アクセルとWの二人を同時に相手できることは証明されている。なんという武人幹部。ミック様が唯一恐れたのは、所長のネコまんまくらいさ。所長すげー。

 自転車に乗るライダー! 切り札! 竜巻! 検索奉行! フリッぱち! 駄目だ。ツッコミどころが多すぎる。ひょっとして俺は、うっかり一昨年に録画した電王でも見てたんじゃなかろうか。電王はこのノリで一年やってたから。
 夢の世界だからねとフォローしつつ、現実世界でも仮面ライダーが原っぱでお昼寝。どうすりゃいいんだ。無理に理由づけるとしたら、ナイトメアを引っ張り出す気で即座に戦闘に移れる野外を選んだ。おひさまの下で寝ると気持ちよくて夢を見やすい(曇ってたけど)。こんなとこか。
 外で寝て、誰かに見つかったらどうするんだ。最悪の誰か、井坂先生登場。夢ではナイトメア、現実ではウェザーという二段重ね。もう詰んでね、これ?
 何が秀逸かって、ファングメモリが弾き飛ばされたことで、現状ウェザーに勝てる手段が消えたこと。アクセルも夢の中で、ファングにも変身できない。せっかくウェザーに勝てる手段を構築したのに、その手段は使用不可能。一度勝利しただけに、絶望感が5割増し。
 ギャグ回だと思ってたら、最後は今までにないくらい深刻だったというオチ。これだけ深刻な状況ならば、新アイテム登場も致し方なし。予告にちらりと出たアレが、噂のエクストリームか?

 次回、カオスを極めて更に新アイテムまで。Wの安定感は素晴らしいし、今週の出来から見て期待大。あとなんか、来週お姫チンが変貌しそうで怖いんですけど。もしくは電波のままで電波らしい嫌らしさを見せそうで。
 脚本が長谷川先生の時点で、すげー怖い。バ、バイオレンス!