2016年5月15日
/ 最終更新日 : 2016年6月4日
fujii
アメコミ
運良く機会に恵まれ、立川で5月14日に開催された映画デッドプールの試写会に行ってきました。
立川シネマシティでの開催ということで、マッド・マックスやガールズアンドパンツァーで名を馳せた極上爆音上映での試写会。先に言ってしまいますが、ノリノリのBGMに、ところどころ音が身体にまで響くシーン有りと、音のクオリティと迫力を追求した爆音上映とデッドプールの相性は中々に上等でした。そもそもBGM担当がマッド・マックスも担当したジャンキーXLですしね。ノリの良さは保証済み。立川シネマシティに足を運べるようであれば、シネマシティは有力な選択肢となる劇場かと。
肝心の映画デッドプールですが……この映画を見て、いきり立たないボンクラはおるまいよ。いやね、全編通してシリアスさんが5分に一回は死ぬ薬師寺天膳もビックリな死にっぷりなんですが、ネタの半分ぐらいがもうボンクラ。試写会終わって、家に帰って風呂で思い出して爆笑するぐらいのネタもちらほらあったんだけど、落ち着いて考えてみれば一般受けとかそういうの一切ない、ボンクラなネタだよなあと。
その一方、ビジュアルやトークでガツンガツン笑わせてくるネタも多数あり、ストーリーもバイオレンスでセクシーでファニー、それらを爽快さで纏めているので、ボンクラ特化型にしつつ、他の客層を決して置いて行かない造り。だからこその、世界的大ヒットなのでしょう。すっげえベタなネタを、恥ずかしげもなくぶっこんできたりするからね!?
御存知の通り、映画デッドプールはR15指定。といっても、残虐度はそれほどではなく。まあ脳漿炸裂ボーイだったり、腕とか足がコキャっと逝きますがそれほどでもなく。指定の理由は、きっと残虐度+下ネタの合わせ技ですね。乳首とか乳首とか乳首とか、わりとためらいなく出てくるよ! そして乳首を武器にする修羅のスタイル。
いやこりゃあ確かに、中国も規制無理! 上映無理!とさじを投げるしかねえわ。そして、このデッドプールが見れない15歳未満と中国の在住の人は、まず不幸だなあと。公開は遅れたものの、デッドプールが観れる15際以上の日本人でよかった。日本のボンクラを狙い撃ちにするネタがあるので、ホント良かった。
映画デッドプールは、全米での2月を皮切りに世界中で早期公開されていたものの、日本では4ヶ月ほど遅れて6月公開に。結果、3月公開のバットマンVSスーパーマンや4月公開のシビル・ウォー:キャプテン・アメリカよりも後の公開ということに相成りました。
でも映画デッドプールを観た今、この二大ヒーローの激突作より公開が後になったことも、それはそれで良かったんだとの考えも出来るようになりました。バットマンVSスーパーマンもシビル・ウォーも、正義の対決という構図により、わりと重く鑑賞後もスッキリしないところがあるのですが、デッドプールは前述のとおり、爽快な作品。肉!といった感じのメインディッシュの後の、爽やかなシャーベットと言いますか。このさっぱりとした後味を楽しめるのは、今のところ日本ぐらいのもの。
ヒーロー映画が大作志向となり食傷気味な人に効果を発揮するのが、映画デッドプールかもしれませぬ。
それと今日、立川を歩いていたら映画のプロモーションとして造られた巨大デッドプール像に遭遇しました。またの名を、涅槃プール。ストリートファイターIIのサガットステージの背景に居る仏様のアレ。正直存在を忘れていたので、信号待ちで目の前を通った時は、びっくらこきました。おかげで写真、めっちゃブレてます。
いきなり街中に現れたデケえ赤タイツということで、自然と集まる通行人の視線。「なにアレ?」と隣で呟く、女子高生たち。ネットでの人気はあるものの、未だ大勢のヒーローに世間一般への知名度では劣るデッドプール。こうして衆目を集めるのは大事なことです。6月1日までどれだけ注目を浴びることが出来るのか、勝負の2週間であり、是非とも作品の出来に相応しいだけの人気を得て欲しいものです。
「うーんと、スーパーマンと戦うヒト?」
落ち着け、隣の女子高生! せめて、スパイダーマンと間違えてやるんだ!
道を歩いていてそんな不安を覚えつつ。6月1日の公開後には、是非ともまた観に行きたいと思っています。つーか、行く。特に吹き替えは絶対行く。