日々雑談~999~
そういえば、何か忘れているような……?
あー! そうだ俺、この間、グリーン・ランタンを見てたんだった! いやー、プチ炎上騒ぎやゴーカイジャーVSギャバンのせいで、存在をすっかり忘れていた。これじゃあ、なんとなくで結局見逃した、グリーン・ランタン上映当時の繰り返しじゃないか。
結構感想が芳しくない本作ですが、見ている時は「そこまで悪くないんじゃないの?」と思ってました。問題は、見終わった後。この映画、読後感が凄く薄いんですよ。スタッフロールを見ている最中に、スーっと興奮が冷めていくぐらいに。まるでコーラのように、スカっと爽やか!(悪い意味で)。
でもホント、悪い映画じゃないんですよ、むしろ、「勇気を持って恐怖に立ち向かう」というテーマという主軸がハッキリしているおかげで、映画としては一本筋が通っていた。グリーンランタンの物質生成能力もキッチリ丁寧に映像化してましたしね。そして思う、この丁寧さが、まずかったんじゃないかなあと
公開前の宣伝では、いきなり正体がバレたりする前例のない破天荒ヒーローとして書かれていたのに、映画のハル・ジョーダンは悩みと恐怖を抱える、結構普通のアメコミ映画的ヒーロー。ソーの俺様神様ほどに、それほどじゃないよ!と。
思い切った設定と、スタッフの生真面目さが相反した結果、画期的と丁寧さが対消滅して、何も残らなかったと言うか。そして読後感があまりになさすぎて、見た人の感想がね、どうしても既存の負の感想に引きずられていき……。この悪循環のせいで、失敗扱いされてるけど、そこまで悪い映画とは、ホント思えないのよね。少なくとも、レンタルで見かけたら一度借りてもいいんじゃない?というポジションには確実に居ますよ?
そして可哀想なのは、ヘクター・ハモンド博士。パララックスやシネストロの影に隠れてしまっているけど、彼も立派な原作出身のヴィランなんですよ……。俺も見終わってしばらくしてから、思い出したけど。