購入に役立つ、デッドプールさんのエピソード紹介~前編~

ふじい(以下F)「ざっくりとまとめる、デッドプールさんのエピソード集ー」

サイレン(以下S)「いきなり何ごとだ!?」

F「いやあまあ“デッドプールの本を買いたいのですが、いったいどれがオススメなんですか?”と定期的に聞かれるような気がしてな。ここらで一旦纏めておこうかと。一応基準は、アマゾンで購入出来る代物で。なんだかんだで、通販に使うには、一番楽なサイトです。……震災以降、千葉発送から堺発送に切り替わって、多少到着に時間がかかるようになったけど」

S「関東圏ならともかく、関西圏は逆に早くなってんじゃねえの?」

F「あと最初に。前に説明した気もするが、ハードカバーとペーパーバックの違いを載せておくぞ」

ハードカバー 装丁がきっちりとした、高価なバージョン。発売日がペーパーバックより数ヶ月近く早いのが、何よりの利点。

ペーパーバック ハードカバーより安価なバージョン。装丁はのりづけの雑誌に似たタイプ。表紙が柔らかい分、ハードカバーより無理が効くので、寝っ転がって気安く読みたいなら、こちらがオススメ。

F「もし、ハードカバーとペーパーバックが同時に出てたら、ペーパーバック買ったほうがいいかな。うん」

Deadpool – Volume 1: Secret Invasion

F「最もオーソドックスなシリーズと言えば、こちら。スクラル人による、一大侵攻作戦シークレット・インベージョンを皮切りに、ダークアベンジャーズ大活躍なダークレインやミュータント独立国家ユートピア誕生のネイションXなどの大事件に次々と関わっていく、僕らのデッドプールさん。Marvelのメインストーリーも追いたいのならば、まずこちら。なんだかんだで、メインストーリーは大規模で面白い。Volume 1からずっと追っていけば、大丈夫」

S「……確かに、それは間違っちゃあいないが、大事なことを隠すのはよくないな。大型企画に連動しているのは間違っていないが、全ての大型企画に付随しているわけじゃないだろ」

F「アズガルドでの世界を取り戻す一戦シージやストリート系ヒーロー総結集のシャドウランドには、デッドプールさん全く関わってないからな。正確には、半々ぐらい。大型企画に関わる話と、デッドプール単独主演作の半々。まー、最近は大型企画あんま関係なしに、デッドプール大暴れなエピソードばっかだけどな」

S「それ通常営業じゃね?」

F「そういう意味も含めて、読みやすいっちゃあ、読みやすい。ちなみに、メイド服のデッドプールのが見れるのは、このシリーズの Volume 4」

S「いらない。そんな情報、いらない」

Dark Reign: Deadpool / Thunderbolts

F「上記シリーズの Volume 2の途中から分岐する、派生作品だな。権力を手にした、グリーンゴブリンことノーマン・オズボーンとの決着を付けるべく、悪の本拠地と化したアベンジャーズタワーに乗り込むデッドプール。オズボーンは配下のチーム、サンダーボルツを派遣。攻めあぐねるデッドプールが呼んだ助っ人は、タスクマスターだった。アクションが多く、初見でも楽しめるという、オススメシリーズの一つです。まあ Volume 2からの分岐だから、そこいらへんを読んでおかないと、少々状況を理解するのが難しいかもしれんが」

S「デッドプールとタスクマスターによる、ダブルデッドプール作戦はだいぶこのサイトでもネタになってるな。二人を見分ける集団は?」

F「フキダシの色で見分けるんだ! ただ、それ以外の挙動や言動は、二人ともクリソツです。作中人物が見分けられないのも納得行くし、タスクマスターも、よくぞあそこまで化け切ったもんだ」

Deadpool: Suicide Kings

F「NYで一仕事終えたデッドプールにかけられる冤罪。ハメられた! オレは無実だ!と絶叫するものの、そんな主張など通らぬ相手、パニッシャーがデッドプールを追い詰めていく。少しは耳を傾けてくれたデアデビルやスパイダーマンを巻き込んで、事件はNYの裏社会を巻き込む大騒動へと発展していく。なお、悪徳殺人ショーにデッドプールが単身乗り込むミニエピソードも当時収録だ。両方共、正史にあんま関わらない、読み切り的な話です」

S「一冊こっきりで話が終わるというのは分かりやすいなー」

F「まあな。ガールフレンドのアウトローが出たり、当サイトイチオシの元祖バカルテットことレッキングクルーも登場する、豪華なエピソードだ。ただ……」

S「ただ?」

F「グリーンゴブリンのグライダーや、ドクターオクトパスのアームを使うパニッシャーがあんまカッコよくなくてなあ。ステゴロの格闘で、デッドプールの鼻を食いちぎったり、スナイパーライフルでデッドプールの頭を粉砕したりと、らしいシーンは多いんだが」

S「らしいというか、プーさんボコボコじゃねえか」

F「キャラが多い短編なぶん、出番が中途半端だったり、載ってる二つのエピソード、両方共に台詞が多くて翻訳や状況把握に苦労したり。二冊目としてはそこまで悪くないが、一冊目としてはちとキツいかもな」

F「今日は、とりあえずここまで。次回はデッドプール&ケーブルやデッドプールクラッシックと言った、長期シリーズについて解説するよ」

S「ところで、白デッドプール参戦のX-FORCEやハルクプールがでるワールド・ウォー・ハルクスやベノムプールが出るWhat if?は紹介しないのか?」

F「俺が持っていないというのもあるが、ある程度踏ん切りをつけんと、残り半年の更新が全て紹介記事になるだろうが……」

技の匠の娘さん?

ふじい(以下F)「タスクマスターの個人誌が発売されたということで、今の今まで取っておいたネタを解禁する日が来たな」

サイレン(以下S)「それはまさか、デッドプール:MAXシリーズの女タスクマスターの事か!?」

D「ひょっとして、お母さん!?」

F「いや。アレは手元に資料が無いんで……。少し雑談でも匂わせていた、タスクマスターの娘の話をちょっとしておこうかと」

S「ああ。あの娘か」

能力的にはタスクマスター+ホークアイ

F「名前はFinesse。正直読み方が分からんので、今回は英語表記でお茶を濁らせてもらう。ヒーロー訓練学校兼ヒーローチームのアベンジャーズアカデミーのリーダー役を務める、頭脳明晰な女性。特技は百発百中の射撃&投擲術と」

S「相手の技を見ただけでコピー出来る能力か。いやでもねえ、能力が被ってるだけじゃねえ。デアデビル誌やアベンジャーズで活動している、暗殺者のエコーの能力も、相手の技を見ただけでコピー出来る能力だぜ」

F「まあ、彼女自分で、タスクマスターが実父だって明言してるしね。タスクマスター自身は認知してないけど。技能と引換に自身の記憶を失うという新設定のせいで、娘の存在を忘れているだけかもしれんが」

S「タスキーは、メジャーリーガーの技能やミュージシャンの技能辺りから忘れればいいと思うんだ」

F「アベンジャーズアカデミーの概要に付いて説明しておくと、ノーマン・オズボーンが権力を握っていた当時、彼の手により限界値まで改造された少年少女を正しく導くために、オズボーン更迭後に作られた学校だな。ハンク・ピムやクイックシルバーにスピードボールと、ヒーローとしての実績がある講師陣により、彼らは日々、ヒーローとしての道を学んでいるワケだ」

目指せ、ヒーロー

S「ちょっと待て。俺の記憶が正しければ、その講師陣は妻にDV働いたり、実の娘に『嘘つきなお父さんは尊敬できない』と言われたり、狂気にとらわれて苦しんでいたりの、ロクデナシばかりなんだが」

F「お前ら、生徒を育てることにより、自分たちもちっとは成長しろよって事じゃねーの。講師全員、これまた過ちを犯した経験のあるキャラばっかなんだよな。実のところ生徒たちも全員、生きる放射能&毒ガス兵器や、強烈すぎる電撃能力を持っていたりと、危険過ぎる能力持ち。限界突破な生徒たちを、まだちょっとトラウマが抜け切れていない講師陣が見守る。何かのフラグが立っているとしか思えないぜ!」

S「そんな中、比較的Finesseはマトモに見えるな。能力もそこまで危険なものじゃないし」

F「精神的にも落ち着いてるし、頭脳明晰なだけあって戦略も立てられるという、中々に有用な人材。ただやはり、父親との関係をどうにかしたいとこだわっている面があるな。だがしかし、地球最高の頭脳と名高いハンク・ピムことジャイアントマン、じゃなくてアントマン、じゃなくてゴライアス、じゃなくてイエロージャケット、じゃなくて二代目ワスプによる的確なアドバイスが!」

S「めんどくせえなあ! ハンク・ピムは!」

「お父さんとの関係で悩んでいるようだね。実はクイックシルバーのお父さんはあのマグニートーで、彼も親子関係に悩んでいて(中略)と言う訳だから、君もある程度自省しないと身を滅ぼすよ」

「はい。わかりました」

S「なるほど。複雑な親子関係だったクイックシルバーを例にして、父親にこだわりすぎる事への危険性を説いたわけか。流石はリードや社長も越える頭脳の持ち主!」

「先生はマグニートーの息子で(中略)という訳で、マグニートーとの一件を世間にバラされたくなかったら、私の父を探すのに協力してください」

「……誰から聞いた?」

「そんなのは、どうでもいいんです。頼みますね、クイックシルバー先生?」

S「あ。彼女、タスキーの娘ですね」

F「俺もこのやりとりを見てから、本当に娘なんだなという気持ちが強く湧いてきた。そしてハンク・ピム(笑)。バラしたらまずいことまで、勝手にアドバイスに使うなよ!」

S「流石はスクラル人に『コイツ、頭脳はスゲーけど、ホントにロクデナシだよな』と言われただけはあるな」

F「結局、タスクマスターが開いていた学校を強襲する形で親子は出会うことになるが、対決中の細かなやりとりがイチイチ面白かったぞ」

「むむ!? その技は俺の知らない技だな。一体、誰から盗んだ!?」

「違う! この技は盗んだんじゃない、習ったんだ!」

「待て。今日は決着を付けるのは止めておこう」

「逃げるの?」

「違う。次出会う時、お前も俺も、新たな技を覚えているだろう。そうして戦えば、お互いまた技を覚える。技のギブアンドテイクと言うヤツだ」

S「スバラシイオヤコカンケイデスネ(棒読み」

F「ソウデスネ(棒読み アベンジャーズアカデミーシリーズは近年始まったシリーズだし、タスキーがピックアップされ始めたのも最近だし、この二人がこれからどうなるのかは、神のみぞ……もとい、Marvel編集部のみぞ知る話だな」

おまけ

アベンジャズーアカデミー生徒
Mettle…身体がイリジウムで出来た、不死身の男。

デッドプール「俺の息子!?」

F&S「「いや、それは無い」」

読解 ワールド・ウォー・ハルク~激戦編~

ふじい(以下F)「やべえ、あまりに間が空きすぎて、前回どこまでやったかを忘れた……こ、ここいら辺からだっけ?」

 天才物理学者のブルース・バナーは軍事研究に携わり、新型爆弾ガンマ・ボムの研究を進めていた。屋外での実験中、何処からともなく迷いこんできた少年を助けたブルースは、大量のガンマ線に被爆。超怪力の巨人、ハルクへと変貌してしまう。
 戦略兵器レベルの危険性を持つハルクは処分すべし。軍上層部の決断を察したブルースは、終わりなき逃亡生活を始めることとなる。実験の責任者であった、サンダーボルト・ロス将軍はハルクの追跡任務を命じられ、彼もまたハルクとの終わらぬ戦いに足を踏み入れる。ブルースの恋人でありロス将軍の娘でもあるベティ・ロスも、当然この波乱に巻き込まれることとなる。三者三様、複雑な立場に置かれた三人のこれからはいかに――。

伝説の始まり

サイレン(以下S)「ちょっと待て! お前、どこまで戻るつもりだ!  ワールド・ウォー・ハルクの話だろ! 前回はこここれ! ブチ切れたハルクがアイアンマンとブラックボルトとMrファンタスティックをぶちのめして、ついでにX-MENも壊滅寸前に追い込んだところまで!」

F「あー、そうだったそうだった。悪の組織イルミナティ最後の一人、Drストレンジが最後の手段を講じようとしていた所までだったな」

S「いや、悪の組織って。あってるっちゃあ、あってるけど」

 其れは凱旋だった。スパイダーマン、ファンタスティックフォー、ルーク・ケイジ、ワンダーマン、ミズ・マーベル、スパイダーウーマン、ブラックパンサー、戦闘不能となった彼らを引き摺り、ニューヨークを練り歩くハルクとウォーバウンド。その光景を目の当たりにしたのは、救助活動のために残った警察官や消防士。ハルクを支持するヒッピーたち。カメラを回すマスコミ。そしてハルクの旧友を名乗る男性だった。王者の行進を続けるハルクの前に立ちはだかった自称旧友は、ハルクに問いかける。
「ヘイ、ハルク。俺を思い出してくれるか?」
 自称旧友の名は、リック・ジョーンズ。かつてガンマ・ボムの実験現場に迷いこんでしまった少年。今は青年である彼こそが、その少年の成長した姿であった。

more

肉雑炊的アメコミ紳士録

レッキングクルー(Marvel)
 レッカー、ブルドーザー 、パイルドライバー 、サンダーボールというパワータイプのバカ四人が集まった奇跡のバカルテットチーム。元はレッカーだけが一人だけで活動してました。バールのような物を持って大暴れ。
 四人揃うとバカみたいに強くなるという、Marvel版エグゾディア。USエージェントやベータ・レイ・イービルと言った、キャップやソーに劣らぬ2号キャラでさえ圧倒していたので、実力は相当な物。カナダのヒーロー業界を壊滅寸前にまで追い込んだこともあり。
 ただし、基本バカなので、なんとも言えない。単独行動大好き、時折ソロ活動もあり。一人ひとりになってしまえば、ただのB級悪役。デッドプールとスパイダーマン相手に有利に事を運んでいた時も、乱入してきたパニッシャーに睡眠ガスを嗅がされ一気に全滅。慎重や計画性といった言葉を学んで欲しいところ。

カレンダーマン(DC)
 ゴッサム・シティに居を構える犯罪者。実は二人いる。曜日ごとに衣装や武器を変える、ファッショナブルな犯罪者であるAタイプと、アンソニー・ホプキンスタイプの、祝日ごとに関連した犯罪を企てる頭脳派のBタイプ。先に誕生したのはAタイプなものの、最近の設定では「Bタイプに憧れて、犯罪者になったAタイプ」という、ややこしい設定に。
 Aタイプは近代映画社版、Bタイプはロング・ハロウィーンと、それぞれ別の邦訳版に出演している幸運な二人。なおBタイプは、バットマンでさえ一年間辿りつけなかった、殺人鬼ホリディによる一連の犯罪「ロング ・ハロウィーン」の真相に初期段階で気づいていた様子。Bタイプ、マジ頭脳明晰。そりゃAタイプも時系列を無視して軍門に下るわ。

サスカッチ(Marvel)
 橙色の毛を身体中に生やした、UMAであるサスカッチそのものの姿を持つカナダのヒーロー。ハルクに触発された学者が自身もガンマ線を浴び変身したヒーロー……という触れ込みだったものの、実はガンマ線とはあまり関係なく、偶然開いた異世界の扉からやって来た精霊に取り憑かれたのが、サスカッチに変貌した原因だった。むしろコイツ、ゴーストライダーやブレイドみたいな、オカルト系ヒーローじゃね? 魔界の扉とか開けるし。
 カナダのヒーローチーム、アルファフライトに長らく所属していたものの、チームが壊滅。唯一生き残ったサスカッチは新チームオメガフライトを結成するものの、レッキングクルーにボコボコにされた挙句、サスカッチの暴走が原因で解散。しょんぼり。

キラーモス(DC)
 蛾をモチーフにした飛行スーツを着る、目立ちたがり屋のB級ならぬC級犯罪者。飛行能力と麻痺銃だけで、どグサレ共が集まるゴッサムで名を売ろうとしている時点で無謀。怪人キラーモスとしてギャングの用心棒として雇われ、ゆくゆくは大物犯罪者に。というプランを立てていたものの、全然どうにもならず、ギャングにも馬鹿にされる日々。ガンバレ、キラーモス。
 ……と、閉めたいところだが、キラーモスはこちらの想像以上に追い詰められていた。キラーモスは偶然出会った悪魔ネロンと契約、怪物キャラックスへの変貌を遂げる。人を繭で拘束し、人肉を喰らう蛾の化物キラーモス。もう彼を笑える人間は誰も居なかった。ついでに本人の理性も残っていなかった。ガンバレ、キャラックス。

ウィザード(Marvel)
 発明家兼奇術師という、目立ってなんぼの商売をしていたベントレー・ウィットマン。発明家としても奇術師としても一流だったものの、世間の話題は全てスーパーヒーローたちが。特に忌々しいのは、ファンタスティック・フォーのリードよ! 地味な科学者のクセして、目立ちまくるだなんて!
 プッツンしたベントレーは、ステージネームであるウィザードの名で、犯罪者へと転向。ファンタスティック・フォーに対抗する、犯罪者チームフライトフル・フォーを結成し、ファンタスティック・フォーやスパイダーマンの前に立ちはだかる。
 だがしかし、フライトフル・フォーは負け続き。タイミング的にベストであっても、必ず負ける。最初はともかく、だんだんチーム入りしてくれる悪役も減ったため、現在は元妻と親権のない娘に頼み込んで、チームを結成しているような状態。家庭は崩壊しているものの、チームは結成できたよ! ……おい誰か、コブラかテッカマンランス連れてこい。
 なお、本当にメンバーが居なかった時期は、デイリー・ビューグル誌に求人広告を出していた。応募するヤツがいるわきゃねーだろ。
「へー、チームメンバー募集中か。当方ボーカルでバンドメンバーを募集するぐらい無茶だ。だが、それがいい!」
 デッドプールが記事を発見し、タスクマスターやコンストリクターを誘ってチーム入り。ファンタスティック・フォーに勝てる戦力が集まったものの、結局負けた。ドンマイ。

ビザロ&バザロ(DC)
 スーパーマンの粗悪なコピーであるビザロ。粗悪なのはオツムだけで、身体能力はスーパーマン本人に劣らぬ実力者。オツムが足りないが、一番の問題なんだが。スーパーマンが目から熱線を放つなら、ビザロは目からの冷凍光線。スーパーマンがコールドブレスなら、ビザロはホットブレスと、特殊能力に関しては真逆。
 いつの間にか、バットマンの粗悪品のバザロというキャラまで登場。バットマークも逆さまで、ポケットも逆さまというワケの分からなさ。ツールを持ち歩けず、証拠品もよく無くす彼に付けられたアダ名は、史上最低の探偵。耳が不自然に尖っている辺り、多分人間ではない。得意技は射撃、人をバンバン撃ち殺します。コイツもまた見事な真逆。
 以前、某MUGENの大会にバザロが出場。銃をバンバン撃ちまくるファイトスタイルで暴れまくるものの、一部のバザロを知らない層が本物のバットマンだと勘違い。「バットマンは銃を撃たない(キリッ!」というコメントが続出した。バザロは一級の釣り師。

お金持ち二人のはなし

世界一の大富豪はドナルドの伯父スクルージ、フィクション界のフォーブス億万長者番付発表

ふじい(以下F)「ヒューイ、デューイ、ルーイの大勝利じゃないか。希望の未来へレディーゴー!」

サイレン(以下S)「トニーですら、6位か。しかしブルースのお父さんは、金持ちなのに警戒心無さ過ぎじゃないか。親子夫婦、そろって裏路地に出かけてバキュン!と」

F「財産は面々と伝わるウェイン一族としての物、自分は医者。名医なだけあって、ブルースの父親には医者としてのメンタリティを強く感じる」

S「とはいえ、ブルースはあまり金を稼げるイメージが無いんだが」

F「いやー、正しい儲け方をしていると思うぜ。自分は放蕩貴族を演じて、矢面に立たず趣味に没頭。仕事や資産運用は、信頼出来て優秀な人間に丸投げ。理想的なブルジョワの生活じゃあないですか」

S「あー。本人の経営能力は問われないわけか」

F「信頼できる人間を探せるだけの、目と鼻の良さは必要だけどな。JLAの運営や、節々の判断を見る限り、ブルース自身の経営能力はむしろ高い方だけど」

S「トニーと比較すると?」

F「矢面に立った上に、全てを自分でどうにかしようとする社長はやり過ぎ。矢面には立たず、任せるべきところは他人に任せるブルースの方が、多分寿命は長いし、ミスも少ない。ただ、最終的に他人を信じているのはどっちかと聞かれると、ブルースは……」

S「ギリギリまで行くと、全員疑う」

F「まあ、やるやれないを割り切ってるブルースの姿こそ、賢い金持ちの姿じゃないでしょうか」

S「トニーは?」

F「綻びの多さや、一旦会社を潰した現状を見るに、破滅型としか言えんなあ」