日々雑談~2115~

 昨日は、更新出来ず、申し訳ありませんでした。新番組なアルティメット・スパイダーマン VS シニスター・シックスは軽くTwitterで実況していたものの、その後、じっくりとPC前に陣取れる機会がなく……ちょっと忙しさも山場なので、数日間は上手く動けないかもしれません。
 アルティメットスパイダーマンも、スパイダーマンが状況にも仲間にも恵まれ、人生を満喫中というめっちゃフラグ立ってるスタートなのが、気になりますが。ピーター・パーカーはほら、幸せになると、その反動のようにデケえ不幸に見舞われるから……橋田壽賀子ドラマもビックリなレベルの、波乱万丈。
 スパイダーフレンズの集結については前シリーズでじっくり描かれたから、今回は真逆の存在とも言えるシニスター・シックス結成が、シリーズのキモになるのかしら。フレンズのハズのライノや、封じられたはずのグリーン・ゴブリンが番組サイトトップに居たりと、なんかもうスパイダーマンの心から攻めてきそうなシニスター・シックスだなあ!
 時間ができたら、不定期でも解説記事を書きたいのですが、今後の謎も含め、書く場合内容をしっかり吟味しなければ。例えば、今回平成ライダーの2号っぽく出てきた、スカーレット・スパイダーについてつらつら書いちまったら、今後が面白く無いですからね。コミックスのスカーレット・スパイダーとアニメのスカーレット・スパイダーが同一設定であることはたぶん無いものの、もし書くとしたら、ある程度アニメの中で答えが出てからですね。とりあえず、ディスク・ウォーズにも出ず、今回出たけど解説していないキャラというと。アーニム・ゾラとアマデウス・チョの二人か……。
 自称初代スパイダーマンのスカーレット・スパイダー。ベースとなるストーリーは、おそらく“アレ”でしょうが……結構話数を重ねている上に、前回スパイダーマンの極地とも言える、全次元スパイダーマン総集合のスパイダーバースネタを持ってきておいて、それ以上のインパクトを出しかねない原作ネタを持ってきた上にちゃんと調理しようとしていることにビックリよ。
 あとドクター・オクトパスが今回パワーアップしたようにイメチェンしてましたが、あのスキンヘッドの姿、長年放射能に汚染された結果、毛も抜け落ち死にかけてた時期がモデルですよね!? アレはアレでパワーアップ要素もあるけど、そこはまだ未実装みたいだし! パワーアップ、パワーアップ、ああパワーアップ……。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その49~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ、49話。
 現れた絶望、去りゆく希望、留めるのは絆。

 レッド・スカルが成し得なかった野望、数々の敗北や術策を重ねた結果ウルトロンがようやく辿り着いた一手。人の意思を容易に制圧してみせ、いつでも世界を飲み込めるという事実を知らしめたドルマムゥ。最後の大敵、アベンジャーズの100倍の力を持つとまで言われた魔人。最終決戦に相応しいだけの実力者として、今回思う存分振るってくれました。絶望と恐怖を糧とするドルマムゥにとって、怯える人類は最高級のごちそう。惑星食いの大魔神とは、別の形で星を喰らう男としての本領を……あれ? ロキが支配すべき物、そもそも残らなくね?

 アベンジャーズの完全開放により、ディスクウォーズ、終結。少なくとも、ディスクを巡る戦いには、終止符が打たれたと言ってしまってよいでしょう。元々の計画は、ディスクにヴィランのみを収容し、開放の権限となるバイオコードを責任者たるフューリー長官に与える流れだったのでしょう。これならば、ヴィラン収容のコストカットと安全性を同時に保てますしね。フューリーに全部預けるって、何らかの大爆発を起こすフラグですよね。予測規模としては、ディスクウォーズ本編以上な。
 そして開放された以上、あくまで非常手段として戦いに参加していたアキラ達はお役御免に。更には、記憶と共にバイオコードも奪われることに。非情に見えますが、元々今までの流れが偶然から始まる異常だったわけで、このような形となることはむしろ正しく。アカツキ博士の意見は、子を持つ親として当然でしょう。むしろ、ドルマムゥの洗脳に最終的に抗えるだけの強さを持ってないと、いくら親でも恨まれるのが分かっている非情は、口にできんよ……。

 必死で世界を救おうとするヒーローに懐疑的なだけでなく、ドルマムゥに捧げることすら考えるマーベル市民達。まあ、マニアの鉄板ネタとして“マーベル市民はクソだ!“というのがありますが……正直これ、クソというか普通じゃね?と。実際現実世界でも、一方的な見方から始まるデモはありますし、もっと悪くなれば、デマや嘘まで織り交ぜて他人を批難できる人間も居る。マーベル市民の遷ろいやすさは、ある種現実的ではあると思います。市民を導く者ではなく、市民を支える者。人の自由意志を尊重するというのも、キャプテン・アメリカを始めとする、マーベルヒーロー達のスタンスですしね……。

 例え記憶と繋がりを失おうとも、絆が途絶える訳ではない。理屈としては退くのが正しくても、乗り越えてしまう物がある。例え人の犠牲になることを厭わずとも、分かって欲しい心はある。子供達は思ったよりも強く、ヒーロー達は思ったよりも弱い。だから、支え合えばいい。
 ディスクウォーズ:アベンジャーズは、ヒーローの物語ではなく、ヒーローとパートナーの物語。だから、最後まで共にあって欲しい。これでいいし、これがいいんだ。全てを精算して、繋ぎ直しての最終決戦。次週、激戦必至。

ドルマムゥ(ドーマムゥ)

ドルマムゥ

 混沌の次元、カオス・ディメンション。神からして定からぬこの次元に棲む、精神体種族ファルティン族。身体を持たぬ不定形生命体として揺蕩う彼らの中に、信じられぬ程、強烈な意志を持つ個体が生まれた。個体は身体を欲し機械と融合、生みの親であり長である物も殺してしまう。前例のない罪を重ねた個体に対しファルティン族が出来るのは、件の個体を異次元ダーク・ディメンションに追放することだけだった。個体の名を、ドルマムゥと言う。
 ダーク・ディメンションに追放されたドルマムゥを保護したのは、当時ダーク・ディメンションの支配者の座にあったオルナーと言う者だった。住まう者がほぼ悠久に近い長寿であるダーク・ディメンションの王は、異次元より訪れたドルマムゥと積極的に技術や魔術の交流を図る。特にドルマムゥが興味を示したのは、他の次元を飲み込むことにより、今居る次元を成長拡大させる手法であった。
 ドルマムゥを保護して数十年後、突如ダーク・ディメンションに意思なき破壊種族マインドレス・ワンズが出現する。

マインドレス・ワンズ

 本来、別次元に居るはずのマインドレス・ワンズは、平穏であったダーク・ディメンションに大いなる災禍をもたらす。ようやくマインドレス・ワンズの破壊が止んだその時、ダーク・ディメンションは暗黒の名に相応しい世界に様変わりしていた。未だにマインドレス・ワン出現の理由は分かっていない。分かっているのは、数万年規模で次元を統治していたオルナーや、ドルマムゥの厚遇に反対していた部下は皆死に、ドルマムゥが支配者の座を継いだ事。ドルマムゥがマインドレス・ワンズを手駒として扱い始めた事だけである。

ドルマムゥ(旧コスチューム)

 ダーク・ディメンションの王となったドルマムゥは、他次元を吸収してのダーク・ディメンションの拡大を開始。やがて肥沃なる大地と様々な文明や奇跡と脆弱なる人で構成された世界、地球を発見する。早速地球を贄にしようとしたドルマムゥだが、至高の魔術師エンチェント・ワンの介入により失敗。エンチェント・ワンの死後も、至高の魔術師の座を継いだドクター・ストレンジの手により、何度も打ち破られる。自分より力の劣る者と蔑みつつも、ドルマムゥはドクター・ストレンジの名を怨敵として刻まざるを得なかった。

ドルマムゥVSストレンジ

 地球にはドクター・ストレンジだけではなく、強力な力を持つヒーローが多数居る。ドーマムゥは単純な力押しだけでなく、戦略的な知識を使うようになる。邪悪の神であるロキや同じ性質を持つメフィストら悪魔勢との同盟は、最もたる例だろう。ロキと手を組んだときは、ロキの義兄ソーの居るアベンジャーズとドクター・ストレンジ率いるディフェンダーズを仲違いさせ、同士討ち寸前の状況にまで追い込んでみせた。

ドルマムゥ&ロキ

 ヒーローを排他し、悪であるノーマン・オズボーン(グリーンゴブリン)が政権を奪取した暗黒時代、通称ダーク・レイン期。オズボーンと共にドクター・ドゥームやロキと言ったヴィランが暗黒会議カバルを開催する中、ドルマムゥが表立って動くことは無かった。しかし、オズボーンの腹心として一山いくらなヴィランの纏め役となった、新進気鋭のフィクサー、フッド。魔術を扱い悪魔にも変貌できる彼、本来ただのチンピラでしかない男に一流魔術師並みの力を与えていたのはドルマムゥだった。ドルマムゥはフッドを走狗とし、ドクター・ストレンジの抹殺も図る。彼もまた、違う形でオズボーンの暗黒世界の闇を深めていたのだ。

ドルマムゥ&フッド

 日本では無名に近いヴィランであったが、マブカプ3にてプレイヤーキャラ(ドーマムゥ名義)としてまさかの参戦。技は強力だがその分パターン化しやすいため、行動の単調化を防ぐロジックや激しいゲージ消費にあたっての管理が必要と、入りやすさと一緒に工夫も求められるキャラである。ストーリー面ではドクター・ストレンジだけでなく、オカルト勢として因縁のあるゴーストライダーや、カプコンにおける悪魔勢ことダンテやバージルにトリッシュとのやり取りがある。そして、出身地カオス・ディメンションに君臨する神シュマゴラスとも邂逅。互いに次元の支配者としてせめぎ合う事になる。
 対シュマゴラス戦におけるイントロ「Ancient One, what is thy will?」という台詞には、色々考えさせられる。エンシェント・ワンという言葉は、ストレンジの師匠の名以外にこういう意味もあるのだが……。元住人だけあって、不可解極まりないシュマゴラスの正体や本性を知る、一人なのかもしれない。

ドルマムゥ(マブカプ3)

 ドルマムゥの強さや能力は、想像を絶している。テレポートは次元をも越え、タイムトラベルも可能、テレパシーでどんな生物の思考をも蝕むと、これ一つで一流ヴィランになれる能力を複数所持している。身体自体が魔力の塊であるファルティン族としての素養は、ドルマムゥに無限に近い魔力を供給し、本人の魔術に対する知識も膨大。本来不定形である身体は、縮小から拡大に変貌まで、なんでも可能。地球最強のヒーローであるハルクですら、一人真正面からかかってくるなら歯牙にもかけない。

ドルマムゥVSハルク

 ハッキリ言ってしまえば、ドルマムゥを何度も退けたドクター・ストレンジであっても、単純なスペック比べでドルマムゥに勝てる部分は無い。それどころか、200人近いキャラクターを能力値と共に記録したマーベル・アベンジャーズ事典内にてドルマムゥの数値を凌駕しているのは、全数値カンストな星を喰らう者ギャラクタスぐらいである。総合値に長けたソーや、肉体面はハルクで知力はブルース・バナーという反則ギリギリなハルク。ウルトロンロナンのような、ディスクウォーズ出演済みの強豪ヴィランですら追い付いていない。ディスクウォーズの最終決戦の相手に選ばれたのも納得である。
 では何故、これだけ強いドルマムゥが未だに地球を喰らうことが出来ていないのか。それはまずドクター・ストレンジが人としての全てを振り絞り、能力値をも覆す結果を出してきたからに他ならない。更には、ドクター・ストレンジの力が及ばずとも、ディフェンダーズやアベンジャーズの仲間たちが支えてきた。彼らは協力してドルマムゥに立ち向かい、不利を何度も覆して見せた。

ドルマムゥVSアベンジャーズ

ドルマムゥ撃沈

 ディスクウォーズにおける「アベンジャーズの戦力が100だとしたら、ドルマムゥの力は1万」というドクター・ストレンジの見立ては、原作を初めとした様々なユニバースと比較しても、強烈すぎるどころか平均的な評価である。それどころか、もっとれっきとした形で不利であった戦いも多々ある。だがしかし、ヒーロー達は、勝ち目が無いほどに強大なドルマムゥを何度も退けてきた。ディスクウォーズでも繰り返される光景であることは、きっと疑いようもない――。

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その15~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第15話!
 それぞれ紅一点であるジェシカとワスプがメインのお話。親しい人だからこそ、弱い部分を見せたくないという躊躇、正直言って俺にも有りますし、誰にでも大小問わずある躊躇だと思います。いきなり全てをあけっぴろげにするのは無理だとしても、ゆっくりと己を開いていくこと、お互いを知っていくことが親しくなる過程なんじゃないかと。そんなジェシカのある種意固地な悩みを否定するのではなく、真正面から受け止めるワスプもまた良し。どっちかっつうと、ファッションデザイナーであり著名なヒーローでもあるワスプはノブレス・オブリージュ側の人間ですからね。友だから、女性だから、相棒だから分かる。この作品のアベンジャーズは、子供を受け止められる実に良い大人をしています。
 今日紹介するのは、派手なコスチュームチェンジをしたあの博士。おそらくアレ、遠目で見ると丸い身体がタコの頭に見えるデザインよね。

ドクター・オクトパス

ドクター・オクトパス

 肉体労働者である父を早くに亡くした本の虫であるひ弱な少年は、息子の頭脳に高い期待をかける母の元で育ち、やがて核と放射能の研究において右に並ぶものが居ないとまで言われる優れた科学者に成長する。しかし、大人になった少年はやがて傲慢になっていき、母も過保護となっていく。母が、息子の婚約を強引に破棄してしまった事により遂に二人は口論。その末に、母親は心臓発作で死亡してしまう。嘆きと罪の意識に苛まれ、手製の金属製アームだけを共に危険な実験に臨む元少年オットー・オクタビアス。数時間後、彼は事故に巻き込まれ、金属製のアームと神経レベルで融合してしまうことになる。
 マスター・プランナー、マスター・プログラマーの異名と四本の金属製の触手を持つ頭脳派犯罪者、ドクター・オクトパスの誕生である。元々の両手足に、四本の金属製の触手で八本、蛸の足と同数になる。
 科学の力で人間を超越したと思い込んだオクトパスは、真なる新たな創造物として既存の論理も道徳も踏みにじっていく。怪物と化した天才の前に現れたのは、スパイダーマン。一匹の蜘蛛に敗北した蛸は以後、蜘蛛の優越性を否定するための歴戦に臨むこととなる。蛸であるオクタビアスと、蜘蛛であるピーター・パーカー、ひ弱な本の虫であり、優れた頭脳を持ち、父親的存在を早くに亡くす。来歴だけ見れば、二人はそれなりに似ている。ただ、それぞれ超人となった後に出した答えは、真逆となったが。

スパイダーマンVSドクター・オクトパス

 能力は、まず金属製の触手の操作。融合の際、オクトパスの脳には新たな神経経路が出来ており、彼は触手を感覚的に使い分けることが出来る。秒速27.4メートルで動き、7.8メートルまで伸びる触手の力は容易にコンクリートを砕くことが出来る。
 しかし、彼の最も優れた能力は、頭脳である。感覚的に動く触手、つまり人間で言うなら手が一気に四本増えたことになる。機械的な補助がないまま、これら触手を同時に操り別の作業をそれぞれこなせるのは、オクトパスの天才的頭脳があってこそ。そして科学者として触手のアップグレードも重ねており、今では切り離しての遠隔操作も可能、更に触手の数を倍増、最終的には八本の金属製の触手を操ることとなった。

ドクターオクトパス(末期)

 元々科学者であったせいか、積極的に新たな挑戦にも取り組んでいる。例えば人々を威嚇するための、コスチュームの変遷(ジャンプスーツ→テーラードスーツ→トレンチコート)。

ドクター・オクトパス(スーツ)

 一時期、代理のオクトパス(レディ・オクトパス)となった弟子キャロリン・トレイラーの育成。

レディ・オクトパス

 本人が最高の犯罪と自負する対スパイダーマン連合シニスター・シックスの結成。

シニスター・シックス

 そんな彼の最大の試みにして閃きは、永年放射能に侵され死期を自覚した時に披露されたのだが……この試みの結果、スパイダーマンは最大の受難を背負い同時にドクター・オクトパスも思わぬ宿命を背負う羽目になったのだが、この数奇な話は別の機会に。とにかく、オクトパスの挑戦心は、本人の宿命や運命を切り拓く力となっている。
実写では映画スパイダーマン2(サム・ライミ版)で登場。アームに善性を侵食された悲劇の科学者として登場した。

ドクター・オクトパス(映画版)

そしてスパイダーマンのメインヴィランとして、関連アニメに何度も登場。アニメ、アルティメットスパイダーマンでは痩身長髪と今までとは一線を画したデザインながらも、途中披露した機械的なスーツはディスクウォーズでのオクトパスに近い。

ドクター・オクトパス(アニメ アルティメット・スパイダーマン)

長く続くアメコミであるが、それは停滞ではない。日常的に数多くのクリエーターが思考を振り絞っており、例えばオクトパスの挑戦心として世に出ているのだ。

 なお、時折話題となるピーター・パーカーの保護者メイおばさんとの関係は……警察から身を隠している時家に転がり込んだり、メイおばさんが当時最高峰の原子炉を遺産として受け継いだ時に結婚を申し込んだりと、結構打算的なモノに見えないこともないが、時折メイおばさんの写真を見つつ飲んだくれているので、やっぱそれなりの物はある感じで。この辺り、どう転んでも面白いと、ある意味卑怯です。

ドクター・オクトパスの結婚式