ぞんびぐらしな作品紹介~その4~

 先週は手が回りませんでしたが、今週は「舞台がショッピングモールですって!?」ということで、なんか色々燃え上がった勢いで更新。みーくん加入のエピソードは、原作でも屈指で好きなシーンでして。なお一番好きなシーンは……「いくじなし」かなあ。あの生と死の狭間が、どうにも心に残っておりまして。アニメで、是非とも声付きで聞きたいな。
 というわけで、今日の紹介はショッピングモール&ゾンビの相性の良さを、改めて世に知らしめたあの名作ゲームです。

 デッドライジング(DEAD RISING):ゲーム

 生きてる限りはー弱肉強食サバイバル! なんとしてでも72時間生き残れ! デッドライジング!
 OPソングはガガガSPによるWii版主題歌『デッドライジング』。本日の紹介は、X-BOX360の風雲児、デッドライジングです。
 まー、とは言っても、既に名作としてのポジションを確立している本作。主人公のフランクさんも本人の阿修羅の如き強さとまろやかなコク、マブカプ3のような他作への出演で知名度ドカン!と、基本今更なのですが。それでも、書きたい時、語りたい時はあるよね!と。
 特殊部隊VSゾンビで大当たりしたカプコンが打ち出した、ゾンビゲーの新機軸! プレイヤーは民間人の記者フランク・ウェストとして、舞台となるショッピングモールで72時間大暴れ! もとい、生き残れ! アウトブレイクの真相に迫るというメインストーリーはあるのですが、無視しても全く問題なし。生存者の救出に全力を注いでもいいし、ゾンビ無双を全うしてもいいし、ボディコン服を着て一人ファッションショーをキメてもいい。とにかく、自由。ショッピングモールにある無数のアイテムが、どんな遊び方をも加速させてくれます。
 そしてフランクさんの絶妙なまでの、能力の伸びしろ。この作品、ゾンビ一体なら楽勝、数匹に囲まれると一気にキツくなるといった感じなのですが、アイテムの場所や使い方、様々なスキルの習得、プレイヤーの熟練、これらの要素がフランクさんに注ぎ込まれることによって、例え100匹に囲まれても切り抜けられるだけの強さに。超強い無敵モードではなく、熟達が強さにつながっているのが実感できるのがいいよね。
 そしてこの作品は様々な人にゾンビへの夢を与えたと思うのですよ。ショッピングモールという舞台、群れて脅威となるゾンビ、ゾンビよりも怖ろしいサイコパス(狂人)。バイオハザードよりも、旧来のゾンビものに近い観点で作られた本作。バイオハザードとは違う可能性やここまで出来るという成果を示してくれた結果、ファンだけでなく創作者をも刺激。今の創作におけるゾンビ隆盛の下地を作ってくれたのではないかと。良作は、創作者の意欲を刺激し、創作者の行こうとする道を補強してくれる。商業的な成功以上の物を、デッドライジングは見せてくれたんじゃないかと、こう考えております。