ヒーロー対グール! Marvel Universe Vsシリーズ~後編~

ふじい(以下F)「デッドライジング3発表記念、がっこうぐらし!2巻発売記念、なんとなくショーン・オブ・ザ・デッドが観たくなって借りてきた記念。浜の真砂は尽きるとも、世にゾンビの種は尽きまじ。Marvel Universe Vsシリーズ解説後編のお時間となりました。基本設定を解説した前編はこちらとなります」

サイレン(以下S)「観たくなって借りてきたのは、単なる気まぐれですよね?」

F「善の戦士集団“キマグレ”! そんなこんなで、ヒーロー対グールなMarvel Universe Vsシリーズ。今日は各作品におけるメインキャラの紹介、それに付随してあらすじの少し深い所まで突っ込んでみようかと。今回はあらすじの底、重要箇所やオチには触れないけど。その辺りに魅力がある作品だしね。いくらふんわりと大まかなゆるふわ系サイトのウチでも、流石に確信は突けんよ」

S「ゆるふわ系じゃないよ!? ゆるふわ系、グールもゾンビも取り上げないよ!?」

Marvel Universe Vs. the Punisher
(第一作。時系列的には三番目)

食屍鬼が恐れる餌

パニッシャー:グールの巣と化したNYで、グールを狩り続ける男。アジトには大量の武器弾薬が保管されており、周りには戦利品であるグールの生首が串刺しとなり林立している。グール化したスパイダーマンに依頼され、グール達に食料として捕らえられたMJの救出に向かうこととなる。実は、グール化現象のきっかけに深く関わっていた。

神父&少年:白黒入り混じったベノムにより、囮とされていた二人。パニッシャーに救出され合流したものの、スパイダーマンに捕らえられ交渉材料とされてしまう。開放後、一人グール達のアジトに向かったパニッシャーを助けに向かおうとする、ガッツある善き人。戦闘能力は無いが、以前神父は必死の結果、グール化したオズボーン親子を倒していたり。

スパイダーマン:早期段階でグール化しており、食人もおこなっていたが、この話の時点では若干理性を取り戻している。人質を盾に、囚われたMJの救出をパニッシャーに依頼し結果を待つ。

キングピン:グール化したヒーローやヴィランのまとめ役。食料となる人間を、一箇所に集め管理しようとしていた。骨のネックレスやブレスレットをつけているが、知性とパニッシャーへの恨みは残っていた。

MJ:今作では、ピーター・パーカーと夫婦のまま。妊娠しており、腹が膨れている。

デッドプール:グール化しており、序盤死肉あさりをしているところを、パニッシャーにヘッドショットされる。でもあっさり復活し、白トランクスをふりふり降伏宣言するが蜂の巣にされ貼り付けに。脱出した後、また撃たれる。でも蘇って、スパイダーマンの依頼を受けたパニッシャーに協力する。いやぶっちゃけコイツ、正気じゃね? 最後、爆散する。

Marvel Universe Vs. Wolverine
(第二作。時系列的には一番目)

恵みの無き学園

ウルヴァリン:スパイダーマンのグール化をTVを通して目撃、ファンタスティック・フォーと共に自体の収集を図るが、グール化を止めることは敵わなかった。グール狩りの為、全米各地を転戦。その後、NY脱出作戦に参加。グール化したハルクと戦い、左腕を食いちぎられてしまった。

リード・リチャーズ:ゾンビ化は人類の正しい進化なんだよ! なんて世迷い事は言わず、グール化の治療のため、必死に研究を続ける。しかし、一緒に研究をしていたビーストと仲間であるシングがグール化。一命を取り留めるが、本拠地であるバクスタービルが陥落。脱出キャンプに参加することに。

ハルク:力と野生でグールをまとめる、長と呼ぶべき存在。グールを率い、脱出キャンプの前に立ちふさがる。パニッシャーVSに登場した際、ウルヴァリンから奪った腕をネックレスに加工しぶら下げていた。

パニッシャー:ウルヴァリンと共に各地を転戦。脱出キャンプを支援し、自身はNYに残る。グール化現象に免疫を持っていることが判明、血液をリードに提供する。

キャプテン・アメリカ:生き残ったヒーローを率い、必死で抵抗を続ける。脱出作戦にも指揮官として参加。パニッシャーと共に陽動作戦に参加している最中、グール化。パニッシャーに介錯を頼み、ヒーローとして死んだ。

デッドプール:既にグール化していたが、いつもと変わらないので誰も気づかなかった。生き残りサイドに身を置き、ズルして楽していただきかしら!なタイミングを狙っていたが、ウルヴァリンに信頼されたことにより作戦中止。脱出作戦に協力する。爆散はしない。

Marvel Universe Vs. The Avengers
(第三作。時系列的には二番目だが前半一部ウルヴァリンVSと並行)

正義の落日

ドクター・ドゥーム:脱出作戦後もNYに残ったヒーロー達の前に、新スーツと新兵器を引き下げ登場。グール化抑制のアイテムやグールを蹴散らす強さを見せることで、ヒーロー達を支配下に。様々な対策を打ち出し、主の居ないバクスタービルを居城とする。

ホークアイ:恋人であるモッキンバードを殺害。その後、キャップの指揮下でウルヴァリンやパニッシャーと共に戦う。脱出作戦後もNYに残り、大半のヒーローと共にドゥーム傘下に。やがて彼は、最後のアベンジャーとして戦いに望むこととなる。

ソー&アイアンマン:グール化したヘラクレスを殺したこと。激戦の末、活動停止し石像同様になったこと。事象として語られながら、出番の無かった二人の姿はこの作品で描かれる。ソーはドゥーム傘下を良しとせずアスガルドに帰還、アイアンマンは疑念を抱きつつもドゥーム傘下に加わることに。

パニッシャー:NYに居るが、ドゥームの元に来るわけもなく。独り黙々と狩りを続ける。

デッドプール:ヒーロー達と共にドゥームの下僕となる。掃除夫やドゥームのスーツ磨きと、あくせく働き、ドゥームの腹心として頑張る。まあ、既にグール化してるので、よく見ると配下で唯一抑制装置を付けていないのですが。結局、最後まで死肉あさりしかしてねえ。 途中、爆散する。

F「一気に行ったけど、こんな所かな。オチや重要箇所はボカしているので、少し遠回しな所や不鮮明な所が」

S「どうしてもねえ。しょうがないっちゃ、しょうがないけど。しかしコレ、モブに注目してみると」

F「止めろ! パニッシャーVSでキングピン配下にいたブラックパンサーが他の作品だとリードと共に研究していたり、脱出作戦に参加していたルーク・ケイジがアベンジャーズVSだと早期段階で発症していたり、オズボーン親子が死んだのにグリーンゴブリンがうろついていたり、ざっと見ただけでもタスクマスター二回は死んでるよね?ってことにツッコムのは止めるんだ!」

S「的確にバラしてるよ!? グリーンゴブリンは複数人いるし、ありえなくはないけど。他は、他は……」

F「モブに関しては、スルーで。厳密に拘ると、いい所がスポイルされるだけで、全く得が無い。あえて言う。細けえことは、いいんだよ!」

S「そうだな。そこにこだわって、木を見て森を見ずなんてのは良くない」

F「ある程度そういう木をネタとして楽しみつつ、秀逸なゾンビ三部作の森として楽しむが良しよ」