日々雑談~2258~

 トネガワやハンチョウを担当する上原求,新井和也先生方のスピンオフは、「本編を読んだ人ならわかる!と膝を叩くポイント」「キャラクターのまだ見ぬ一面をしっかり掘り下げる」「一作品としての面白さ」のようなスピンオフのキモをしっかりと抑えているので、読んでて楽しいし勉強になりますわ……。黒沢を読んだ人なら追い詰められた仲根の一挙一動が昔の黒沢そのものだわ……となり、トネガワを読めば単なる敵であり戦闘員だった利根川や黒服に愛着がわく。ハンチョウの視点はグルメ漫画飽和時代の今でも、身近で親しみやすい美味さがありますしねえ。

 いや、やわらかスピリッツは読んでいたものの、こっちにレーダー張ってなかったので、今日まで気づかんかったわ。やっぱり、情報は積極的に入手するようにしないとダメね。
 

日々雑談~2334~

 昨日は更新できずスミマセンでした。割と本気で、しばらくお休みをいただこうかどうか考え中です。今週次第なので、ホントどうするかな……。

 

 最近、メシ漫画が本当に増えたなあ……料理を作ったり、料理で戦ったり、料理で大阪城をぶっ壊す漫画ではなく、飲み屋や食堂で美味そうにメシを喰う、メシ漫画。孤独のグルメのヒットが、このジャンルの可能性を示した結果の今ですよ。美味しんぼもメシを喰うのがメインって意味じゃあメシ漫画だけど、あいつらメシで火花を散らし殺し合う、メシディストピアで生きてるからな!

 数が増えて、ジャンルとして確立すれば、当然玉石混交に。石が増えてジャンルがダメになると心配するよりも、玉がジャンルをぐいぐいと引っ張っていく未来に期待したい……! というわけで、個人的に目のつけどころがいい!と思う二作品を紹介。

 

人魚姫のごめんねごはん

 魚に囲まれた海底の王国に済む、人魚姫のエラ。人間に囚われ、魚料理にされたお友達を喪服で弔いに出かけたその時、エラは気づいてしまう。魚料理は、美味いのだと……。本編のタッチもエラも可愛らしく、話もギャグタッチなものの、テーマが“共食い”と中々に凄まじいメシ漫画。いや、このテーマを真剣にリアルなタッチでやられても困るけど! エラが何時まで耐えられるのかも、今後の見どころ。“グルメマンガ史上 最もスキャンダラスなヒロイン”との称号は、伊達じゃあ名乗れんよね!

 

1日外出録ハンチョウ

 福本伸行作カイジのスピンオフである本作。悪質な債務者を収容する、地下労働施設。金の監獄であるこの地にて、本来入手困難である「一日外出権」を頻繁に手にし、悠々と地上での一日を楽しむ男が居た。その名は、大槻。役職は班長! 中間管理職トネガワが当たったから、二匹目のドジョウか!というツッコミを、班長の一日のごとく楽々と乗り越えた作品。地下労働施設の環境や、一日だけ開放という状況、カイジの設定を理解しつつ、この作品ながらのメシを追求。元ネタを借りつつ、きちんと個性を発揮すると、良いスピンオフの見本にもなっている。最新話では、最後の一コマで「今回こういう話だったのか!」と理解させる匠の技を見せてくれた。まさかのラブストーリーですよ、コイツぁ。

 

 メシ漫画の話をしていたら、なんか腹減ってきたな……身近な食を扱う漫画って、すぐ手に入る分、ものすげえ腹が減りやすいのよね。今は深夜、頑張れ俺……頑張れ……最も身近な食であり、今実際家にもあるインスタント食品をガンガン扱っている、めしばな刑事 タチバナのことは思い出すな……!