日々雑談~2095~

 ついにサイコマンの完璧拾式としての奥義が顕となった、今週のキン肉マン(162話)。単純強化なサンダーサーベルに、クロス・ボンバーをシングル技にしたマグネティカ・ボンバーの路線から、ネプチューンマンやネプチューンキングのシングル技の強化版やヘル・ミッショネルズのツープラトンをシングル技にしたものだと思っていたのですが、この予想は全力で外れた感じで。ヘル・ミッショネルズのマグネットパワーとは比べ物にならない、力の奔流。それなのに、むしろマグネットパワーが原因で必殺技にならなかったって、どういうことなんだろうね! 来週も楽しみでしかたなくて、コンチクショウめい!
 しかし磁力というのは、描写が被りそうで被らない能力ですね。金属を動かせるのは当たり前、でもそれだけだとサイコキネシスとさほど変わらない。ならば磁力であることにどう意味を持たすのか。ここで試されるのが、創作者の幻想科学力ですね。科学的にはおかしくても、作品を面白くするためには仕方ない! 非金属な人体に磁力が移るとか、身体の鉄分に干渉して他人を操作できるとか、むしろその鉄分からハサミやカミソリを直接創りだすとか! 磁力は、ホント発想が試される能力だと思います。キン肉マンのヘル・ミッショネルズとか、X-MENのマグニートーとか、ジョジョ第五部のリゾット・ネエロとかね! 
 名を残す一流どころは、やはりクリエーターの才能が光ってますよ。そしてまだまだ、余地もある。いやはや、実に挑みがいのある、能力です。
 

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その21~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第21話!
 X-MENとアベンジャーズ、ここに集結! 決戦、A+X対ヴィラン混成軍! ロキ様の、いつも通りの水が漏れる完璧な策略!

 というわけで、奪われたディスク奪還のため、X-MENが対ロキの最前線に。いいですよね、この異種格闘技戦の匂い。だって、超人類VS北欧神ですよ? 権利関係で映画では見れず、コミックスでもあまり無い構図ですよ? いわば越境対決、この同じ世界観でありながらクロスオーバーの風味を感じる対戦カード。これは、良い。個人的には、盛り上がる本編を更に盛り上げるスパイス!
 それに今回、盛り上がりの鉄板こと「ここは俺に任せて先に行け!」もありましたからね。こいつは、ズルい。盛り上がらざるを得ない!

 あと気付きにくいトコですが、本日より参戦のアイスマン、ストーム、コロッサスの三人の能力や性格が分かり易く描かれているのも良かったですね。スパイダーマン同様の軽口を見せるアイスマン、天候を操りつつ仕草に頼りがいの在る母性を感じさせるストーム、鋼の肉体で切り込み率先して味方をかばうコロッサス。そして、まさかの参戦マグニートもX-MENボスキャラとしての暴威的な磁力に、単なる悪とは言いがたい威厳と主義主張を。ディスクウォーズの視聴者の知識に依存せず、物語に説明をしっかり組み込むところは、美点かと。しかしアイスマンの寒さに強い描写に隠れているけど、生足レオタードのストームとノースリーブのウルヴァリンとノースリーブ&ホットパンツの超絶コンボなコロッサスも相当だよなあ……。コロッサス、鋼鉄化しているんで目立ってないけど、露出度ではX-MENトップクラスです。

 今日の紹介は、殺戮獣プレデターXの先達、ミュータントへの敵意の象徴たるロボットです。ロキ様、X-MENと対立するミュータントを組み込むどころか、ミュータント殺戮兵器をバンバン投入と、ミュータント全部に喧嘩売ってますよね。ロキ陣営唯一なミュータントのセイバートゥースは、常時バーサクなので気にしてないだろうけど。

 

センチネル

センチネル

 プレデターXの先達とも言える、対ミュータント用ロボット。最初期は探索、やがて捕縛、最終的に殺戮と、その目的は性能のアップグレードと共に禍々しい進化を遂げ、反ミュータント主義者の象徴として扱われてきた。

初期型センチネル

 元々センチネルとはシリーズ化されているロボットであり、“センチネル”というキャラがいるわけではない。例えばセンチネル初期型はマークⅠ、その改造型はマークⅡと、型式番号で種類は分けられている。モビルスーツにおけるザクやジムのポジションに近い……というか、パイロット搭乗型のセンチネルや等身大かつ人類への擬態能力を持つプライム・センチネルや細胞レベルで攻撃してくる極小ナノ・センチネルと、その幅の広さからして、もう少し広い範囲で。対ミュータント用ロボの総称、モビルスーツやウォーカーギャリアにレイバーのようなくくりと捉えても良いかもしれない。

 進化した種であるミュータントは、やがて今の人類全てを征服するのでは? ミュータントの存在に疑念を抱いたボリバー・トラスク博士の手により、センチネルは誕生した。人類を守護する自律型ロボット、センチネル。しかしセンチネルは守護対象である筈の人類を不確かな者として認識し自ら統治すべき存在と判断。リーダー格のマスターモールドはトラスクを拉致し、センチネル軍団の製造を命令する。この最初の自律志向暴走からして、センチネルは決して人類に忠実なロボットではなく、これ以降もミュータントだけでなく、人類に対して幾度と攻撃することとなる。

マスターモールド

 センチネルの反逆は、X-MENの尽力とトラスクの犠牲により阻止されたが、その後もトラスクの残した設計図を元としたマークⅡや、マークⅢを様々な人間が開発。マークⅡ以降の機種では、対ミュータントだけではなく対超人が設計思想に。やがて超人が起こす脅威に対抗する国家組織、センチネル・スクワッドONEの設立までに至った。

 センチネルの性能は作られる度に向上しており、シリーズが進むごとに適応能力は上がっている。強力な能力を持つミュータントへの対策は特になされており、X-MENメインメンバーの持つ能力には、大体の対策が立てられている。金属製である以上磁力を扱うマグニートーには弱く見えるが、強化プラスチックの使用やコーティングを施すことで、対応は可能。プレデターXに進化という武器が在るのなら、センチネルにはアップグレードがあるのだ。更に、センチネルが人類を統治している未来。そんな未来のセンチネルことニムロッドに至っては、戦闘中に敵の能力を封じる形にアップグレードするという、進化以上の物を見せている。しかも量産可能、データーやアップグレードはリアルタイムで共有されると、もはやまともな手段では、ニムロッドの大軍に勝つことは出来ない。

ニムロッド

 センチネルの単純な戦闘力も非常に高く、非ミュータントであるスパイダーマンやファンタスティック・フォー曰く「僕達が何時も戦っている相手より強い」らしい。ただ、彼らの宿敵の多くはセンチネルを悪用できる側の人間なので、決してセンチネルが格上というわけではないが。

 これは余談だが、トラスクに反逆したマスターモールドは、その後幾度も復活。未来より現れたニムロッドと合体し、ミュータントを絶滅寸前までに追い詰めるが、X-MENの最終手段により魔界に追放された結果、センチネルと人間のハイブリット種バスチオンへと転生してしまう。

バスチオン

 やがてバスチオンは反ミュータント勢力を統合できる存在に、ボリバー・トラスクを筆頭とした死亡した反ミュータント主義者も部下として復活させ、X-MENとの、ミュータントとの最終決戦に望むこととなる。
 生みの親や育ての親たる人間を従わせる機械。新人類による旧人類の淘汰を防ぐためのロボットは、人類全てを淘汰する存在となってしまったのだ。

 

おまけ

 ロキと三機のセンチネルと言えば、ロキ謹製のこのトライセンチネルが脳裏に。三倍どころか、何十倍もの力を持つ三面六腕の阿修羅型。こっち出しとけば、マグニートーにも勝っていただろうに……。

トライセンチネル

あと、某所には少年につき従うジャイアントロボ的センチネルもいたりする。

ジョストン&センチネル