日々雑談~2286~

 昨日言ったとおり、マジンガーZは拡張性を持ちつつ、次世代機にもついていく元祖スーパーロボットなのですが……。
 巨大ロボから装着型にスケールダウンしているものの、兜十蔵(開発者)と兜甲児(パイロット)と光子力研究所(メンテナンスとスポンサー)を全部独力でなんとかしているアイアンマンのトニー・スターク。同じ元祖ヒーローでありながら、TV最終回の時点で後に誕生する平成と昭和の後輩の大半が追いつけないぐらいのスペックを叩き出している仮面ライダー1号の本郷猛。うむ、著名キャラでも見方を変えると一気にヤバくなる奴の多さよ。

 アイアンマンのそういう強さには前に触れたので、この解説は過去の自分に任せるとして。仮面ライダー1号に関してはほら……

パンチ力:15t(新1号後60t)
キック力:22.5t(新1号後90t)
ジャンプ力:ひと跳び15.3m(新1号後25m)
走力:不明(新1号後100mを1.5秒)

 現状のスペックも成長性もアカン領域だし。パンチ力やキック力がざっと4倍パワーアップって!? つーか、走力もここまで速いと、並の(仮面ライダー基準の)バイクより速いんじゃねえか!? 実はジャンプ力は新1号でも平均よりちょっと下なのですが、作中の描写や一部資料だと空中を足場にしての二段ジャンプも可能なので、こりゃもうどうしょうもねえや! だいたい、V3でカメバズーカを海の上に運んだ時、凄いジャンプっつうか飛行してたしな!

 1号は仮面ライダー1号 (映画)で現在の藤岡弘、に則した新たな姿を見せたわけですが、この1号は身長も体重も一回り大きくなっているだけでなく、パンチ力も100トンでキック力も145トンとおかしなことになっております。ここまで行くと、新1号だと若干追いつかなかったクウガアルティメットやRXも超えてんだよな。

 ただ、パワーと体格が増大した結果、ジャンプ力は20Mで走力も100Mを3.5秒と、スピード面には下方修正が入ってます。そりゃこの体格ならなと納得しつつ、元々がスキルで補えそうだったり高すぎたりと、この程度の下方修正だと全体的なパワーダウンに繋がっていないような気がする。うむ、この人が最初の男として居る限り、後に続くライダーは気を引き締めるしかないわ。

日々雑談~2285~

 マジンガーZとグレートマジンガー、このダブルマジンガーの立ち位置は媒体によってかなり違うのですが、ひとまずインフィニティ同様アニメに沿いつつ色々ひねり出して考えてみると、マジンガーZ>グレートマジンガーやグレートマジンガー>マジンガーZの公式にはならない、それぞれ独自性を持った機体なんだなと。いいか、お互いの最終回のことは忘れるんだ!

 マジンガーZは元祖スーパーロボであり、グレートマジンガーの前身とも言える機体なのですが、まず驚くべきはその拡張性。飛行能力を得るためのジェットスクランダーではなく、アイアンカッターやドリルミサイルや冷凍ビームも追加武装です。機動性を補助する光子力ロケットも含め、マジンガーZという作品はマジンガーZがパワーアップしていく物語でもあるのです。甲児くん、スパロボの影響か熱血脳筋のイメージがあるけど、アニメだと熱血しつつ知恵を出すタイプだからね……感情を発散できるバットマンと言ってもいいくらいには知性派。
 自身の最終回や劇場版ではミケーネの軍勢に苦戦したものの、グレートマジンガーの終盤では装甲を超合金ニューZに換装した上でグレートマジンガー以上のパワー(例:Z 95万馬力 グレート 90万馬力)と強化した武装で大暴れ。作り変えるのではなく、あくまで増強した上で後継機と並ぶんだから、その基礎スペックと拡張性は特記すべきもの。むしろ、最終回の局面を乗り切れれば、グレートでなくてもマジンガーZで対処できたのではないかと。マジンガーZの成長性を凌駕する、高スペックの敵(対処している時間がない)と考えると、あの時点のミケーネはホント天敵でしたね。

 マジンガーZの後継機となるグレートマジンガー。グレートマジンガーもグレートブースターやドリルプレッシャーパンチや各種キックが作中で追加されているものの、内部構造に思い切って手を加えているマジンガーZに比べると若干おとなしい感じ。これは、最初から飛行能力を持ち、マジンガーブレードのような追加武装もあるという、グレートマジンガーの完成度の証明とも言えます。ただ、上記の通り、最終的には一部スペックでマジンガーZと同格かつ、内部収納型のスクランブルカッターがZのスクランダーカッターに比べ強度不足と思われたり、ルストハリケーンから錆びさせる機能がオミットされたグレートタイフーンや実は出せ無い光子力ビームと、追加の反面削られた能力や武装もあります。
 グレートマジンガーの設計思想は、マジンガーZのデーターを参考にしつつ、マジンガーZの尖った部分を抑えて、パイロットの剣鉄也に適した能力を追加した。発展形というより、完成形という趣を感じます。剣鉄也という正パイロットの存在にミケーネ出現というタイムリミットがある状況では、おそらく最適解でしょう。ミケーネとの戦いで、その実力の高さは証明済み。完成形は伊達じゃない。

 自分のこの見解と近い作品は、漫画の真マジンガーZERO。マジンガーZの成長性を極大化したのが驚異のマジンガーことZEROであり、マジンガーZの魔神パワーを抑えた上で制御できるようにしたグレートマジンガーの登場と、それぞれの成長性と完成形という部分にスポットライトが当てられております。
 しかしここにグレンダイザーを加えた場合、グレンダイザーは異星の文明より生まれた未知のロボを外付け装備(ダブルスペイザーなど)で強化と、また方向性が違うことに。未完のマジンガーZと完成のグレートマジンガーと付加のグレンダイザー……トリプルマジンガー三機、コンセプトもバランスいいわ……。