日々雑談~2237~
バイオショックコレクション収録のバイオショック インフィニットをクリアしました。初代バイオショックから2を経てのFPS三連チャンはキツいかなーと思ってたけど、インフィニットのゲーム性ががらりと変わっていたのと、数多の伏線を織り交ぜたストーリーのおかげで、一気にクリア出来たよ。
ゲーム的な面で言うならば、蕎麦であるバイオショックに天ぷらを乗せて天ぷら蕎麦にしたのがバイオショック2で、さてインフィニットはどうなるのか、鴨南蛮でも出てくるかな? と思っていたら、チャーシュー麺が出てきた感じ。美味いけど、今までの流れからしてみれば別種。特に武器は無制限で全種所持できた今までのシリーズと違い、携帯できるのが2種類に絞られた点は、最初結構戸惑いました。武器を入れ替えつつ進むのと、スカイラインを上手く活用するのを知った瞬間、世界は変わるんだけんども。
ストーリー面は、面白いの一言しか無いですね。今までの海中都市の探索とは一風変わった、空中都市での冒険。主人公である私立探偵のブッカーと、相棒となる囚われの少女エリザベス。彼らが紡ぐストーリーが、壮大かつ魅力的。バイオショックインフィニットで検索すると今までのシリーズの数倍ぐらい考察サイトが引っかかるクセの強さもあるのですが、そういう作品は自分の感性に合うとたまらないものがあるのです。
しかしこのゲーム、アメリカの歴史や風土に根付いた部分が多いので、自分がもしアメリカ人だったら一層楽しめただろうに。おそらく、アメリカ人ならば、作中の違和感や疑問点にいち早く気づけると思うのよね。ただその一方で、人種差別問題や労働問題などのテーマにもがっぷり四つで取り組んでいるので、逆に考え込む点が増えてしまったかもしれん。これらは日本人でも理解できる物なのですが、アメリカ人の方が更に深刻に感じるでしょう。あとうん、人種差別をテーマの一つにしているゲームだけど、決して人種差別ゲームでは無いと思う。全編通すと、白人も黒人も平等に扱っているゲームなので。これほどまでに、ある意味公平な作品もないね。
総括して言うと、一見違う料理なものの、食べていくうちに出汁や調理法が今までを汲んだものだと分かる。インフィニットの立場は、こんな感じです。インフィニット、その意味は無限。ゲームを最後までやるとタイトルの意味が理解できる作品は、高確率で名作や良作なのです。