日々雑談~5627~

 久々に豪快に寝落ちしたという実感。キン肉マンの更新がある日曜の夜は意外と耐えられるんだけど、いくら久々でプレミアム感があるとはいえ、過去作の読み切りじゃしんどかったかー……。

 究極の超人タッグ編のキッドは、ロビンマスクと組んでのジ・アドレナリンズとしてかなり奮闘しているし、ここで完成した侍魂を持つテキサンとしての不屈のファイトはチートじみたアイテムと強力な殺傷能力を持つ時間超人相手との噛み合わせもよかったんだけど、あの試合、ケビン絡みで奇行を繰り返したロビンが全部持ってっちゃって、キッド目立ってなかったんだよねー。改めて、キッドの部分だけ見ると、凄くいい仕事してるんだけど。

 超人師弟コンビでの犠牲者ウォーズマンといい、ロビン実はタッグが下手というか、パートナーをすげえ振り回すよな。あと、この不屈のファイトと時間超人のかみ合わせが良すぎて、最後に時間超人に挑んだ万太郎もケビンのスタイルもこっちよりになった結果、元祖であるはずのキッドが埋没したのも痛い。

 そういった意味で、やはりこの作品は、万太郎やケビンと比べ、作中で埋没していたテリー・ザ・キッドへのフォローとしての意味合いもあったのでしょう。裏を返せば、出番がない分、話としての新鮮味もあったわけですしね。キン肉マンのモデルであるテリー・ファンクは、キン肉マンの連載終了後にアイドルレスラーからなんでもありのハード・コア親父になっていくわけですが、テリー一族はあくまでアイドルレスラーのテリー・ファンクをモデルにしたまま今に至ると、他の超人と比べて、ジャンプ連載時のキン肉マン、若い頃のゆで先生が浴びてた青春の風を感じるんだよな。

日々雑談~5620~

 10年前かつ単行本未収録のⅡ世の読み切りと、なかなかレアリティの高い作品。それが、テリー・ザ・キッドの夜明け(以下夜明け)。今のキン肉マンとは肌触りも違い、設定も違うものの、やはり当時の空気の懐かしさやテーマを感じるね。

 たぶん、武道戦で魔雲天が負った顔の怪我は、夜明けでの裂けた顔を参考にしたんじゃないかな。砕けた頭にちぎれた足と、武道戦で負った怪我はもっと多いですが。そもそも、怪我どころかお亡くなりになってるけどね!

 来週の夜明け後編で魔雲天についての話も出てきますが、最悪その、武道戦で上がった株価が急降下する可能性が……。魔雲天が悪いんじゃない。この当時、悪の元締め、ゴールドマンは配下、超人閻魔ともマブダチオーラを出してたくせに、現在株価ゴミ屑のサタン様が関わってくるのが悪いんだ。

 正確には、総合格闘技にプロレスが負け続けていたのはちょっと前で、2009年のこの時期は総合格闘技自体にも陰りが訪れ始めていて、総合格闘技を中心とした格闘技界の構図に限界が見えてきた時期ですね。そしてこれからどうすべきか皆が悩み始める中、円熟期の極みに居た武藤敬司と時代を切り開こうとしていた棚橋弘至がIWGP戦で死闘を繰り広げ、プロレスはこれでいいんだ!と見せつけたのは、この年の新日ドーム大会。まさしく、夜明けの時期なんですよね。だからこそ、時代遅れのテキサンスタイルのイメージが有るテリーマンが揺らがぬ自分を見せたことには価値があるのではないかと。

 いやしかし、流石にテリーの言葉までは覚えてなかったな。やはり記憶だけだと、どうしても限界がある以上、こうやって読めるのはいいな!