ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その41~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第41話。
 一味違うロキ(数十回目の一味)との戦い、開幕! でも結構な日常回でもあり!

デッドプール「ヒーローたるもの、ケーキを焼くぐらい必修科目じゃないの!? ねえ! オレちゃんだって、パンケーキのプロよ!?」

ウルヴァリン「俺の方見るんじゃねえよ。デコレーションケーキぐらい作れるけどさ……」

パワーマン「バイトやってる連中や、一人暮らしが長い奴は大抵出来るよな。ファーストヒーロー連中にゃあ、そういう経験のあるやつぁあんまり居ねえけど」

スパイダーマン「僕の場合は、叔母さんにそう言うのお願いしてたから、あまり。ああ、ホステスケーキは好きだよ?」

 人間時々、無性にケーキとかプリンみたいな、適当に手のかかる甘味を作りたくなる時がありますよね。少なくとも、俺にはあるな! そしてお約束と言わざるをえない失敗フラグの数々。科学実験と言いつつラボでやっている時点でほぼアウトよ。更に、科学者らしい挑戦心や探究心があるけど肝心の料理の知識は無いトニー・スタークを加えると……。えーと、ラボごとトニー邸が吹っ飛ばなかっただけ、マシだったんじゃないでしょうか。

 堂々復活、セレブレティ5! あの決めポーズ、俺達の間に隠し事は無しだぜな連帯感。彼らを見ていると、四馬鹿協奏曲ことレッキングクルーを思い出しますね。あれそれ、幹部的立場に据えるには結構駄目なんじゃ。それはそうと、確かに彼ら自分のチーム名を名乗ったことが無いような。自分も、公式サイトの情報を見て、初めて知った記憶があります。そうか、アキラ達の認識だと単なる怪しい五人組だったのか。名乗り、マジ大事。

 なにげに久々な、リザード&ウィップラッシュ&ジャガーノート。ウィップラッシュはマスターズ・オブ・イーブルとの決戦に出てきましたが、ジャガーノートとリザードはほんに序盤以来。しかし、ハルクとジャガーノートに室内で戦われるとか、建物の持ち主にとってたまらねえな! 400キロ同士の殴りあいとか、あと数分やってたら建物倒壊してたんじゃね?

 暗躍を貫くのではなく、ヴィジョン越しとはいえ姿を見せた僕らのロキ様。ビルドアップパーツのエネルギーをそっくり頂いて、何を考えているのか。単なる帰還用ゲートとも思えない以上、おそらくあの装置には何かがある。長期シリーズの折り返し地点な今、ひょっとしたらラストに直結するようなマシンなのかしら。

 今日の紹介は、淡々とトニーの科学実験に協力した、女性型ロボットのジョカスタで! 流石に発祥からして、ディスクウォーズの彼女の戦闘能力は抑え気味だと思いますが、実際戦線に立って活躍する機会があれば、それはそれで嬉しいよね!

ジョカスタ

ジョカスタ

 ハンク・ピムの助手として産まれ、反逆後、ピムだけでなくアベンジャーズ最大の敵となったウルトロン。自らを人類を超越した存在と位置づけているウルトロンであったが、何度も思考を重ねることで気がつく。生物は番があってこその物であり、アベンジャーズに遅れを取ってきたのは単純に手が足りなかったから。今現在、自分が必要としているのは、自分と同価値を持つ相棒、己をさらなる完璧に引き上げてくれる伴侶なのだ。
 自身の脳波のベースはハンク・ピム、ならば伴侶の脳波にはハンク・ピムの伴侶である女性をベースにすれば必ずうまく行くはず。総チタニウム性のボディを作り上げたウルトロンは、当時ハンク・ピムの妻であったワスプを拉致し、彼女の脳波を自作のロボットに移植する。

ジョカスタ生誕

 こうして、ウルトロンの妻、ジョカスタは産まれた。しかし、ジョカスタの精神は、ウルトロンのように元のあり方からねじ曲がることはなく、ワスプの持つ正義の心が生き続けていた。ジョカスタは早々にウルトロンの仕掛けた忠誠プログラムから離反。アベンジャーズに協力する道を選ぶ。ウルトロンに彼女から与えられたのは、完璧さではなく恥だった。以後ウルトロンは、第二の妻である残虐なアルテマの制作や、ジョカスタの量産などを図るが、どれも上手く行かず失敗や離反を招いている。ウルトロンにとって、女は鬼門となってしまった。

ジョカスタ&ウルトロン

 ウルトロンからの離反後、ジョカスタはボディを一度捨て、トニー・スタークのコンピューターの中で情報生命体として協力した時期もあったが、現在は新たなボディを手に入れ、スーパーヒロインとして活動中。アベンジャーズを始めとした様々なチームに所属したり、ゾンビウイルスが効かない機械であることを買われ、マーベル・ゾンビーズが蔓延る世界への出張任務に出かけたりと、忙しく活動している。機械ではあるものの、かなりもう人間に近い感情を有しているようで、一時期はハンク・ピムとも男女の仲になった。ワスプがベースである以上自然なのかもしれないが……ウルトロン涙目すぎる展開である。気分はNTRこと寝取られ。
 能力としては、伴侶となる予定だったウルトロンをサポート出来るだけの情報処理能力。トニー・スタークの元での経験やアップデートにより、元々優れていた処理能力は更に精度を増している。戦闘能力も高く、腕力と耐久性は並みの生身系超人ヒーローを凌駕し、赤く輝く目と手からは高出力のビームを放つことが出来る。結果、ビーム系攻撃力が項目にあるマーベル公式の能力値表では、意外とそつなくなんでもこなせる実力者となっている。なお、最も凄い能力と言うか奇跡と言うか、条件が揃えば、子供を成すことまで出来るようだ。

ジョカスタの息子

 そして、最近の女性らしさが増したジョカスタのボディを見るに、この指摘に関してはそろそろ真剣に考え始めた方がいいのかもしれない。

なんで裸なの?

ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その40~

 ディスクウォーズ:アベンジャーズ第40話。
 Twitterでの実況中『パワーマンがどれだけ凄いかというと、ウチのサイトに「マフィア梶田」という謎のキーワードでたどり着く人が現れるぐらいに凄い』と呟いたら、マフィア梶田さん御本人にRTされてて、土下座したくなった新年一発目の総集編! ホント、スミマセンでした。

 前回の総集編はアイアンマン&アキラ。今回はロキ&ヒカルのお兄ちゃんコンビの登場。トニーに顎で使われるって事は、ヒカル兄さん本当に優秀なんだなあ。自分の言っていることを理解できない人間に、教え込めるタイプじゃないし、トニー。是非ヒカル兄さんには、本家マーベルの天才少年枠なアマデウス・チョと温厚天才コンビを組んでほしいものですね。天才の人格者枠、絶賛募集中。あとソーも60年代辺りだと、アスガルドが宇宙船を製造していたり、ムジョルニアから電磁波を出したり、ロキが放射能を身体から発生させたりと、意外と科学分かっていたような気がします。
 レッド・スカルの誘いに惑わされたり、ノバとの出会いがあったりと、今会の総集編の範囲で、ヒカル兄さん結構なキーパーソンでしたからな……。最も、アキラもエドもクリスもジェシカも、キーパーソンとなる部分があり、一概に今シリーズ誰がメイン!とは言えないのですが。アベンジャーズも子どもたちも、全員含めての主人公ということなのでしょう。

 セレブレティ5&ロキのドロンボー臭。目先の金の話をしていたり、男性陣がボヤいてたり、ロゼッタさんがロキをヨイショしているせいで、途中彼らドロンボーとドクロベエ様に見えてきたよ! ええい、CV山本正之は誰だ!(いません
しかし何気にロキ様の不在期間、長かったんですね。22話で敗れて行方不明に、現在40話なので18話ばかり不在だったことに。8月末から1月まで、ロキが異次元に消えている間に、文明はどんどん進歩していく……そりゃ、秋から冬半分を欠席してりゃあ、その間でビルドアップパーツも出来るよね。セレブレティ5にバイオコードが復活したものの、謎のDスフィアで強化されたレッド・スカルをも退けたアベンジャーズにそれだけで勝つのは難しい所。予告を見る限り、ご無沙汰だったリザードやジャガーノートを使う様子ですが……バイオコードをあっさり授与してみせた、ロキの説明の無さから感じる戦慄。あの神、自力で手に入れた物なら、物すげえ自慢しつつ授与しそうですし。なんだか猛烈に悪い予感がするのう。

 去年末からデッドプールさん出るんだ!とワクワクしていたら、コレ、この……いや。至極らしいけど! 使い方としては素晴らしいけど! 幅広い層を引っ張ってくるデッドプールと話が1話でだいたい分かる総集編の相性はいいけど! けど! そしてエドくんの紹介において「ヒーローなのかヴィランなのか」と悩まれる、公式人気投票ヒーロー部門1位の男! ディスクウォーズだと、基本ヒーローサイドで頑張ってたのに! あとこの段落、我ながら感嘆符の“!”が多すぎるよ!

 ※今回、コレより先のコラム部分がどうしても思いつかなかったため、アンケートを実施。沢山のご意見の中から選ぶ形となりました。ご意見、ありがとうございます。今後の同人誌や企画の参考にさせていただきます。

 今回紹介するのは、ファイト属性のセカンドヒーロー、アイアンフィスト! 言われて思い出したのですが、セカンドヒーローの中で唯一、アイアンフィストだけ紹介していなかったんですよね。セカンドヒーロー回のコラムが、ブラック・ウィドウだったので。今後も更に味方陣営が増えるとの噂もありますし、このままでは一人だけ紹介されないまま終わってしまう!と急遽ここで紹介。

 

アイアンフィスト

アイアンフィスト 修行中

 アジアにあると言われている、伝説の都市崑崙(クン・ルン)。この都市の大いなる存在に見出された者は、更なる力を得ることが出来る。力を得た類まれなる武人達、彼らは鉄の拳を持つ者、アイアンフィストと呼ばれている――。
 嘗て崑崙に辿り着き、そこで生活したこともある実業家ウェンデル・ランド。財を成した彼は、妻と息子、会社の共同経営者であるハロルド・ミーチャムと共に、再び崑崙へ向かおうとする。だが旅の途中、ウェンデルは会社と財産の独り占めを目論んだミーチャムに殺されてしまう。妻と子は、狂気に奔るミーチャムから逃げ出すが、妻も息子を逃がすため死亡。息子、ダニエル(ダニー)・ランドは奇跡的に一人、聖なる都、崑崙へと辿り着き保護される。
 父の仇、ミーチャムへの復讐心から、崑崙にて拳法を学び始めるダニー。超人的な修行と数々の試練を乗り越えたダニーは、最終試練として灼熱の炎を心臓にまとう不死龍ショウ・ラオとの戦いに臨む。激戦の末、ショウ・ラオを撃破したダニーは、胸に残る龍のタトゥー。大いなる神秘の力。更には、襲名性である崑崙最強の戦士が持つべき称号、アイアンフィストを手に入れる。後にヒーローとしても名を轟かす現代のアイアンフィストはこうして誕生した。

燃える鉄拳

 10年間の修業の後、崑崙から戻ってきたアイアンフィストは、仇のミーチャムと対決し勝利。だが長年の修行で研磨された精神はミーチャムの命にもはや執着しておらず、アイアンフィストはミーチャムを見逃す。だがしかし、ミーチャムは別件により現れた忍者により殺害。アイアンフィストの手元には、ミーチャムが掠め取っていた親の財産であり発端である企業、ランド・ミーチャム社が転がり込んでくる。共同経営者に裏切られて死んだ父親と同じように、アイアンフィストは会社経営に際して一人の共同経営者招き入れる。だが、父親と彼で大きく違うこと、それは共同経営者が正しき者ことヒーローであったこと。アイアンフィストが共同経営者として選んだのは、雇われヒーローチーム、ヒーローズ・フォー・ハイヤーとしてコンビを組んでいた大の親友ルーク・ケイジ(パワーマン)だったのだ。

元祖ヒーローズ・フォー・ハイヤー

 技のダニーと力のケイジのコンビで始まったヒーローズ・フォー・ハイヤーだが、元々が雇われという緩めな発祥のせいか、チームの形は様々。時期にこだわらず在籍者を挙げてみると、ハルク、ゴーストライダー、パニッシャー、エレクトラと、かなり濃い。アイアンフィストの彼女であったミスティナイトが主導だった時には、アイアンフィストもケイジもおらず、傭兵パラディンやカンフーの達人シャン・チーに怪盗ブラックキャットと、バラエティ豊かなメンツであった。ワールド・ウォー・ハルクに出た際の表紙は、一部で困惑とガッツポーズを産んだ。

ヒーローズ・フォー・ハイヤー(WWH)

 アイアンフィストのヒーローとしての能力は、まずカンフー。そして気功。そしてカンフーや気功を駆使するだけの身体能力。自らの意志による神経コントロールが可能で、戦闘中わざと痛覚神経を麻痺させるといったことも出来る。自らの気と、崑崙より授かった超人エネルギーを集中させ、技巧の全てをつぎ込んでの一撃は強力無比。直撃すれば、たとえスペック上遥かに上を行ってる超人でも、崩れ倒れるしか無い。

気功一撃

 アイアンフィストは、催眠や精神同調にテレパスといった小技も習得しているが、その中でも特に有用なのが治癒能力。気の力にて、自らだけでなく他人の傷を癒やすことが出来る。ゲームに出た際には、ヒーロー随一の回復役としての顔を持つことも。RPGでいう所の、職業モンクを全うしている。そして、崑崙に長いこと住んでいた結果、中国語を習得。日本語も、カタコトなら話せる。
 マブカプ3ではストリートファイターの主人公格であるリュウのEDに登場。アイアンフィスト本人も、バージョンアップであるアルティメットにて、マブカプシリーズ初参戦を果たした。リュウと同じ格闘家であり、求道家ではあるものの、前述した通り、ヒーローズ・フォー・ハイヤー結成に会社経営。アベンジャーズを初めとする他のヒーローチームへの参加に、ダウンタウンで子供向けカンフー教室主催と、世間慣れもしている。生き方としてはリュウのライバルであり父親や社会人としての顔を持つケンに近い物が在る。気質はリュウ、生き方はケンと言った感じで。二人を足して二で割ってみるのも手か。
 アメリカと崑崙を往復し、世界各地で龍の拳士に相応しい勇姿を見せる、アイアンフィストことダニー。窮地に陥った彼が、崑崙に辿りつき相応しき力を手に入れたのは、宿命だったのだろう。

アイアンフィスト