スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム感想(ネタバレあり)

 スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームを観てきました。

 コロナ禍によるスケジュールの遅延や変更。入場制限やロックアウトによる興行収入の伸び悩み。配信によるフォローによる映画館との隙間風。ドル箱だった中国市場の鎖国化。順風満帆だったマーベル・シネマティック・ユニバースも、コロナという嵐により、一気に先が見えない状況に。今後のMCUを引っ張っていく存在の一人であったブラックパンサーを演じるチャドウィック・ボーズマンの死もまた、想定外の悲しい出来事でした。

 そんな中、MCUのエースとしてまず重責を担うことになったのがスパイダーマン。スパイダーマンに求められたのは単なるヒットではなく、今後のMCUに属する作品すべてに期待感を与え、この嵐の中でも大丈夫だと言い切れるだけの安定感と数字を持つ、エースとしての役割。いかんせん、まだコロナは猛威を奮っており、どうなるか先が読みきれない部分はありますが、自分の目で観た観客として言い切れるのは、まず間違いなくスパイダーマンはエースたる姿を見せつけてくれたということです。この映画なら間違いない、これだけ全力を見せてくれた映画に憂いはない。そう断言できる作品であり、MCUを薄ぼんやりと包む不安を払拭してくれる映画でした。この映画を作るために、多くの人がどれだけの労力をかけたのか。それがわかるだけに、映画でなく世間が万全でなかったのは「惜しい」の一言です。

 真面目な論評にして、ネタバレ無しの気を使った感想はここまでとして……。
 いやースゲえ映画でしたわ! 後になく先になし、軽く使えない空前絶後の四文字をあっさりお出ししてしまうくらいに!
 というわけで、ここから先はネタバレ全開でいきます。ヒャッハー! 止まらねえぜ!

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