日々雑談~2337~

 FGOの第二部序章にてカルデアに職員施設共に大損害を与えたアナスタシアが、第二部で自陣サーヴァント化。彼女が仲間になっていいのか? という議論が聞こえてくる辺り、FGO流行ってるなあと。議論自体もそのボリュームも、まず人が多くないと始まらんからねえ。

 個人的には、敵になるときもあれば、味方になる時もあるさということで、違和感自体を感じなかった派。それ言っちゃうと、各クエストで敵になったサーヴァントも引っかかるし……キアラさんなんて、主人公を実際抹殺してるしな。あと過去作の話まで持ってくると、ナーサリー・ライム辺りはメルトリリスに玩具にされてるし、ディルムッドはエミヤ(アサシン)のせいでとんでもない目にあってるしねえ。

 この「敵は味方になることで、その罪が精算されるか否か」は、わりと難しい問題ではあるのよね。例えばドラゴンボールのベジータは、星を滅ぼした数も殺傷人数も、精算に困るレベルだし……破壊神のビルスは、何もかも違う神ということで、この辺り、あんまり問題視されない設計にはなっているんだよな。あと、キン肉マンの新章は、むしろ自分を殺した相手に対しその実力を信用するという、爽快すぎて何も言えねえ状態。同じジャンプ漫画でも、海闘士として罪を重ねたカノンにケジメをつけさせた聖闘士星矢ってのもあるんだけどね。

 あとは罪を背負いつつ、同じ理想に突き進む。むしろ罪を犯したことを肯定し、そんな自分でしかできないことをする。X-MENのマグニートーや、自分が殺し屋であることを自覚しているウルヴァリンはこのパターンか。そして変化球としては、主人公自体がこまけえことはいいんだよ!かつ本人がわりとヒドイ、鬼畜戦士ことランスとか? アイツ、外付け良心回路ことシィルが欠席していた4.1や4.2辺りだと、喧嘩売ってきた子供は殺すわ、自分を殺しにかかってきたというか一度殺した女とは言え、無茶苦茶やって精神崩壊に追いやった上で「お前の敵はきっととるぞ!」みたいなことをやってたもんな。いやまあ、このこまけえことはいいんだよ!な精神と竹を割ったような性格で、自らの罪に悩んでいるキャラを何人も救っているから一長一短なんだけど。いや、ちょっと短いかなー。

 まあここいらへんは、各々のクリエーターの料理の仕方ですよね。そして、ファンがどう受け止めるか。語られ尽くしたテーマだと思っていたけど、こうして意見が飛び交う辺り、まだまだ色々眠っている鉱脈だねえ。