金霊の恐怖 霊魂カジノ

フィリップ「仮面ライダーとお金について検索してみたよ」
翔太郎「止めてくれ、聞くと悲しくなりそうだ」
フィリップ「平成ライダーはみんな職を持っているね。仮面ライダー自体を職業としている人は少ないけど」
翔太郎「何処かの組織に所属していれば、職業か副業と呼んでいいんじゃないか? 猛士にBOARDに青空の会に。それに所謂悪のライダーは、大抵どっかの組織に所属してるよな」
フィリップ「問題は昭和ライダーだね。彼ら、どうやって収入を得ているんだろうか」
翔太郎「オートレースとかじゃ?」
フリップ「ストロンガーの城茂は風来坊以外に適した言葉が見つからないし、アマゾンにいたっては野生児だよ野生児。もう職業どころじゃないよね」
翔太郎「密入国、無免許運転、不法滞在。もはや儲かる儲からないの話じゃなくて、捕まる捕まらないの話だな……」

 昭和ライダーがそれなりの暮らしを出来ていたのは、きっとおやっさんのおかげ。でもおやっさん、作品が進むごとにどんどん働いている描写が……。ストロンガーの頃には、もはやライダーと同じ、なんで生活できてるか分からない風来坊。家はあるので、ホームレスじゃないけれども。
 仮面ライダーという要素を取っ払ってみると、これ鬼太郎じゃね?な仮面ライダーW(ダブル)第三話感想。被害者の有様が普通に怖かったんですけど。

 マグマ→Tレックス→金
 ドーパントはなんでもありか。スミロドンにクレイドールのような古代系、テラーやタブーといった言語系、そして自然その他を使いこなすW。ガイアメモリーはバリエーションの宝石箱や。
 どうも最近の怪人は生物が多かったので、バリエーションの増加は普通に嬉しい。デザインは分かりやすさを強調、うーん戦隊モノだ。デザインの可否はともかくとして、独自性があるのは評価してもいいんじゃないかな。だって、モチーフが同じなアンデットとファンガイアとイマジン並べて見分ける自信ないもの。シルエットにしてもハッキリと分かるデザインは貴重だぜ。
 マネードーパント、モチーフは金、そして腹の出たデザインからカネゴンと呼ばれているが、何か別のものに似ているような。ああ、フルメタのサベージか。腹の辺りと全体的な朴訥さがなんとなく……。キングゲイナーっぽくサベージを再デザインしたら、マネードーパントっぽくなるって、たぶん。

 舞台が風都と明言されている=全ての登場人物は街の中に。今回は翔太郎と園崎若菜が接触。こんな感じで、いろんなとこでの正義と悪のニアミスが毎回あるのだろうか。それにしても、この街、ロクな女いねえなー。悪い人か暴走ヒロインか被害者しかいねーよ、現状!
 それにしても舞台固定は珍しいね。地名が出る事さえ、平成では珍しい。昭和の頃は地方ロケと言う古き良き風習があったので、北海道やら四国やら各地でヒーローが大活躍。タイアップ! タイアップ!
 タイアップはおいておくとしても、もうちょっと撮影に使った施設は自己主張しても良いんじゃないか? ある撮影御用達の施設を知っているが、水嶋ヒロやオダギリジョーが来た事は、施設のアピールポイントになるんじゃないかなあ。全然周りには知れ渡ってないけど。もったいない。
 ひょっとしたら、大ショッカー参戦がWにとって最初で最後の遠出かもしれんな。

 所長の亜樹子にはペースを崩され、フィリップは原因不明のシステムダウン、あげくの果てには強敵の影。こんなに一人で背負わされている主人公、最近は中々いないぜ、翔太郎。キャラはハーフボイルドだけど、受難の多さはハードボイルドレベル。材料はあるんだよ、固ゆで卵の材料は。
 亜樹子、すっげー評判悪いな、下手すると作品のガン扱いレベルで。ステレオキャラの亜樹子が脇に居ると、翔太郎のハーフボイルドさが分かりやすいよね、と評価している俺は異端なのか。
 前に前にというキャラがどうも実写の演技も含め、好まれていないようで。非現実が許容されるアニメなら受け入れられたんだろうか。アニメならともかく実写ではっていうのの例?
 うーむ、役者の私生活の問題は、現状作品評価に持ってくるものじゃないな。問題が作品に影を落とすようになれば、話は別だけれども。キャラはキャラ、役者は役者。そんだけ。

 全裸マン須藤霧彦登場! 売るだけでなくケアも万全と、ミュージアムの手堅さは猛士レベルだ!
 彼、どうなるんでしょうかね。管理者はラスボス候補と信じているけれども、俺は前期ボスと予想。ブレイドならピーコック、カブトならウカワーム、メビウスならヤプールぐらいの。Wという重要な情報の詳細を(最大の理解者である婚約者にも)教えてもらえない辺りに、妙な扱いの軽さを感じる。良くて、矢車さんみたいに後半でリサイクルされて帰ってくるキャラのような。
 管理者は登場が派手=強キャラと考えているようだが、だったらダイの大冒険の最終パーティーにはクロコダインさんが入ってるって。まだわかんねーけど、なんかこのまま霧彦さんが最後まで居る気がしない。※ハカイダーという単語も思いついたけど、きっと気のせい。
 ※ハカイダー=ライバルキャラとして登場後、いろいろあって最終的にはヤムチャレベルになっていたキカイダーのキャラ。でも後のスピンオフで主人公に。

 勝者には報酬と狂気を与え、敗者からは全てを取り立てる。恐るべし、天国のカジノ! てーかホント、怪奇物語のネタレベルの設定だ。マネードーパントの名前を金霊に変えて、ヒーロー役にウェンツ呼んだら、鬼太郎の実写版が出来るよ!
 マネードーパントは大敵ではないが、フィリップの状況は深刻。二人の姉、若菜に執着する姿、普通に考えればフィリップは園崎家の関係者だよなあ。これから先もタブーワードは引っかかりそう。フィリップの能力を見た時に色々な人が「その能力で黒幕のアジト探して乗り込めよ」と言っていたが、どうもそう上手く物事は運ばないようで。考えて見れば、Wはドーパントは倒しているものの、積極的に黒幕を求めていないような。やはり鍵は翔太郎。彼が隠している物は思っているよりも大きいのかもしれない。

 来週のカジノ勝負、フィリップが普通に負けて、翔太郎がハッタリ含みの危険なベットで勝つに花京院の魂な。お約束、お約束。