お題~ジャンル『アイマス』のゲーム~

ふじい(以下F)「じゃあ、アーケード版のアイマスについて語ってみるか」
サイレン(以下S)「アイマスか。悪いネタじゃないが、俺よりもっと詳しい人や今もやっている人が居るんじゃないかね? 俺はもうはんば引退状態だぜ」
F「最初はそうしようかと思って、現役バリバリの人に打診とかもしてみたんだけど……」

「これこれこういうわけで、そちらとの対談により今のアイマスの流れとかをしりたいんだけど。できる限りアイマス未経験者にも流れが簡単に分かるような感じで」
「くぁwせdrftgyふじこlp」(よく分からない専門用語の羅列)
「いやその、専門用語とか止めていただけると。俺も完全には把握していないし……」
「くぁw背drftgy富士子lp」(専門用語+理解不能なマクロなネタ)
「いやその、うん、また後日で」

F「たぶん、後日は永遠に来ないだろう……」
S「なんつうか、お疲れ」
F「まともに日本語が通じない時点で対談ネタとかインタビューネタは諦めた。なので、何時もどおりにお前でいいや。アイマス専門用語を訳せるエキサイト翻訳があればいいのに(棒読み)」
S「しかしさっきも言ったけど、俺はアイマスに関しては引退状態だぜ? 何をしゃべれと」
F「お互い全盛期はアイマス誕生からXBOX版発売前の、つまりアイマス創成期の時期じゃないか。なので、アイマス稼動当初から今のX箱までの流れを追ってみよう。ほぼ未経験のX箱や発売前のPSP版について語るワケにもいかんだろ」
S「まあそういう事ならなんとかなるかな。そうだな、俺はほぼ稼動と同時に始めたんだ――

F「ああ、それで確かサイレンさんによる『無料チケット大学印刷事件』を経て、俺が続けて始めることになったんだ。えっと、アイマスの無料チケットを大学のPC室で印刷して、教授に見つかった挙句シュプレヒルコールの鳴り響く中で連行の末、単位落としたんだっけ?」
S「話を全力で作るな。印刷したとこまでは本当で、見つかってはいないから。あと授業中じゃないから。いくらなんでもそんな恥ずかしいマネするか」
F「いやあ、大学って単語が出てくる時点で恥ずかしいですよ。稼動当初はこうやってアイマスは随分タダ券配ってたよな。ホームページとか広告とか」
S「マガジンの裏表紙にタダ券が印刷されてた事もあった。とりあえず、やってもらわないと新ジャンルは始まらないから」
F「ゲーセンという衆人環視の中でのギャルゲー。よく企画会議を通ったなってくらいにイカれたコンセプトだぜ」
S「敷居の高さが楽に万里の長城レベルだな。無料でも何でもカードを作ってもらえば勝ちとでも思ってたのかな。実際、アンタのように無料をきっかけにしてズブズブとって人は多かった筈」
F「恥ずかしながらそのとおりよ。いやーあの頃がアイマスのアーケード黄金期だよね、1プレイが300円で3プレイで500円。一番高い時期にハマってたんだよ」
S「そしてお互いあずささんと真を育成し終えた頃こそが、アイマスに陰りが見えてきた時期だった」
F「筐体が徐々に空き始めて、じっくり出来るようになったは良いものの、中々にゲーセンにミスマッチな方々がね、じっくりと。てーか家でギャルゲーやってる感覚でプレイ」
S「そしてやけに専門用語が乱立し始めたんだよな。格闘ゲーム筆頭にゲーセンのゲームが歩んできた、みんなのゲームから一部の玄人の独占状態による衰退と言う道をアイマスはすさまじい速度で突き進んでいったんだな」
F「俺はもう少し新たな可能性をアイマスに抱いていたんだけど、結局はこうなってしまった。イヤホンだのフル装備の上にペットボトルまで用意して居座るプレイヤーを見て、いつかわたしも……なんていう新規プレイヤーいるわけがねー。オタクの良くない部分がアイマスを介して、全国のゲーセンに広がった感じだ。むーざん、むーざん」
S「なんで所々にシグルイよ(笑) うーん、俺はそこまでアンタみたいにそこまで希望を持っては居なかったな。ただ想像よりも進化衰退の速度が速かったのは認める」
F「新規プレイヤーや既存プレイヤーがどんどん離れて、黙ってても金をつぎ込むコアなプレイヤーだけになれば、アップデートもするわきゃねーわな。で結局アイマスはアーケードをほぼ放棄して、X箱に移るんだよな」
S「ここで殆ど俺達は引退状態だね。てーか、近くのゲーセンからアイマス殆ど撤去されちゃったし。気軽に出来ない時点でもはや」
F「てーかコンシュマー化の流れってどうなんだろうね? アーケードに見切りをつけて移ったのか、それともテストケースの第一段階としてアーケードを作ったのか」
S「さあ……?」
F「もはや卵が先か鶏が先かの話だね、こりゃ」

F「昔のリアルなアイドルオタや俺も足突っ込んでいたプロレスオタに良く見られた傾向なんだけどさ」
S「なんだなんだ?」
F「ジャンルに搾取されているオレってカッコいい。結局コレって、他人への愛に見せかけた自己愛なんだよな。むしろ自己愛という麻薬で、言いなりになっている己を忘れようとしていると言うか……」
S「搾取って、あれかダウンロードコンテンツのゲイツポイントか」
F「いやーほら、無印アイマスからファンディスクのL4U移行の時にダウンロードコンテンツ引継ぎ不可、全部新しく買えって事件があったじゃない」
S「あれは箱のシステム的な問題で不可だったって話もあるな」
F「あの時に疑問を呈していたのは、俺みたいな軽いプレイヤーやジャンルに関わってない人ばっかで、ダウンロードコンテンツ全制覇レベルのプロデューサーさんは『むしろ望むところだ』って感じだったじゃない」
S「男らしいっちゃ男らしい」
F「その男らしさでちょっと待てと。別に納得するのは良いけど、文句の一つも言わないで従属してどうする。てーかアイマスファンは金遣い豪快すぎ。お前さ、中古店の見せ値って知ってる?」
S「確か、売る気のあまりないプレミア商品を店頭に出す時に、わざと定価より遥かに高い金額で店頭に出すときの値段の事だっけか」
F「この値段で万が一売れれば大儲け、この高値を見た人間がスケベ心で売りにくるかもしれない等、思惑は様々なんだが……アイマス関係のプレミア品は見せ値でも売れる」
S「ちょっと待て。万が一売れればラッキークラスレベルで定価より高くしてるんだよな?」
F「そうなんだけど、アイマスの商品は売ってる方も躊躇するレベルの値段でも普通に買って行くそうだ。在庫の有る余所の店とかヤフオクに行けば福沢さんレベルで安くなるんだから、ちと待てと」
S「搾取されすぎでタガが外れてるのか……? でも、いくら金注ぎ込んでも中古じゃ店の取り分になるだけだろ」
F「何処かでNOと言っておけば、ここまで食い物にされる状況にはなってなかったと思うんだけど。バンナムに搾取されるならともかく、テンバイヤーや中古店といった金を注ぎ込んでもジャンルにとって得にならないトコにまで搾取されてちゃしょうがねえ」
S「結局、アンタはダウンロードコンテンツ自体に反対してるのか?」
F「それは無い。実際、コンテンツ自体は発売後にもゲームの幅を広げたり出来るので良いと思っている。ただ、程度が問題なんだ。好きなのは分かるけど、ある程度自制心を持たないと己の身を滅ぼして、ジャンル自体の衰退も招く。開発側もたいしたもん作らなくても金が入るなら、手ぇ抜き始めるしね。プロレスなんかモロにこの道を歩んできたんだぞ。ったく、デスマッチの派手さを求めるのは良いが試合自体を雑にしてどうするんだよ、○日本プロレスは!」
S「話ずれてる、ずれてるから。結局そろそろ発売のPSP版はどうなるんだろうね」
F「新機軸を色々打ち立ててるのは良いんじゃないか。実際、復帰してもいいかなって考えている」
S「毎回どの機種で発売しても新機軸を打ち立ててきたジャンルだから。アドベンチャーとかギャルゲーじゃなくて、『アイマス』をジャンル名にしてもいいくらいに」
F「漫画で言うところの、ジャンル『車田正美』やジャンル『平松伸二』的な扱いだな」
S「急にニッチになる例を挙げるのは禁止だ!」