お題~二次創作の出会い物~

ふじい(以下F)「バイオレートはエロい」
siren (以下S)「いやあ、実にエロい。やっぱ獅子座のレグルスと相打ちになるんだろうか。結構黄金レベルでもあっさり死ぬし」
F「俺はバイオレートはあっさり倒されて、レグルスVSアイアコスの流れになると思う。もう黄金の生き残りも少ないぜ? 童虎が死んでるのが気になるけど」
S「生存確定の老師がどう甦るかだな。ところで、車田先生が書く冥王神話にも動きがあるようだが」
F「正直、リンかけ2の車田先生の勢いだと……手代木版の冥王神話以下の物しか書けないんじゃないかな。車田先生が劣化しているというより、手代木版の冥王神話のレベルが非常に高い。設定を丁寧に拾い集め、なおかつ蟹座や牡牛座のような車田版でもワリをくっているような星座も立たせている。幻のスタンド・バイ・ミーを君は見たか!?」
S「なんでよりによって天醜星のスタンドw 岡田先生の星矢Gはどうよ」
F「車田先生の正統進化という形で面白い。独特の作風も実にマッチしているし、魅せ方も良い。悪の華とも言うべきデスマスクのカッコよさがね、もう」
S「アンタさっきっからカニしか褒めてないな、蠍座のクセに。いやしかし、車田先生は実に運が良い。外伝の作者二人ともが、良い感じで星矢を書いてくれてる」
F「良すぎて車田先生の立場が危ういけどな! 各作者の腕と星矢への愛着もあると思うけど、俺はあえて相性という点を上げてみたい」

F「仮面ライダーSPIRITSという作品がある」
S「ああ、アンタお勧めの二次創作のお手本ね」
F「設定の裏を行くような世界観にこだわり過ぎな描写、ライダー達の激情と暗黒組織の執念の交錯に、単体としてみても面白いストーリー。村枝先生の技量と愛情が作り上げた素晴らしい作品だ。しかし、村枝先生と並ぶ力量でかつ石ノ森作品のリメイクをした経験もあり、ライダーへの深い愛情を持つ作家を俺は知っている」
S「誰だ?」
F「島本和彦先生」
S「あー、そういやブラックの外伝とかスカルマンの続きとか書いてたね」
F「島本先生は俺も大好きだ。だがしかし、島本先生がもし仮面ライダーSPIRITS的な企画をやっていたとしたら、今頃既に終わっているのではないか。全3巻ぐらいでッ! 島本作品の一部として、吼えよペンや逆境ナインに挟まれ埋没して! あえていう、それは色々違うだろうッ!?」
S「この人、島本先生っぽくなってる!? でも言いたい事はわかるわ。島本先生は二次創作をやらせるには、アクが強すぎる」
F「島本先生のジャスティス学園のコミカライズは、ジャスティス関係無しに島本作品にしか見えなかった。その経験が俺をここまでに言い切らせる!」
S「料理にたとえるなら、島本先生は何作っても最終的にカレー粉をぶち込むからな。うどんでもラーメンでもパスタでも懐石料理でもカレー粉、美味しいけどカレー味以外の何者でもないって言うか」
F「作者の技量もあるし作品への愛もあるのに、上手く行きそうにない。コレはもう、作者と作品の相性だろ。もっと具体的な例を出すなら、真島先生のモンハンだな。真島先生はヒーローは書けても、狩人は書けないだろ。ぶっちゃけるなら、モンスターがどうも真島絵だとねえ。ガノトトスなんかヒレが垂れ下がっちゃって、登場したてで死にそうで。わからん人に説明するなら、ガノトトスのヒレが下がるのは捕獲可能で死亡寸前の証です」
S「月刊と週刊の並行連載自体はスゲエんだけどな」
F「アイマスみたいに未だ相性グンバツの作家と出会えぬジャンルもあるし、ひぐらしみたいに千差万別どの作者にもそれなりの味があるジャンルもある。もっと具体的でマクロな話で言うなら、俺は東方のSS書くの苦手だ」
S「すげーマクロだ! えーでも、東方本も出してるし、なおかつ3月の例大祭にも申し込んでるのに?」
F「書くこと自体は出来るんだけど、ファン層に合わないっていうか。東方ファンは結構設定や展開に細かい傾向があってね。肉に例えるなら、重いものは早く落ちるネプ理論にマジレスするみたいな。俺のモットーは無理を通して道理をハンマースルー、面白いなら理屈にこだわるななので、正直相性自体は良くない。そういう相性を投げ飛ばせるぐらいの物を身に付けるのが、今後の俺の課題だけどな」
S「よし、がんばれ」
F「話がズレたけれども、要は二次創作には相性というものも必要なんだよ。こんな風に!
S「ゲゲー!?」
F「作者の両作品への深い愛情に、クロスオーバーにおける夢の対決と夢の共闘を同時に成し遂げる展開の妙に、両作品の素晴らしいまでの相性と作者と作品の相性。相性を語る上で、実に素晴らしい作品だ」
S「確かに、それは認める。でもさ、あえてコレを〆に持ってこれるお前がスゲーよ」
F「面白いなら理屈にこだわるな、道理はハンマースルーだぜ!」
S「ホンとに強引だなぁ……」