日々雑談~1283~

 二人の漫画家がコマを描き合い一つの作品を作り上げる。ただし、対局方式で! そんなNHKの番組、『れんまん』。日野日出志VS楳図かずおという狂気のカードに惹かれて見たけど、これは中々面白い。互いに与えられた30分で、ネタを練り上げコマも書き上げる。これは、基本漫画家が一人で1から作り上げるスタイルの、日本漫画界ならではの番組だなあ。
 いやまあ、アメリカにも一人で全部作れる人はそれなりに居ますけど、れんまんをあっちでやると、トッド・マクファーレンやジム・リーより先に、スーパーレジェンダリーコミックアーティストのロブ・ライフェルドがイイ笑顔で来そうで……。

 遅ればせながらアルティメッツを読み終えました。ハンク・ピムのクズっぷりにみんな驚愕していたけど、アレ、クズすぎてやらかしたことをクズなままどうにかしようとして、本当のクズはこれからだ状態になるので。まだまだ、序盤ですよ。
 アルティメットユニバースの、従来路線に一味加えて新たなヒーロー像を作ろうという試みは、かなり好みです。ソーを“自称”神様にしたり、ハルクに三大欲求を持たせたり、酒でやらかした経験のある社長に更なる飲酒癖を持たせたり。ただいかんせんアクが強いので、ここらへんはやはり好みですよね。このアルティメッツで既に片鱗が見えている、大人のヒーロー同士の諍いに、少年ヒーローであるスパイダーマンが巻き込まれていく姿は、どうにもやりきれない物が。彼らがもっと大人であれば、今頃きっと。
 しかし新規層開拓目的で作られたシリーズなのに、好みが激しく別れるっていうのもなあ。新たな入り口に、いきなり細かい目のザルが用意されているのが見えるわw