デッドプール&ウルヴァリンによる原点回帰~ある種の犯行声明文~

映画デッドプールレビューまとめ

 デッドプール&ウルヴァリンも馬鹿当たりしたみたいだし、そういや第一作の頃ってどうだったっけ?と思い、サイトの旧記事を確認してみる。おお、この頃は情熱的だったなあと、自分のことなのに他人事な感覚。そりゃあ八年前の話だし、自分の今と昔の間に立つ壁として、八年の月日は結構な厚さなわけで。この八年間でいろいろあったなあ……いろいろあったなあ……いろいろ……あったっけ?

 よし、忘れよう。自分自身はともかく、世間は八年もあれば、成長もするし随分と様変わりするわけで。例えばネットの口コミの主流はもうSNSですしね。とにかく話題や感想の生産も消費もバカ早だし、そもそもネットを見るのもPCではなくスマホが主流となっている時代。いやねえもう、ここは個人サイトで、特にスマホにも対応してない上に、文章量が多くてむしろスマホだと超読みづらいと、ほとんど時代の遺物みたいなもんですよ。結構今でもサイトを見てくれている方はいるんですが、大抵がスマホ経由で見てくれている状況。サイトの代表としては、読みづらいのに付き合ってくれてありがとう。そして、本当に申し訳ない……! といった次第です。

 それにしたって、なんで昔、ここまで情熱的にやれたのかという理由は、一言で言えば若さです。いやそりゃあ、八年よ!? 愛くるしくてたまらない小学校入学ほやほやの一年生が、そろそろエロ本の入手方法や隠し場所を真剣に考え始める中学2年生になるぐらいの年月よ!? まず、あきらめろ! もうちょっと先に受験に集中して、それから適切なペースでエロと向き合え! デッドピュール&オッパイダーマンはお前らにはまだ早い!

 それともう一つ理由があるとすれば、昔はとにかく何もかも足りなかったからでしょうね。ディスクウォーズやマブカプによりデッドプールの認知度は上がり、ネットでの支持はあったものの、それが映画をヒットさせられるほどに世間に響いているかどうかがわからない。映画X-MENシリーズも低調で、映画デッドプールも上映時期は半年遅れかつ最低限の公開館数※と、日本未公開よし少しマシみたいな状況だった。好材料はあったとしても、とにかく足りない。あと一歩が足りなくて、もしかしたらコケるかもしれない。こんな状況で応援してりゃあ、そりゃあ滾ってくでしょ。
 アメコミ界隈や映画界隈だけでなく、いろいろな界隈で様々な人が、とにかく今がその時だ! と滾った結果、胡散臭いネット発のブームは現実となり、映画第一作のヒットに至った。何もかも足りなかったことが、結果的に狂奔に近いブームの原動力となった。当時、自分が持っていた熱は、色んな人が抱えたものの一端でありつつ、誰よりもデッドプールを信じ、先頭に立って働くことで、世界的な熱狂をおこそうとしていたライアン・レイノルズの一部だった気がします。

※先行して公開する形となった他国で大ヒットした結果、公開館数が倍増された。

 そして今は、デッドプールを主体とした公式や企業の主体の企画やプッシュしてくれる人も増えている状況。八年前、よくわからなかった赤タイツは、今や世界を牽引できるスーパーヒーローとなった。全員が確信を持って応援することで、ブームは更に大きくなろうとしているし、ライアン・レイノルズも報われた。
 定期的に言ってますが、自分の理想は「寝っ転がって屁ぇこいてるだけで、デッドプールのニュースやネタがバンバン飛んでくる世界」なので、今の世界は望みがほとんどかなった状況。そりゃあ、狂奔に身を置きつつ、自らを滾らせるのはとにかく楽しいですが、どうしたって博打は博打だし、あまり続けると身体や生活にガタが来てしまう。情報を出すにしても、公式や企業を通す形で専門家が仕事としてやった方がいいし、情報を広めるのもとにかく多くの人がプッシュしたほうがいい。
 実際、8年前はガンガン前線に立ってそこそこバズってましたが、今となっちゃあサイヤ人編のヤジロベーぐらいに一発やれることはあっても前線からは引いている状況。既に自分より情報を広めるのが上手い人、バズれる人は、SNSにごまんといますからね。やはり、多くの人が来ると、才能がある人も多く来る。やることやって燃え尽きた後は、才能のある人に任せて、気楽に適当にゆるやかに過ごす。これぞ、望んでいた未来そのものですよ。もし、仕事として関わってたらこうものんびりしていられないんでしょうが、仕事でデッドプールに関わる気は、あまりないですしね。未だ好きと仕事の距離感に悩んでいるというのもありますが、別件でそこそこ忙しいですし。

 とりあえず、感想として書くものは書いたので、ひとまずはこれでいいでしょう。あんまガンガン行って、今のいい雰囲気に水を指すのもよくないですしね。ファンが我が物顔でいじった結果、作品やキャラクターがぶっ壊れるという話もある以上、こうして時には一歩退くことも大事ですわ。
 
デッドプール&ウルヴァリン~さらばMCU そしてこんにちは~(ネタバレなし)

 
 

 と、こんな感じでいたところ、ふと気づいたのですが……もしかして、今の俺って、ヅラを被って中古車を売ろうとしてるウェイド・ウィルソンそのものじゃないか?
 何者になれなくてもいいものの、何者であることを否定しなくてもいい。今はもうやらなくても良い状況だったとしても、やらない理由にはならない。周りがどうであっても、好きにやっていいんじゃないか?
 というわけで、ここからしばらくデッドプール&ウルヴァリン強化……週間? 月刊? とにかくガシガシと、感想だの小ネタの解説だのを書いていきます。正直もういらないもんだとしても、俺がやりてえんだからやるってことで。あと、なんだかんだでウチのサイト、現状でも一日8000ヒットとか来訪者数1500人とかで、まだ生きてるので。生きていて誰かが来てくれてくれている以上、なにかしないと駄目でしょ。
 それと、個人サイトにはじっくり腰を据えて挑める、情報を刻んで残せるというメリットがあるので。このあたりは、何もかも早いSNSが苦手としているポイントですね。個人サイトは勢いをなくし、今はSNSの時代になったみたいな話がよく出ますが、個人的には双方役割が違う上に補完もしあえると、むしろ共存が本来の有り様ではないかと。だいいち、ちゃんと長年更新して今でも勢いを保っている個人サイトも随分ありますしね。メディアプラットホームのnoteも、ある意味個人サイトのようなものですし。もし時代遅れだったとしても、やりようと役割はまだまだあると。そもそも個人サイトも掲示板もSNSも結局は場所なので、流行り廃りでフラフラしてたら、なんも成長しないまま青い鳥症候群になっちまうよ。

 よし、とりあえず書くこと書いてスッキリして、やる気もむくむくと湧いてきた。感想でも小ネタでも、なんなら久々にクロスオーバーSSのデッドプールチームアップ!を書いてもいい。なにせここは自サイト、なら自由にやっていいわな!