日々雑談~5850~

らーめん再遊記 (1) (ビッグコミックス)

 Twitterで話題になってたのと、若干おまけポイントがつくセールをやってたので、既刊3巻分をまとめて購入。ラーメン発見伝、らーめん才遊記に続くシリーズ第三作目。主人公は発見伝や才遊記にて、悪役や師匠や先輩、とにかくいろいろな顔を見せつつ、ずっと第二の主人公であった芹沢達也。なにしろ、前2作でキャラが立ってる芹沢が主人公なので、まあ面白い。ラーメン屋としての成功に挫折、職人としての意地に商売人としての現実、マニアとしての自身と身勝手なマニアへの侮蔑、酸いも甘いも知り尽くした強キャラとしての説得力がとにかく強いし、現実の人間と同じような多面性が内部でぶつかりあうキャラ造形は大事だなあと。

 元々このシリーズって、あくまでラーメンが主題なものの、ところどころがマニアのあるあるネタというか。ああ似たようなことがあったなあ、同じぐらいヒドい奴に会ったことあるよ、こんなことやっちゃったなあ。回顧に怒りに黒歴史と、様々なやり方でこちらのマニアとしての心をくすぐってくるんですよ。箸にも棒にもかからないタイプの人間を上手くあしらうシーンの高揚感を見るに、スカッと系みたいな側面もあるのかねえ。スパッ!としたあしらいには、やっぱ憧れちまいますよ。そう現実は上手くはいかないってのもあるんだけど、だからこそってのはね。

 それにしても、再遊記の芹沢さんが陥りかけた負のスパイラル。ちょっと身につまされるな……俺もちょっと、ここ最近、いろいろ考えすぎてた気がするし、ちょっと馬鹿になるか。いやしかし、ほんと、こっちの心をくすぐるのが上手い漫画だわ!

日々雑談~5849~

 水曜日のダウンタウンでやってる声優モノマネ代理戦争を観てるけど、あんまりによく出来た企画で感心してる。
 声のプロである声優をモノマネ芸人がフォローしてのモノマネ対決。指導風景も映すことで、モノマネ芸人と声優の持つ高いポテンシャルを披露しつつ、それぞれの個性も浮き彫りに。神奈月さんが顔芸の方向性で分析していった結果、武内さんに物凄いの仕込んでたし。あの福山雅治の物真似はアレ一本で食っていけるレベルだよ。平田さんの近藤真彦は似てると言うか忘年会の芸っぽかったけど、モノマネには忘年会でこそな面もあるからな……上手いと面白いと観たいは、全部同じように見えて、若干ズレているってのを考えさせられたぜ。

 つーか、その後の芸人VS大食いVS激辛好きの激辛対決も上手いこと回ってるし、やっぱ水曜日のダウンタウンのスタッフは異種格闘技戦というか公平に面白く戦わせるのが上手いなー。公平性と安全性、そして興行としての面白さを追求していったのが、総合格闘技の興行史でもあるし。代理戦争も激辛対決も、そのラインにちゃんと沿ってるよ。ローション相撲といい、TBSのスタッフはこういう侮れないバラエティ的競技を作るのが実に上手いわ。

日々雑談~5848~

 唐突ながら、コロナワクチンの第一回目を接種してきました。最初は電話で申し込もうと思ったものの、当たり前のように話し中で不通状態。こりゃ長期戦かと思っていたら、ネット経由で近所の病院のキャンセル分をあっさりゲットでき、今日の夕方に打ってきました。電話で苦戦した後にネットで楽勝と、駄目と思っていたら急に上手く行き過ぎて、申込みをして今日打つまでの数日間は大丈夫? いざ行ってみたらダメですって言われない? と、疑心暗鬼のど真ん中でした。結局の所、運が良かったんでしょう。

 病院に到着。申し込み手続きを終えた後、すぐに簡単な問診と接種。注射に痛みはほぼ無く、15分ほど経過観察して帰宅。およそ、病院に入ってからだいたい20分で一回目の接種は終了しました。歩いて5分ちょっとの病院だったので、移動時間をプラスしてもひょっとしたら30分前後だったかもしれない。その後は副反応を警戒して大人しくしてましたが、今のところは特に身体に異常はないですね。注射を刺した左腕もまったく無事。ただ経験者の話を聞く限り、朝に接種して夕方から夜にかけて副反応があったようなので、夕方に打った俺の場合、おそらく副反応があるとしたら今日の深夜から明日の昼にかけてぐらいが危ないところ。実際なってみないとわからんし、もしかしたら最後まで何事もない可能性もあるわけですが。とりあえず、覚悟だけは決めとくか。つーか、なんかだんだん左肩が痛くなってきたな……。

日々雑談~5847~

 てっきり他の映画と一緒で金曜公開だと思ってたら、本日木曜から公開だったわけで。ところで、ブラック・ウィドウなのかブラックウィドウなのか、どっちなんだい公式さん。両方使ってるみたいだけど。公式サイトやら映画館のサイトを回るに、ブラック・ウィドウの方かね。

 本来MCUといえばシリーズとしての安定度が売りだったものの、今回まったくわからなくなったなあ。作品の出来はおそらく保証されているとはいえ、映画館とネットのほぼ同時配信がどう影響するのか。ディズニープラスの普及度や認知度、コロナ禍における映画館の状況、どれも各国違うので、世界各国をなるべく横一線にして映画館主導で牽引していくコロナ前のやり方はおそらく封じられてしまった現状。もはや、安定度に安心していられたのは過去の話としか言いようがなく。
 現在、キャラクター産業としてのアメコミを引っ張ってるのは映画なので、映画の調子が悪くなるとアメコミ全体が困るわけですが。たぶん、本気で立ち行かなくなるぜ。

 とにかく心配でしゃあないから、時間作って早く観に行けるようにしよう……やだもー……。

日々雑談~5846~

 昨日、ぶっ倒れるように寝た理由はおそらくこれだったわという確信。そりゃあ疲れるに決まってるけど、おかげさまで起きた時は健康そのもの。やはり暴力……暴力はすべてを解決する……!

 

 映画モータルコンバットは、長年続いてきたシリーズをどう纏めるか、モータルコンバットらしさとは何かを考えたことがわかる作品。最初のシーンの真田広之大暴れだけで、ああ観に来てよかった……!となる掴みの良さ。主人公コール・ヤングは映画オリジナルキャラです!と聞いた時はちょっと警戒していたものの、あれこんなやつ居なかったっけ?って観てる最中思ってしまうくらいに、コールはモーコンに馴染んでたね。原作色が強い作品で気を吐き馴染むオリキャラは強い。

 そしてこの作品により、ハリウッドにおける彼の使い方と存在感は完全に確立したと評されてもいいくらいに大活躍なハサシ・ハンゾウ役の真田広之。真田広之の立ち居振る舞いだけで映画のお代分は得してるし、そこにモーコン成分や目が光ってる浅野忠信が更に上乗せされるんだからスゲエよ。シリーズ物の宿痾とも言うべき、間延びしやすい修行や説明のシーンはあるものの、ここら辺はアクションや演技への期待感でちゃんと軽減されてました。
 いやまあまさか、次の日に「説明も修行もいらなくない?」と言わんばかりに全部すっ飛ばしてみせた映画が観れるとは思わんでしたけどね!?

 

 待たせたなお前ら! 王様同士の殴り合いだぜ! もうこれしかないし、これで十分な映画。それが、ゴジラvsコング。怪獣プロレスどころか、ここまで勝負に全振りだと目突き噛みつき無しだけでただひたすらに素手で殴り合ってた初期UFCの域だよ。プロレスだって最低限ストーリーラインはあるもの。プロレスの枠に当てはめるなら、最強外国人決定戦の一本でド迫力の争いを繰り広げたハンセンVSベイダー辺りか。

 ハリウッドのゴジラは監督ごとにまるっきり色を変えて、どの色も濃いって感じだったけど、今回は全力全開でバトルに振り切ってきたなあ。キングオブモンスターズで神聖たる王に持ってって、今回はいきなりデカくて強いからこそ王だろ? とドーン! と。シリーズファンを育てるよりも、毎回違うイメージのフルアクセルを踏んでくるの、シリーズ物の方針としては異端よ。

オレの演技が足りなかった…小栗旬、念願のハリウッドデビューにも「悔しさしかない」

 あと日本的に注目度の高い、小栗旬は絶対的に出番が少なくてね……たぶんこの映画に最も合わないのは、小栗旬のファン層。だって、観てる最中にこりゃ出番カットされてるわ!ぐらいに、出ても出て無くてもいい役だったもの。芹沢なのにね。
 これは演技力と言うより、契約や交渉の問題な気がするなあ。制作方針の変更はあったんだろうけど、他の出演者のシーンはそこまで減ってることを感じなかったので、一人だけ荒くカットされたのはなんだか条件的な事情を察してしまうぜ。