日々雑談~2240~

 ちと忙しかった管理者が、映画スーサイド・スクワッドを観終わったので感想を聞いてみることに。

「ブーメランおじさんがよかった」
「キャプテン・ブーメランが居なかったら、俺はこの映画を観なかったかもしれない」
「ハーレイめっちゃエロかった」
「あの不思議ギミックブーメランはなんなんだ」

 やだこの人、キャプテン・ブーメランの話しかしてない……でも俺も正直、あの映画の裏MVPというかマスコットはキャプテン・ブーメランだと思ってる。ライダー映画におけるモモタロスポジションで、今後のDC映画にも毎回出て欲しいわ。

 映画のキャプテン・ブーメランの微妙なろくでなしさ加減と、口の減らなさと小ずるさは、まさにコミックスにおけるスーサイド・スクワッドに染まったキャプテン・ブーメラン……ブーメランおじさんは、任侠集団ローグスから国営マフィアスーサイドに出向した結果、登場初期に比べキャラがロクデナシ方面に片寄っているのです。そんなスーサイドらしいブーメランを、映画では上手く実写化しておりました。なお、ドラマARROWにももう一人の実写版キャプテン・ブーメランが出ております。登場自体は第3シーズン第7話の「執着」からですが、メインとなるのは第8話の「アロー vs フラッシュ」。現代のロビン・フッドと超高速の男相手に、鋭いブーメランアクションで渡り合うキャプテン・ブーメランを観ることが出来ます。こっちのキャプテン・ブーメランも、映画のブーメランとはまた違った魅力があります。

 コミックスにおけるスーサイド・スクワッドのキャプテン・ブーメランはどうしょうもない人間である。これは様々なライターが公言していることでもあります。ただ、ほんの僅かな何かがキャプテン・ブーメランにはあり、その何かが彼を時折正しい方向に導く。これもまた、公言していることです。ロクデナシさと同時に、その僅かな何かと正しさも再現する。だからこそ、映画スーサイド・スクワッドのキャプテン・ブーメランは、見事な実写化なのです。

日々雑談~2239~

 こち亀最終回ということもあってか、久々のジャンプ難民に。そりゃあわかってたけどさ! シュリンクなどの梱包をおこなっている本屋は軒並み最優先の購入場所となり全滅、立ち読み自由なコンビニの売れ残りは手垢がついてて問題外。ならば、コレより先の狙い所は、雑誌も梱包しているコンビニですね。コンビニは立ち読みできるから良い状態で買えないという認識の隙を上手くつければ、明日以降もなんとかゲットできるとは思います。あとはまあ、辺境のコンビニとか意外と取り扱っているスーパーとか。ただ、辺境とスーパーはそもそも仕入れの絶対数が少ないので、ちと賭けるには厳しいとこがあります。

 そして満を持してのこち亀最終回を拝見。結婚や退職や生や死、そういう変革は特にない記念回のような最終回。これで、いいんだろう。来週からも続きそうな明るさが、こち亀にはよく似合う。これから沢山の企画がある上に、別れの言葉での“有給休暇”という表現。連載は終わるものの、まだまだ完全に幕を下ろすわけではないようで。週刊掲載とは違う、コミックス限定な最終話のオチ。こち亀展限定の書き下ろしエピソード、「想い出」の存在も気になるなー。

 これで秋本治先生もしばらくお休み……と思ったら、冬には四作読み切りを発表というエネルギッシュさ。秋本先生、こち亀を連載しつつ、こういう路線のもやってみたい! とのエネルギーが詰まった読み切り書いてたもんなあ。いいともが終わったタモリさんのように、こち亀終了で出来ることが増えたのでしょう。それにしても、ミスター・クリスの復活は嬉しいな!

 天才や神、人を讃える言葉は数あれど、個人的な秋本先生のイメージはやはり鉄人。この尽きないスタミナとガッツは、漫画家だけでなく誰もが憧れ見習うべきもの。秋本先生、40年間お疲れ様でした。

 ……銀魂の空知先生、現在シリアス展開でこち亀ネタを挟む余裕が無いの、微妙に悔しがっている気がせんでもない。いやむしろ、どこで挟み込むか虎視眈々と狙っていそうな。あと、喧嘩商売の木多先生も。今はもう他誌だけど、こち亀最終回絡みで絶叫しているイメージしかねえ。

日々雑談~2238~

 映画シビル・ウォー:キャプテン・アメリカのDVD&Blu-ray、ソフト販売開始。先行のデジタル配信と加えて、これでご家庭で誰もが気軽にシビル・ウォー出来るようになったわけです。一家に一戦、シビル・ウォー。

 アイアンマン陣営とキャプテン・アメリカ陣営に別れる結果、どうしても観客も感情移入してどちらかに付いてしまうのがシビル・ウォー。この作品を作るにあたって、かなり制作側もそのバランスに気を使ったようですが、全力で片方を擁護することも出来るし、逆もしかり。中途半端ではなく、突き抜けた上でバランスを取っております。映画である以上、こうして突き抜けないと魅力が削がれますしね。そして、やろうと思えば双方に原因や擁護する点を見出す中立視点も出来たり。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、そして中立。この三つが並び立つのが、シビル・ウォーのバランスの良さなのでしょう。

 今回、アイアンマンとキャプテン・アメリカ、争いの結果、双方に救いはほぼ無かったわけで。でもその一方、新たな希望としてブラック・パンサーとスパイダーマン、二人の新人ヒーローが誕生しました。特にブラック・パンサーは最初憎悪にまみれていたものの、争いの結果その憎悪から解き放たれ新たな道を歩むと、映画シビル・ウォーにおける希望を担っておりました。こうして作中で希望が明示されたことで、原典となったコミックスより映画のほうが救いがあったのでは、とも感じました。まー、救いという意味では、コミックスと違って、映画だとキャップ死んでないですしね。これはデカいよ。

 現状、2016年の世界映画興行収入ランキングでトップに立つ、シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ。頂点に立つ作品には、ジャンルの枠を超える何かがあるのです。しかしズートピアのじっくりとした追い上げと、デッドプールの尻が見えるトコまでやって来たスーサイド・スクワッドもスゲえな……。

お知らせ

 ちょっと今日は体調が思わしくないため、更新をお休みさせていただきます。

 今日やっていた浦沢直樹の漫勉のゲストは池上遼一先生。色気やリアルさ全てをひっくるめて潤いを感じる池上先生の原稿は素人目でも素晴らしいのですが、Twitterを覗いてみれば、絵や漫画を趣味や職業にする人の驚きで、更にその素晴らしさを知ることに。専門的な目線でないと気づけないトコがどうしてもありますからね。リアルタイムの実況に向いてるTwitterと、専門家をも唸らす漫勉の相性は良いのかもしれません。

日々雑談~2237~

 おお……今日はデッドプールVol.7:アクシスの発売日だったか。善悪反転イベント、アクシス! 一応悪カテゴリーなデッドプールは善ならぬ禅に目覚め禅プールに! しかし前回のオリジナル・シンもそうだったけど、本家オリジナル・シンやアクシスが出てないのに外伝ポジなデッドプールだけバンバン出ているというのも、妙な感じですな。

 月刊デッドプールのレギュラーシリーズも、10月発売のデッドプール Vol.8:オール・グッド・シングスでひとまず最終巻。まだ邦訳予定はありますし、きっとおそらくたぶん、この先の話もやることで、邦訳が途絶えることは無いでしょうが。

 デッドプールの邦訳は続くと、こうして信じることが出来る。いい、実に良い。まったく、スゲエ時代になったもんだぜ!

 

 日テレ系列で放映中のTHE FLASH/フラッシュ シーズン1。遂に次回9月21日(水)午前2:04~2:59(火曜深夜)は#21「グロッド」“Grodd Lives”。最強のゴリラことグロッドの登場回ですね。

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 一歩間違えれば面白映像にしかならない、VSゴリラ。しかし、ゴリラが出ないフラッシュとはいかがなものか。そんなジレンマに真正面からぶつかった、アメリカ最先端のゴリラがここに。ドラマ版フラッシュのグロッドは、シーズン1最大の強敵としてフラッシュの前に立ちはだかります。

 毎週何かしらのヴィランが登場するドラマだけど、ラスボスの彼と好敵手のキャプテン・コールド、そして強敵のグロッドはヴィランの中でも頭一つ抜けている感じがするね。今までの話が未見だとしても、このグロッド登場回には「なにこれスゲエ」となるインパクトがあるので、是非。フラッシュ自体、毎回なにこれスゲエの塊だけどな!