日々雑談~2055~

 とりあえず、サイトのデザインを変えてみました。しばらくはいろいろ弄りつつ、ちゃんとした形に出来ればなと。なお、PCでも結構派手に変わっていますが、スマホで見ると更に変わっております。
 
 昨日、今年初の本格更新となるEscape play of a wolverineをアップしました。今まで書いたことのないキャラ(ジュビリー&X―23)を書いてみたい+今年はSSにも力を入れたいなーという決意でもありまして。スティーブ・ロジャースは老いていないし、ジュビリーが吸血鬼でもなく、ウルヴァリンが生きている世界。現行の流れとは若干違う、イイトコどりユニバースになってますが、その辺お許し頂ければ。二次創作はある程度フレキシブルで行かないと、何も出来ませんからねえ。
 
 そうか……発売が12月10日だから、1月10日を超えた現在、一ヶ月ほど経過したのか……。というわけで、妄想科学ADV CHAOS;CHILD とある情弱の記録の方、発売より丸一ヶ月経ちました。

とある情弱の記録 表紙

 アニメも決まったことですし、是非とも本家ゲームやコミカライズと一緒にご愛顧いただければ。秋葉原もいいが、渋谷もいいぞ!

Escape play of a wolverine

 極寒の雪原を、少女が歩いていた。吹きすさぶ風も冷気もものともせず、ただひたすらに、一直線に歩いて行く。寒い、冷たいを通り越した、痛い吹雪。それでも黒髪の少女は、構わず前へ前へと進んでいく。
 ふと、少女は足を止める。彼女の周りを、白い獣が取り囲んでいた。狼の群れが牙を剥き出しにして、わざわざこちらにやって来た獲物を待ち構えていた。
 狼の存在に気づいた少女は歩みを止め、逆にその鋭い瞳で狼を睨みつけた。狼以上に獣らしい目に見据えられ、群れの若い狼が自然と退いて行く。だが、ボスを始めとした歴戦の狼は耐え切り、包囲が瓦解するまでにはいかなかった。
 突如、空気が切り裂かれる。切り裂いたのは、爪。少女の手から出現した二本の鉄の爪が、狼を逆に威嚇していた。
「……やるかい?」
 脅しではなく、本気。彼女は獲物ではなく、同じ獣として狼達に立ち向かおうとしている。少女の強烈な殺気に当てられた瞬間、包囲は崩れ、狼は三々五々に散らばっていった。
「ふん。つまらない」
 勝者となった少女が、逃げる狼を追うことはなかった。
「てっきり、このまま追っていくのかと思った。あの人なら、そうしてるだろうしね」
 少女の後ろから出てきた、これまた別の少女。ピンク色の大きなゴーグルを上げ下げしながら、気安く語りかける。
「私は、そこまで獣じゃないから」
「確かにね。ローラは、臭くないから。オッサンでもなく動物でもなく、女の子の匂いがするもの」
「アンタと比べて、付き合いが長くないからね。逆に付き合いが長いだけあって……そっちは時折臭うよ、ジュビリー。ニオイが、移ってるんじゃない?」
「嘘!」
 クンクンと自分の身体を嗅ぎ始めるジュビリーを見て、ローラ、別名X-23が苦笑する。同じ東洋人の少女であり、超人種ミュータントである二人。X-MENにも名を連ねる二人は、きちんとした目的と行き着く手段を持って、この雪原を歩いていた。
「行こう。もうそろそろ、目的地だ」
 ローラが鼻をひくひくとさせ、雪原に残る僅かな臭いを嗅ぎ当てる。獣性だけでなく、獣以上の優れた嗅覚と直感を持つローラこそ、目的の物を探し当てる手段だった。
 しばらく歩く二人、やがて先行するローラの足が止まった。
「ここだね。アイツは、この先に居る」
「なるほどね」
 二人の目の前にある、白い壁。うず高く積もった雪が、行き先を覆い隠していた。ローラは爪で雪を削るものの、その壁はいかんせん厚かった。
 カリカリとネコの爪とぎのように雪を削るローラを、ジュビリーがどける。
「よかった。ここまでローラにおんぶにだっこだったからさ」
 ジュビリーの開いた両手の間で、火花が散る。虹色のカラフルな火花は、吹雪に負けずずっとスパークし続けていた。
「最後ぐらい、私の見せ場があってもいいよね!」
 弾ける火花が、熱気となり目の前一帯の雪を溶かす。ジュビリーの能力である、爆発性の火花の放出。威力ならば目眩ましから爆発まで、範囲ならば一人から集団まで、ジュビリーの火花には華麗な見た目以上の器用さがあった。
 雪が溶けた先に、ぽっかり空いた黒い穴。二人は警戒しつつ、目の前の洞窟に足を踏み入れる。灯り代わりの火花を出そうとするジュビリーを、ローラが止める。無言の抗議をするジュビリーに対し、ローラもまた無言で洞窟の先にある灯りを指し示した。
 音を立てず、灯りに向かって歩く二人。やがて、灯りの正体も明らかになる。
 煌々と燃えさかる焚き火。切り分けられ、串刺しとなった鳥肉が焼かれ、良い匂いを醸し出している。ちょうど良く焼けた一本を、焚き火の前に陣取る小柄で毛むくじゃらな男が、むしゃむしゃと食べていた。
「お前ら、来たのか」
 二人に背を向けているのに、男は誰が来たのか察していた。彼の鼻は、ローラ以上だ。
「ようやく見つけたよ、ローガン」
 ジュビリーが男の名を呼ぶ。
 ローガン。コードネームをウルヴァリン。X-MENの重鎮でありながら、アベンジャーズにも所属している、不老のミュータント。アダマンチウム製の爪に獣性、不死身の再生能力ヒーリングファクター。その闘志で、強力な相手や苛烈な戦場に挑み続けてきた、歴戦の勇士だ。
 ジュビリーは長い間、ウルヴァリンと共にあり、ローラはウルヴァリンの遺伝子を継いだ者。この二人の少女は、ウルヴァリンと縁深い二人でもあった。
「X-MENのみんなが、アンタを探している」
 ローラはウルヴァリンが逃げぬよう牽制しつつ、ウルヴァリンが追われていることを告げる。
「そうだろうな」
 仲間である筈の、ヒーローたちに追われている。そんな裏切りとしか思えない状況でも、ウルヴァリンは平然としていた。平然と、過酷に見える現状を受け入れている。
「でも、わたしたちが一番最初に見つけて、良かったよ」
 優しい笑みを浮かべるジュビリー。ローラとジュビリーも、大多数のX-MENと同じ、ウルヴァリンの追跡者だった。
「ああ。お前たちでよかったよ」
 ウルヴァリンは苦笑し、抵抗すること無く、二人が求めるものを捧げた――

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お知らせ

 本日所用があったため、更新をお休みさせていただきます。
 アップする予定であったSSは、次回更新時にアップします。

日々雑談~2054~

 久々に、ここにアップする用のSS書いてました。明日には完成する予定です。このSSを書いたら、俺、買ってあるFallout4の封を開けるんだ……。
 このゲーム、開けた瞬間、しばらく帰ってこれなさそうで怖いんだよな。この躊躇、過去の経験で言うなら元祖Fateを買った時ぐらいに、ヤバい! 護身開眼してる!

 ゲームといえば、年末からチマチマとモンスターハンタークロス(MHX)を進めておりました。今は上位で、ヴォルガノスとタイマン張ったところです。P2G以来のヴォルガノスですが、感想としては、新モーションの増加が難易度の上昇ではなく、面白さの向上に繋がってますね。攻撃力やサイズの見直しで、P2Gの頃の理不尽さがオミットされた感じでしょうか。P2Gの頃は、ガンナーで挑む場合、安全地帯使わないとほぼ無理筋だったしなあ。
 というか、狩技やスタイルの導入により、理不尽がだいぶ消え去ってますね。難しいではなく、理不尽。挑んでいて、光明が見えずにイラつくタイプのアレ。エリアル使えば、操虫棍以外の武器でもガララアジャラのとぐろ戦法に対応できるし、ガンナー殺しのショウグンギザミとも機動力で渡り合えるもんなあ。今までにない動きや発想が、上手く理不尽を解消している感じで。この路線で、MHXGを作ってくれてもいいのよ?
 しかし二つ名モンスターはどうするか……獰猛化を狩って、武器を鍛えあげてからの方がいいかな。

日々雑談~2053~

 ヒュー! まるでバットマンやスパイダーマンを追ってる気分だぜ!
 こんなコブラめいたセリフが口から出るくらいに、日本の邦訳攻勢を超える勢いで盛り上がっている、本国コミックスでのデッドプール。他のヒーローやヴィランにコスチュームを着せてのチームデッドプールの結成、アベンジャーズへの参加、ケーブルとのチームアップ、そして今週は過去のデッドプールのエピソードの再販となるTrue Believers Deadpoolが開始。このシリーズは、デッドプールの名エピソードやターニングポイントとなるエピソードを、一話1ドルという安さで再販した物です。今週は初登場やオリジン、来週以降はシクラーとの結婚やエビルデッドプール誕生といったラインナップが予定されています。
 そして今年一番の注目作とも言える、新シリーズ“Spider-Man/Deadpool”も開始。デッドプールとスパイダーマン、二人の正式コラボは何をもたらすのか! 何ももたらさないのか!

スパイダーマン&デッドプール

 馴れ馴れしいデッドプールと、そのデッドプールをぞんざいに扱うスパイダーマン。関係性としては、邦訳も出ているデッドプール:モンキー・ビジネスに近いものを感じますね。片方が無闇矢鱈に踏み込み、片方が一歩退く。でも踏み込む側がずっと追いかけてくる。これはこれで、一つのコンビの形か……。
 アクションも登場キャラもデッドプールの損傷率もド派手な一作、しゃべくりまくる二人のコラボなので、台詞も多いよ! また強力な一冊が、デッドプール界隈に誕生。いやあ、上り調子だなあ!