日々雑談~1759~
公開当時、観に行った人の絶賛が多かったものの、スケジュールが合わず行けなかったLEGOムービーを視聴。あー……なんでもっと早く観なかったかなあ……というか、なんで当時劇場に行かなかったんだ俺!? 過去の自分を理不尽に責めるぐらいに、この映画スゲエわ。想定予測の飛び越え具合では、ダークナイトに比肩すると言っても過言ではなく!
ごく普通のレゴでありレゴの街ブロック・シティの住人である、エメット。マニュアルのまま生きる彼はある日、自らをマニュアルから踏み外すほどの魅力を持った女性ワイルドガールと出会い、彼女が求めていた伝説のパーツと融合してしまう。伝説のパーツを手にしたエメットを襲う、ブロック・シティの賢き統治者おしごと社長。良き支配者と思われていた社長の正体は、レゴ世界の完璧なる統治の為、他者を破壊し踏みにじるおしごと大王であり、伝説のパーツは彼を止めるためのアイテム。パーツを手にしたエメットは、伝説の選ばれし者だったのだ。自由にレゴを組み上げるワイルドガールらマスタービルダーと共に、エメットの冒険が始まる!
レゴという玩具をメインとし、このストーリー。一見、子供向けに思えるでしょうが、その実、子供も大人も楽しめる骨太な映画です。ここ大事です、子供も大人も楽しめるというのが大事。鮮やかな配色、オールレゴ、爆風も水もレゴな世界観での大活劇。その実、深読みしようと思えばいくらでも出来る、自由度の高さ。更に、否定をしない作風。マニュアル人間な主人公が自由な人間と出会い変わっていくというのは良くある話、この場合どうしても自由>>マニュアルという方程式が出来がちなのですが、この作品の場合、マニュアルの大事さも説いてまして。
少しネタバレになりますが、マスタービルダー達は以前おしごと大王を襲撃して、けちょんけちょんにやられたことがありまして。その理由は、自由すぎて連携が取れなかった事。全員が好き勝手に作れば巨大なアイテムもしっちゃかめっちゃかな物になり、ルールが無ければ誰もが好き勝手に動きまわる結果に。目的通りの物を皆で創るのには誰もが分かるマニュアルが必要であり、マニュアルは作戦行動におけるルールにもなるわけですよ。もちろん、エメットも自由を学ぶことで成長し、自由さの弱点を見極めたわけで。優劣を付けるのではなく、相互理解を目指す。この相互理解こそが、この作品の大事なテーマ。このテーマは、クライマックスそして結末にもがっつり関わってきます。
オチを言ってしまうのは野暮の極みな映画なので、これ以上内容に関して語ることは差し控えたいのですが……序盤から薄々語られていた謎が、クライマックスで想像以上の大爆発。なぜ只のレゴなエメットが主人公なのか。なぜ敵はおしごと社長という完璧主義者の企業家なのか。伝説のパーツの役割とは。全ての謎が、怒涛のままに解消される超展開。この謎を知った上でもう一度見直すと、「ああ、この展開はおそらく……!」となることばかりなのは必須。2周め推奨な時点で、実にソフト向きな映画。特典映像の「歴史刑事ミケランジェロ&リンカーン」や「子供向けにするために映画にニンジャ追加してみた編」も素晴らしいですしね! つーか、なに新撮してるのさ!?
玄田哲章が出ているのに、CV山寺宏一って……と言われていたバットマン。でもええ、今回のバットマンは山寺さんで良かったと思うのですよ。玄田さんの声で「ブルース・ウェイン!? なにそのイケメンそうな名前!?」言われても困りますし。いや今回バットマン、若干クズいというか公式設定でドジ呼ばわりされてますよ!? それでいて、しめるところはしめる、美味しい仕様。なーに、制作会社がグリーン・ランタン軍団に襲撃されてもおかしくない扱いな、グリーン・ランタンよりマシさ。誰かハルに恨みでもあるのか、アレw