日々雑談~2323~

 ソフト化された、マイティ・ソー バトルロイヤルを改めて鑑賞。地上波でやるなら、いっそソー対ハルクにはバラエティ的な演出を加えて欲しい。ずっとワイプに、ロキ様の顔とか。

 しかし、ソーにドクター・ストレンジにブラックパンサーと、ここ最近のマーベル・シネマティック・ユニバースは「先代が犯した罪とどう向き合うか」ってのがテーマになっている気がする。オーディンにエンシェント・ワンにティ・チャカと、完璧と思われていた存在に差し込む影。影の存在を知った後継者たちは何を思い、どう行動するのか。スパイダーマン:ホームカミングも、先達のアイアンマンを先代とするなら、そのアイアンマンの影響で生まれたバルチャーと対峙する物語でしたしね。まあ、トニーとバルチャーの関係は、ボタンの掛け違いや逆恨みに近いものがありますが……あとトニーを完璧だと思っている人、あんま居ないと思う。

 豪快さと軽妙さの同居を楽しみつつ、映画に関わるテキストを書けないか思案中。そうだな、俺がこの映画で誰かについて書きたいとしたら……スカージ? いや、この映画のスカージは、MCU中随一でコミックスと映画との関係がベストマッチ! なのですよ。その理由は……後日書くので、少しだけ待っててください。書くから!(自分に言い聞かせるように

日々雑談~2281~

 管理者と、去年(2017年)の映画でベスト5を抜き出した場合どうなるのかという雑談を。
 そもそも去年の映画ってどんなラインナップだったっけ……と互いに思い出しつつ話し合った結果、自分のベスト5は以下のようになりました。

・キングコング: 髑髏島の巨神
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
・マイティ・ソー バトルロイヤル
・仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー
・レゴバットマン ザ・ムービー

 なお、これらは順不同。1位から5位の映画ではなく、良かった映画を5本抜き出した形です。こうやって書き出してみると、ヒーロー物が多いね。ちなみに管理者もだいたい似た感じですが、管理者versionはレゴバットマンが抜けて、代わりにパワーレンジャー。結局ヒーロー物だな!

 うーむ、あえてベストを抜き出すとしたら……ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスかな。同じMCUシリーズでノリも似ているマイティ・ソー バトルロイヤルとどっちにするか悩みましたが、前作よりコミックスとの二人三脚が上手く行っていること、それと同時に映画が面白くなるよう思い切った設定改変もしているというバランス感覚の良さを評価しました。
 スターロードやロケットやグルートのような「高い可能性はあるものの、出番のなかったキャラ」をコミックスと連動した大プッシュで人気キャラに押し上げたのも、コミックスでは惑星スパルタクスの王だったスターロードの父親を、ボスキャラに相応しい迫力を持つ惑星エゴに変更した思い切りもスゲエよ。ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーは作品としても面白いけど、それとは別に実写化に際しての優れたシステムや手法の分析対象にすべきじゃないかな。

 番外は、ガールズアンドパンツァー最終章と破裏拳ポリマー。ガルパンは最終章の第一話という特殊なポジション、つーかここで入れたら、延々2018年以降のベストがガルパンで埋まりかねない。ポリマーはクライマックスの数分が100点満点で100万点ぐらいに盛り上がるという、評価に困る良さを持ってることですかね。ベスト5みたいな状況下だと、こういうの超入れにくい。でもクライマックスを観て欲しい!という気持ちがあるので、ここは番外として紹介。

 2017年は結構映画を観に行ったというか、ここで紹介していない当たりも多い年でした。2018年はどうなるかなーというか、もう新年一発目は観てきたのでした。キングスマン:ゴールデン・サークル、面白かったぜ! こういう映画が一発目だと、今年いっぱい期待が持てるってもんよ!

 

マイティ・ソー バトルロイヤル雑感(ネタバレ無し)

 マイティ・ソー バトルロイヤル、それは色彩豊かな世界で繰り広げられる、忙しない神々の遊び……!

 テーマ自体は「ソーという神の自立」「行方不明のハルクが手にしていたモノ」「死の女神ヘラとアスガルド、ラグナロクの真相」と重厚なものの、その色合いは基本華やか。客席でああもドッカンドッカン笑いが巻き起こるヒーロー映画って、そうそう無いんじゃない? これむしろ、クリス・ヘムズワースの素ですよねとばかりに明るいソーに、これまでのシリアスで垣間見せてきた笑いを全力全開でぶち込んでくるロキ。

ソー&ロキ兄弟、連携技”助けて”炸裂シーン 映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』本編映像

 百万言で褒めるより、公式配信な上記映像を観て欲しい。本編みんな、これぐらいのノリです。助けてー!

 

 第一作のマイティ・ソー、第二作のマイティ・ソー/ダーク・ワールド、そして第三作のバトルロイヤル。ソーの続編モノとしてバトルロイヤルを見た場合、バットマン・フォーエヴァーとダブるところがあります。夜の闇と寓話めいた世界観を持っていた第一作のバットマンと第二作のバットマン・リターンズ、これらと路線を違え、夜の危うさとネオンの明るさを持ち合わせた第三作のバットマン・フォーエヴァー。前二作とは違う路線かつ、明るめの作風に。この点において、バトルロイヤルとフォーエヴァーはなんとなしに被って見えるのです。脱却による何らかの成果が期待できるというのも、同様ですね。

 そう言えば、バトルロイヤルは過去作の伏線回収が上手いとの評を幾つか目にしていますが、個人的には上手さとはちょっと違う印象を受けました。伏線回収の大半は、映画開始から30分ぐらいでガーッと回収されて、そこから改めてバトルロイヤルの物語が始まると言いますか。イメージ的には、夏休みの宿題を7月中に片付けて、ゆっくり自由研究に挑む感じ? 
 既に路線は変わっている上に、やろうと思えば伏線も振り切れる作風なのに、きちんと回収してから先に進む。なので上手いというより、律儀で丁寧という印象を受けました。ちゃんとバトルロイヤル自体にも、今後のマーベル・シネマティック・ユニバースの核となる部分はあったので。無法者に見えて、バトンの受け渡しはきっちりこなしてます。
 
 

 実のところ、マイティ・ソーは変わることが必須なシリーズの一つでした。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーのマーベルBIG3。映画の人気としては、アイアンマンが抜きん出ていて、そこをキャプテン・アメリカやソーが追う形。キャップやソーも続編となる2は良策ながらも、アイアンマンには追いつけなかった。そして、キャプテン・アメリカは3となるシビル・ウォーにてついに追いついた。ならば、ソーも追いつかなければ……つまり、シビル・ウォーやアイアンマン3に追いつけるだけの変化と成長を、ソーは求められていたわけです。アベンジャーズの一員としてではなく、一人のヒーローとして在るために成果が必要だったと言えばわかりやすいでしょうか。

 バトルロイヤルは、近年ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーやデッドプールが切り開いた「不真面目さもあるヒーロー」のエキスを注入。その結果、好評を得るタイプのモデルチェンジに成功しました。第一作のマイティ・ソーとダーク・ワールドの頃は、ヒーロー映画全体がどちらかと言うと真面目気味でしたからね……。先達が切り開いた道で後輩が新たなヒーロー像を創り、新たなヒーロー像が作った道を、今度は先達が歩む。お互いに支え合うのは、実に理想的な先輩と後輩の関係ですね。
 ただ、あんまりに不真面目で愉快な連中が増えると、今度はその路線が飽和状態になるのではという一抹の不安も。俺はそういうの大好物だけど、食いすぎて胃もたれしないかと言われると、難しいからなあ。

 
 
 評価としては「作品としては超楽しい直球だよ!」と「シリーズ続編としては変化球だよ!」といったところでしょうか。いやー、このサイトを見てくれている人なら、きっとジャストヒットというか、観に行ってください!(土下座 の一択なのですが。いやだって、プラネットハルクも元ネタの一つじゃん。そりゃプラネット・ハルクと綿密につながっているワールド・ウォー・ハルク大好きな自分が本能のままに得点つけたら、ハルクINサカールなだけで500万点プラスよ。

 しかし、今回の映画でだいぶソーのキャラが明るくなったんだけど、これにある程度合わせる必要がある、コミックスやアニメといった他メディアのスタッフは大変だなあと。今、アメリカンコミックスというジャンルにおいて、最も牽引力があるのは映画だからのう……。

 

日々雑談~2374~

 タイトルがラグナロクからバトルロイヤルに変わったことより、バトルロイヤルのロゴのデザインが気になってしまう……90年代のゲーセンにありそうというか、データイーストのロゴというか。いや、確かにデコはバトルロイヤルっぽいけどさ!?

 

 いくら訳しても、デッドプールのアニメシリーズが決まったよ!という話にしか見えない。というわけで、デッドプールさん、おめでとうございます! カメオ出演から始まり、アルティメット・スパイダーマンやディスク・ウォーズへのゲスト出演を経て、レギュラー出演をすっ飛ばし一気に主役の座に。僕は信じてましたよ! あのところで、めっちゃソース元にAdultって書いてあるんですけど!? アダルトアニメ、デッドプール!?