日々雑談~3474~

 ヴェノム(シンビオート)がメインで、ブラックキャットがヒロイン候補と、ここ最近の映画やゲームの流れにやけに一致してるなあ……そんな、2008年発売かつ日本未発売なSpider-Man: Web of Shadows。

 このゲームのテーマは善悪の分岐でして、主人公であるスパイダーマンは、赤いノーマルコスチュームと黒いシンビオートコスチュームを使い分けてプレイすることとなります。ストーリー中にも分岐点があり、ヒーロー寄りの選択肢を選ぶとスパイダーマンとしての解決を目指すルート、悪寄りの選択肢を選ぶとシンビオートに徐々に支配されるルートとなります。映画のスパイダーマン3における善悪の葛藤を、さらに掘り下げた感じですね。

 Spider-Man: Web of Shadowsの舞台はニューヨークなのですが、大半がシンビオートに支配され、地形は変わるわ、市民も怪物化するわ、ヒーローもヴィランもヴェノム化するわで大惨事。こりゃあ、仲間割れしている場合じゃねえ!ということで、悪ルートだとバルチャーやライノやエレクトロを仲間として召喚できます。善ルートだと、ウルヴァリンやムーンナイトらヒーローが召喚可能。まあ基本、バルチャーもウルヴァリンもヴェノム化してるので、ぶちのめさないと仲間にできませんが。ブラックキャットも、悪ルートの仲間&ヴェノム化の該当者ですね。

 善悪によりストーリーが二分化し、更にまた細分化。悪ルートとはいえ、ヴィランとスパイダーマンが協力するというなかなかない光景。Spider-Man: Web of Shadowsは、こうして今思い出しても、ありえないものをありえるようにする、挑戦的なゲームでした。