ディスクウォーズ・アベンジャーズ:ドゥームズデイ#2紹介

 アルドリッチ・キリアンが開発した、人の脳の未使用領域に干渉することで人体を超人化させる、テクノウイルス“エクストリミス“。だが、スポンサーの一人であったトニー・スタークが危険性と欠陥を指摘した結果、開発者アルドリッチ・キリアンは全てを失ってしまう。失意の彼を拾い上げたのは、トニー・スタークと同等の天才ながらも、危険性と欠陥を長所と呼ぶ男であった。
 数年後、キリアンはトニー・スタークの前に帰って来る。アベンジャーズの仲間と共にアイアンマンとしてディスクに封印された彼の前に。テクノアイル東京を破壊し、アベンジャーズとパートナーであるアキラ達をおびき寄せる、エクストリミスで強化されたヴィラン達。アベンジャーズは苦戦の後ヴィランを撃破、エクストリミスを摂取し自ら超人となったキリアンも追い詰めるが、これは全て陽動だった。
日本に現れし、科学と魔法を極めた王、ドクター・ドゥーム。彼の魔法により、アベンジャーズを始めとしたヒーローのディスクはほぼ全て奪われてしまう。ドゥームはアキラ達の勇敢さと優秀さを認めつつ、自らがラトヴェリアに帰還することと、これよりアベンジャーズのディスクを使っての研究を始めること、ヒーローという力を失ったまま来ても、何の意味も無い事。ドゥームは言うだけ言うと、キリアンを連れてラトヴェリアに帰還してしまった。
 ヒーローのディスクを失ったアキラ達の前に立ち塞がる、無力という名の現実。一方、トニーの秘書であるペッパー・ポッツは、立ち向かうための力を知っていた。サンダーボルツ計画という、禁断の力を――。

 

 ドゥームの国であるラトヴェリアを訪れたアキラ達。言葉通り、ドゥームが持つ強大な力が牙を剥く。ドゥームの力に対抗すべく、禁忌の力が開放される。

「ドクター・ドゥームが四人も!?」
「いや。貴様らは運が良い。今日は特別でね、もっと居るのだよ!」
「ドゥームが一人二人三人四人……いっぱい!?」
「ドゥームボットだ! ドゥームが自分に似せて造った、戦力兼影武者のロボットだよ!」

「フン。マスター・オブ・イービルの名も地に落ちたものよ」
「おっと訂正してもらおうか。今の我ら、その名をサンダーボルツと言う。行くぞ、サンダーボルツ、アッセンブル!」

「そういえば、そこな少年。お前は重力を研究する気は無いのか?」
「ええっ!?」

「キャプテン・アメリカは、相棒に周囲警戒も教えておらぬのか? だとしたら、一兵士としてはともかく、指揮官としては疑問符が付くな」
「ぬけぬけと……!」
「ああそうだ。ヴィランとはぬけぬけとした物なのだよ」

 ぶつかり合う、力と力。だがしかし、雷鳴すら越えかねない、ドゥームの持つ最悪の力が、花開く。

「やあペッパー。君がスタークジェットから出てくるのを待ちきれなくて、友達と一緒に来てしまったよ。名づけて、エクストリミスソルジャー。新時代の超人兵士さ!」

「アレは、ビルドアッププレート!?」
「これぞ、エクストリミスを代用に使い造り上げた我が力! い出よ、友を信じられぬ男が設計した呪いのアーマ、ハルクバスターよ! ドゥームスマッシュ!」
「殲滅の時間だぁぁぁぁぁ!」

 追い詰められるアキラ達とペッパー。しかし、希望は、未だ残っていた。呪いと希望が、ラトヴェリアにてしのぎを削る。

「馬鹿な、お前がなぜここに!?」
「今の私は単なる一兵士だ。SHIELDの切り札としてのな」

「パーティーの時間ね! ……これでいいのかしら?」
「いやー、そこは真似しなくてもいいんじゃない?」

 希望が轍となり、蘇るアベンジャーズ。絶望を集め、滾るドゥーム。記録に残らぬシークレット・ウォーの勝者は果たして誰なのか。

「なるほど。確かに俺は間違えたが、完全無欠の間違いを犯したわけじゃないんだな」

ディスクウォーズ・アベンジャーズ:ドゥームズデイ#2~秘密の戦争~

5月2日 COMIC1 と-24b 肉雑炊 ¥300にて頒布。

150424_233419

 

「我ら、邪悪なる六人シニスター・シックス! 我が犯罪者人生の中で、最高の犯罪だ!」
「そうだね、一人じゃ無理だって悟るのは、人間の成長に必要なことだ。賢くなったね、ドク・オック」

今なら数量限定で、ディスクウォーズ:アベンジャーズ ドゥームズデイ スパイダーマン編ペーパー付!

日々雑談~1859~

 通販に際する輸送手段として使っていたヤマトメール便の廃止などの諸事情により、申し訳ありませんが一度通販の方を停止させていただきます。こちらめどが付き次第、再開のアナウンスを出しますので、しばしお待ちください。

 とらのあな秋葉原店のTwitterで目にしたのですが、トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロンの売れ行きが良いとか。同じく新進気鋭の邦訳本ADVENTURE TIMEと共に、長らく月例売上ランキングベスト3に居座っていたデッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウスとデッドプール:スーサイド・キングスの追い落としに成功。いや頑張った! さよなら、赤タイツ!
 最も、この二冊より上の売上第一位はデッドプール:デッド・ヘッド・リデンプションのようですが。お帰り、赤タイツ! あくまで一店舗だけのランキングではありますが、Amazonの売上と比較するに、メガトロンとデッドプールが現状競り合っているのは間違いないようです。Amazon的にはメガトロンの方が現状勢い良いかな。メガトロンの持続力を見るに、色々な所の4月のランキングは分からんぜ?
 しかしトランスフォーマーの躍進は、ある意味順当なところではあり。昔から定期的にやっているアニメに最近の映画にトイにと、ジャンルという畑の耕しっぷりでは、トップクラスですからね……満を持して邦訳という種まき、そりゃあデケえ実もつくってもんよ。
 ただデッドプールは、若干立ち位置が違うというか。主演映画が決まったとはいえ、まだ未公開。世間へのアプローチとなると、ゲームの一キャラ、アニメのゲスト出演ぐらいが関の山。それなのに、少なくとも邦訳業界ではトランスフォーマーと互角なだけのブランド力がある。これはおそらく、繋がりが物凄くシンプルなんでしょうね。ネットの評判が、そのまま邦訳の人気に繋がるストレートさ。このシンプルな構造は武器だよなあ、うん。
 なんつーか、あまり得手なことではないですが、こうしてでっかい事を考えてみるのも、偶には面白いものです。

日々雑談~1854~

 昨日は更新できず、すみませんでした。都合でPC前に着けぬまま、深夜となってしまい……。管理者にアナウンスを頼むタイミングもありませんでした。申し訳ない。

 というわけで、明後日日曜、コミケットスペシャル新刊ディスクウォーズ・アベンジャーズ:ドゥームズデイ#1の紹介記事をアップしました。副題は、ディスクウォーズタイトル風の「科学と魔法 悪魔博士」で。ラインとしては「赤いドクロの究極作戦」風の物を目指しました。いやー、やっぱドゥームの異名と言えば悪魔博士じゃないかと……。予告にあるキーワード以外にも、こんな感じのちょっとしたネタは仕込んでありますので。
 なお、明後日のスペースナンバーはD-33b「肉雑炊」です。なお、頒布に関して二つばかりお話があります。
 まず一つ目としましては、アメコミカタツキに続き、アメコミカタツキ2が在庫切れとなってしまいました。今後、ひょいっと見つかる可能性もありますが、一先ず現状品切れということで。
 二つ目は、今回ポストカードを無料配布します。本を買ったらプレゼントではなく、ご自由にお持ちくださいなtake freeです。今回のテーマはOTAKUサミット。海外からの参加者が多く見込まれる以上、誰でも手に取れるものを用意しようかなと。手の取りやすさで言ったら、イラスト>>漫画>>>(超えられない壁)>>>小説でしょうし。言語の壁は、やはり厚い……。なお、配るポストカードのデザインはアメコミカタツキ:ウォードッグスです。

HYOUSHI_LOGOあり_01

 カラー印刷のツテがあったというのもありますが、せっかくのサミットですし、ここは和のランサー(TYPE-MOON)と洋のデッドプール(MARVEL)のコラボなコイツで。ポストカードだけでなく、ウォードッグスを始めとした既刊も用意しておきますので。

 イベント告知としてはこんな感じですかね。それでは、会場に来られる方は是非当日お会いしましょう! それでは!
 なんかイベントまで更新終了!な空気になってしまいましたが、普通に明日も更新しますので。その辺よろしくお願いできれば。話題は艦これ最終回か、アニマスのだりーな&みくにゃんのモーストデンジャラスコンビか……。

ディスクウォーズ・アベンジャーズ:ドゥームズデイ#1紹介

「王よ。アベンジャーズはディスクに封印され、子供の走狗となっております」
「フフフ、ハハハハ! 面白い、面白いぞロキ! 貴様の行状において、最も愉悦極まりない!」
「この争いに勝つため、どうか王の力をお貸し願いたく」

何時もと変わらぬ、日常だった。

「最近、ディスクに封じられているのをいい事に、ペッパーさんに甘えすぎてない? ダメな男に引っかかると大変よねー……」
『いきなりなんだ!? おいワスプ、アベンジャーズの戦友が、お前のパートナーに謂れ無き非難を受けてるぞ!』
『……わりと、正論なんじゃない?』
「くそう! おいアキラ、この二人に、俺の成果を見せてやれ! ディスク封印前からコツコツ作っていた、ペッパーへのプレゼントを! どうだ? 凄いだろ?」
『あーうん、前のでっかいぬいぐるみ? アレよりはいいと思うわよ?』
「いやー、ないわー。アキラや手伝ってたヒカルやソーは、なんかちょっと違うなーとか、ズレてるんじゃないかな?とか、思わなかったの?」
「ちょうかっけえ!」
「スタークさん自信満々だったし……僕も手伝うこと自体は、すごく勉強になったよ」
『私の知るアスガルドの女性達ならば、きっと喜ぶと思ったんだが』
「なるほど、止める人間がいなかったわけね」

「見たかこのパワー! 見たか、この硬度! アイアンなど所詮は鉄屑! 最強最硬、それはチタニュゥゥゥゥゥゥム!」
「なんだアイツは!?」
「アレはタイタニウムマン。チタン製アーマーを着たアイアンマンのライバルの一人で、クリムゾンダイナモと同じロシア製のアーマーだよ!」
『クリス、彼をそのままにはしておけない』
『エド。俺をDスマッシュしろ!』

普段の生活を送る事、街で暴れるヴィランを止めに行く事。全ては日常だった。
平穏は、一人の来客により、容易く崩れる。

「やあ。ペッパー」
「アルドリッチ・キリアン……!?」

彼のもたらした脅威が、悪意を加速させる。

「チタニュゥゥゥゥゥゥム!」
「ぬおっ!?」
「ハルク!?」
「あの野郎、倒したと思ったら……いったい何なんだよ!?」

「スピスピスピ、スピーーードッ! ああトロい、世界はトロくて仕方がねえ!」
「駆けつけてみれば、とんでもないことになってるわね」
「スピードフリークには薬物常習の疑いがあるが、それにしたってあの様子と速さは。まさか、エクストリミスか!?」

「僕を壊した男の夢を、今度は僕が壊す。単純な話だろ?」
「キリアン、違うわ! トニーは」
「もう遅いよ。君達は私へのスポンサードを断ち切って、アカツキ博士のディスクに全てを注いだ。結局、捨てられたエクストリミスは新たなスポンサーの元で完成した。私のエクストリミスの長所を欠陥品と呼んだ男に、その長所を極めた本当のエクストリミスを見せてあげよう」
「まさか貴方、自分の体を既に実験台に……」

人間の脳の未使用領域に干渉するテクノウィルス“エクストリミス“と開発者であるアルドリッチ・キリアン。だが、真の脅威は、彼ではなかった。ロキ、レッド・スカル、マンダリン、ウルトロン。彼らと並ぶ巨悪、降臨。

「ディスクを巡る争い、アベンジャーズの敗北、正義の失墜で幕を下ろそうぞ! この、ドクター・ドゥームの手によってな!」

科学と魔法を極めた鉄の王、彼の参戦が物語を加速させる。

「シャイニングフィスト!」
「ノバブラスト!」
「ファルコンアロー!」

全てを出し切る決戦の後に訪れる、最悪の結末。全てを失った後、芽吹く物とは。

「トニー様より、夢のプレゼントです」
「夢のプレゼントって、コレ、私の夢じゃなくて、トニーの夢よね。女に夢を押し付ける男、最低よ」
「最低なのに、笑っているのですか?」
「そうね。おかしいわよね。でもありがとう、ジョカスタ。これで踏ん切りがついたわ。あの計画を、使うしか無い」

「外交特権で守られたドゥーム。既にもう、SHIELDには釘が刺さっている。ホークアイやブラック・ウィドウにも、監視の目はある。SHIELDの切り札を切る時が、来たのかもしれん」

「サンダーボルツ計画……?」
「ふざけるな! 俺は反対だ!」

コミケットスペシャル6新刊
『ディスクウォーズ・アベンジャーズ:ドゥームズデイ#1 ~科学と魔法 悪魔博士~』
29日(2日目)D-33b 「肉雑炊」にて価格300円にて頒布。

コミスペ新刊サンプル

 

more

日々雑談~1852~

 久々にWordもメモ帳も、文章を書く系のソフトを起動せず、のんべんだらりと。イベント用の荷物の発送や仕事と、何もしてないわけじゃないけど、こういう日もたまにゃあありだな。

>入稿、お疲れ様でした。コミスペは行けないのですが、コミ1の方で下巻の予定とのことですし、その際に上下合わせて購入させて頂きますね。

>入稿お疲れ様でした! 新刊楽しみにしております!

 新刊完成への応援お祝い、ありがとうございます! COMIC1での#2完成に向けても頑張っていきますので。予告記事も今日か明後日には完成させておきます。しかし完全な前後編はほぼ初めて、マキシマム・カオスとアメコミカタツキ3は単体で完結もしていたわけで。果たして、どんな告知予告が適しているのか。今回、一部抜粋はあまり向いてないしなあ。
 後、コミケットスペシャル6は国際色が強いので、海外の方でも手に取れる物を用意する予定です。小説はいかんせん言語のハードル高いですしね。せっかくの機会、それなりに出来る事を追求しようかと。こちらに関してもしばしお待ちください。

 Twitterで「#同じ声優でキャラ二人晒せ」というタグがあったので、なんとなく自分も投稿。この二人に関しては、ホントなのかと二度見した後に声優すげえ!と感嘆するレベル。いやマジ、CV以外の共通点が性別と制作会社ぐらいしか無いぜ……。