2012年4月16日
/ 最終更新日 : 2014年6月15日
fujii
告知
有り得る未来であり、有り得ぬ未来。
人は、月を手に入れるため、殺しあう。
仮想でありながら、痛々しい現実。虚構でありながら、流れる血涙。儚く生命が散り、勝者は涙と血を吐き出す。
非現実であっても、生きる者の魂は現実であった。虚構の学園、月海原学園。今日もまた、聖杯戦争という名の、コロシアイが始まる――。
「てな真面目な感じなんですけどー。これはこれ、それはそれ。私としては、ご主人様が勝ち残ってくれれば無問題です! ついでに、喜びのおこぼれをいただければ、良妻狐としては幸せです」
自分のペース(+ご主人様のペース)で生きるキャスターに降りかかるはh、極大の不幸。
「ご主人様のお帰り~♪」
「デッドプールって知ってるかい? 昔、マーベルで暴れまわってたって言うぜ? 今も月海原は荒れ放題、ボヤボヤしてると後ろからバッサリだ。どっちも、どっちも。どっちも……どっちも! この厚さじゃあ、前説スペース貰えないって言うから、1P目からオレ参上! 待たせたな、フォックス! デッドプールさん、新たなご主人様として登場だぜ!」
不幸にめげず、キャスターはセラフに突如現れたバグのような男、デッドプールに立ち向かう。
「一つ積んではご主人様のためー、二つ積んではご主人様のためー」
「ソロバン板の上に正座、そして積まれる石。これがジャパニーズトラディショナル!? テレパスがいるX‐MENじゃゴウモンって味わえないよね!? やべえ、ちょっと気持ちいい! ご主人様は行ってしまったわ、円環の理に……石の追加ありがとうございまーす!」
一体、本物のご主人様は何処に消えたのか。何も分からぬまま、事態はどんどんと推移していく。
「彼は深刻な様子で、こう呟いていた。“キャスター選ぶと、イージーモードでもハードだよな”って。そう言いながら、彼はおもむろにニューゲームを」
「行き詰ってのやりなおしじゃないですかー! やだー!」
新たな赤いマスターと、やる気のない青いサーヴァント。二人は一体、何処に向かおうとしているのか。それは誰にも分からない。ただハッキリとしていることがあるとしたら、他のマスターやサーヴァントにとって、それはきっと全てがとばっちり――。
「そんなにオレちゃんの大ファンなら、もっと見て見て。ほらほら、こうやってピターっとくっついてあげるからあ! ほーら、デッドプールさんだぞぉ?」
「うわあああああん! もう、やだぁぁぁ! こいつぅ!」
「8歳児に、トラウマ植え付ける気ですか。アンタは」
「哀しみの連鎖は、早く終わらせないと! まずは教会、次に校舎に火をかける! アリーナ入り口に、たんまりトラップを仕掛けた上で! そうすれば、聖杯はオレちゃんの手に!」
「必殺の陣形じゃないですか、やだー! てえか、無理ですよ無理! セラフに止められて、ペナルティくらっちゃいますよ?」
「止められるのが早いか、オレ以外が全滅するのが早いか。チマチマと決勝まで戦うより、早いのは確実だ!」
「またまた。連れてるサーヴァントも、相変わらずのスレた顔した兄ちゃんじゃないですか。流石は遠坂凛、Fateのメインヒロインなだけのことはある。ウルヴィーやスパイディに負けないぐらい大忙しだね!」
「金が無いのに、弾を撃たなきゃ商売にならない。トリガーハッピーには、キツい時代だぜ」
「全くさ」
FateExtra×デッドプールの危険なコラボ。アメコミカタツキEX、4月30日開催、COMIC1☆6にて頒布決定。
※予定価格300円
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