炎神ライダーアクセルBUNBUN!BANBAN!
亜樹子「よし、もうハードボイルド路線は止めよう」
翔太郎「いきなりなんてこと言い出すかな、この所長は」
亜樹子「だってほら、照井さんって本物が来たわけで、そうなったらパチモンは路線変更するっきゃないでしょ」
翔太郎「だーれーがーパチモンだ! くそ、これはアレだ、最初のビリヤードのせいだ。あそこで凡ミスしなけりゃあ。来い、亜樹子。俺がハードボイルドであることを、パーフェクトなプレイで証明してやる!」
翔太郎「ぜぇぜぇ……どうだ!」
亜樹子「いやーすごかったよ、ホントにすごかった。完璧だよ、完璧。完璧に珍プレーなビリヤードだったよ。みのさん呼んでこよっか? あと破いたラシャは弁償してね♪」
翔太郎「よ、容赦ねえぜ」
フィリップ「アキちゃんの容赦の無さは、冷酷非情ハードボイルドに通ずるものがあるね」
ハードボイルドと厨二病はある種“=”で繋がるので。カッコつけに確固たる地盤があるのが前者で、失笑するしかないのが後者。まーつまり、行為ではなく、演者で判別すべきもんってこっちゃ。
ハードボイルドな新キャラ登場、新シリーズ開始の仮面ライダーW(ダブル)19話感想。左翔太郎最大の危機がまさかこんな形で……。
どんな状況でも自己を貫ける意志の強さと能力。才能や地位を過信せずに、前下調べを入念におこなう用意周到さ。そして暗さが垣間見える過去。やべえな。刑事照井竜、なんてステレオタイプなハードボイルドだ。
そりゃハーフボイルドな翔太郎は危機感を覚えるしかない。翔太郎は、ハードボイルドと相反する物も大量に持ってるからなあ。笑いとか協調とか。
しかし、わざわざ超常現象捜査課なんてものが出来るとは。ってことは警視庁もガイアメモリの存在を認めてるってことだな。風都という世界観の外からのアプローチって始めてじゃないだろうか。
アクセルの登場により、一気に世界観が広がった気がするW。警視庁に謎の女シュラウドに、若菜を新たに組織に招き入れたミュージアム。うーん、第2シーズンスタートっぽいなあ。
エンジンブレードは30㎏だそうです。数字で聞くとそんなでもないけど、実際持ってみるとキツい数値だ。ちなみにあのサイズの刀としては、かなりの重量かと。同じくらいの長さの日本刀で1㎏ぐらいなんで。やっぱ人が生身で使うスペックじゃあないな。
いやー何が面白いって、映画や前回顔見世した時の照井さん、変身しなかったんじゃなくて変身できなかったんですねえ。なんで劇場のシメというオイシイところで変身しなかったのかと疑問に思ってたけど、まさかアイテムがまだ無かったとは。よくもまあ、アイテムがない状況で「仮面ライダーは一人じゃない」なんて言い切れたもんだ。
だがしかし、ハードボイルドのハッタリには自信があり根拠がある。ドライバー無事に到着、仮面ライダーアクセル登場! 「変……身!」とタメを作るのは昭和式だけど、ビジュアルは平成ライダー……じゃないな。どっちかっつーと、エクシードラフトやソルブレインみたいな特捜シリーズのデザインライン。あれ? 意外にこのデザインって空き家? バイクルっていたよね。
えーっと、公式曰く氷のドーパントか。前編で名前が分かってないって初めてか? なんかジョジョに似たようなデザインのスタンドが射た気がするけど思い出せない。ああ、緑の赤ちゃんのスタンドだっけか? コイツも正式名称が作中で語られてないんな。
氷と呼ばれるだけあって、このドーパントの能力の使い方は実に上手い。うむ、ジョジョのホワイトアルバムというよりX-MENのアイスマンだな。ホワイトアルバム、実はそんなに氷使いとしての能力の幅は広くないし。氷を使っての身代わりの作成とスケート移動の元祖はアイスマンですよ?
まず母じゃあないね、ドーパントの正体。普通に考えれば息子なんだろうけど、あと一味欲しいなあ。遊園地に芸能プロ、もうちょっとキーワードがないと真相にたどり着くのは無理か。
軽々しく振り回せる武器に頼らず、必殺技のアクセルグランツァーは蹴技、バイクに変形しての動きは上々。アクセル、見事なデビュー戦だ。ディケイドのFFRのおかげで、バイクに変形してもあんま驚かなかったしね。そもそも、それでなくともドゥカティが愛車だなんて。あれ、高いんだよなあ。いやまあ、俺は乗りたくても、あんまデザインが似合わないんだけれども。
アクセルの性能自体には文句ないけど、今後ヒートメモリー大丈夫かなあ。発熱量でアクセルに負けちゃったし。応用性はWが上だろうけど。
霧彦さんという見知った人間が消えて、新たな照井さん=アクセルというキャラクターが入る。そして謎もガンガン増えていく。ああ、そうだよ。これが良作ってヤツだよ。これでこそ、一年続ける意味がある。
突拍子のなさだけで作品作っちゃダメだよね、やっぱ。ああ、なんて胸に刺さる言葉か……。