日々雑談~2414~
ヤングジャンプで連載してた『嘘喰い』が、全539話WEB上で無料公開されていたので、この機会に一気読み。管理者からそれとなく薦められていたものの、今日まで機会無く手付かずだった作品。ううむ、コレは面白い。命がけのギャンブルに交錯する嘘、その嘘を喰らい勝ち残っていく主人公、斑目 貘。敵の嘘を手がかりに、解き放たれる必殺のカウンターは見事。ある意味、勝ちパターンが決まっていると言えるものの、主人公の飽きを感じさせない構成は素晴らしい……もっと早く読んでおけばよかった。またねえ、全話無料公開であって、単行本全巻無料ではないので、単行本収録の読み切りや外伝が収録されていないのは心憎いよね。
しかし、ギャンブル漫画や麻雀漫画で名作と言われている作品は、まるで難解なパズルのような複雑さや対戦ゲームの如き心理戦を高いレベルで持っているものの、それより大事なのは「たとえ読者に完全にルールを理解されずとも、そのゲームの凄まじさや主人公の勝利の価値を伝えきる」というトコなのかもね。嘘喰いとかアカギとか、読者が全員ルールや状況を読み切っているとは思えんし。ルールは言ってしまえば作品の枝葉であって、大事なのは物語という幹の太さ。大樹になるには枝葉も大事だけど、そのぶん幹が細くなってしまったら、大樹になる前に倒れてしまうわけで。アレだね、作中で詳細なルールが語られることはないけど、超危ないスポーツなのはビンビン伝わって、なおかつ人気エピソードでもある、コブラのラグボール編の法則ですね。