先生「え!? シンクロはダンスの踏み台!?」
翔太郎「あー……疲れた」
亜樹子「まったく、嫌な事件だったね」
翔太郎「弾吾に千鶴、両方ともに自分勝手だから起こった事件だったからな。どちらかが少しでもマトモなら、起こらなかった事件だ」
亜樹子「まあねえ。もっと早い段階で、心の内を話してればね」
翔太郎「なにより俺が疲れている理由はだ。今回、結構真面目に探偵として調査していたのに、件の二人以上に自由なヤツがオイシイとこ全部持っていっちまった」
フィリップ「驚邏大四凶殺? こんな非科学的なイベントが現代社会でおこなわれているのか。なんて奥が深いんだ、富士山は!」
今回の事件のテーマって、ロクデナシの起こした事件を、人知を超えたロクデナシが解決するってテーマじゃないのか? 並の自分勝手を凌駕するのは、バカ負けするレベルの自分勝手さだとてっきり。
ああ、今回脚本が三条さんじゃないのかと今更気が付いた、仮面ライダーW(ダブル)第八話感想。後半は平成ライダーのお約束尽くしだった……。
平成ライダーのお約束
「メモリ四本手に入れました!」
「じゃあ、あと二本手に入れましょう!」
過度な成果を求め、全てを台無しにする敵幹部(注:これは昭和からのお約束でもある)。
「シンクロはダンスの為だったって!? じゃあなんで言ってくれなかったんだ!」
「言ったら弾吾に甘えちゃうと思って」
コミュニケーション能力の不足によるトラブル。そのせいで、余計な犠牲も生まれる(校長散華)。
「駄目……踊れない」
マンホールの蓋が直撃したのに、話の都合で軽症。普通良くて骨折レベル。怪我の分かり易さの為の演出の派手さと、話の都合でどんなに派手でも軽症にせざるを得ない脚本の矛盾。
「ギャー!」(ダンスステップについていけない、速さがウリの怪人)
怪人の急な性能劣化。ライダーが強くなったというより、怪人が弱くなったとしか思えない展開。
「フィリップくんフィリップくん!弾吾くんからダンスイベントの招待状が届いたよ!」
事件の原因でもある人間がなんの制裁も受けていない。めでたくもなし、めでたくもあり。
なんでホント、一気にここまで問題が噴出するのさ。前編はまだマシだったのに、後編は悪癖全開。強引すぎ。ディケイドの時から感じていたけど、二話完結って方式、それが出来る人間なら良いけど、出来ない人間がやると、ホントにモヤモヤするのな。
この漫画、真面目に売るとしたらやっぱコミティアかなー。裏の同人誌流通経路って何処だよ。そんなルートあるなら、教えて欲しいくらいだぜ。それにしても、これやっぱ、猟奇系の本なのかね。
それにしても足の裏って、ゴキブリのメモリを足の裏に差して変身。この時点で、ヒーローになるのは諦めろよ。
下っ端も悲劇なら、幹部も悲劇。霧彦さんの明日はどっちだ。1クールのボスか、それともその後ハドラーのように、狡猾な悪役から好敵手へと姿を変えるか。それにしても株価の下落が早すぎないかい。
霧彦さん役の君沢さんは間違いなく逸材なんですけどね。全裸の撮影シーンを結婚寸前のカップルに目撃されたり、バッタを捕まえて遊んでたり、ナスカブレードを楽屋で振り回して遊んで何かを壊したり。名護さんや矢車さんの辺りまでは行けるかもしれない。
だが、橘さんとなるとどうだろうか。アレはもう、キャラの橘さんも役者の天野さんも、別次元に到達しているからちょっとねえ。
最近の天野さん
天野さん赤信号に気づかず渡る
↓
渡りきったところで、赤だったのに気づく
↓
ダッシュで元の位置へと戻る
注:信号は赤のままです。
なんかもう、レベルが違うね。悪い人じゃないんだけど、悪い人じゃないんだけど。なんでこの人、今の今まで現代社会で生きて来れたんだろうか。
実際、こまけえとこをヌキにして考えれば、ダンスシーン+殺陣なんか見事だったんですよ。ヘブンズトルネードがまさか勝利の切っ掛けになるとは。ひょっとして、コックローチドーパントがトロかったのって、ワケのわからないダンスにビックリしていたせいなのか?
そして来週のWはお休み、アチャー。その代わり再来週は予告の時点でデンジャラス。敵本拠地への侵入に加え、ミュージアムのボスことテラードーパント登場の兆し。随分とまた、色々と早い展開だぜ。まるで春開始のライダーみたいだ。これまた平成ライダーお約束の、変身キーアイテムを盗まれるも、今回やっちまったしな。
公式曰く、再来週のキーワードはおやっさん。時期的に映画の複線にもなる話なのか?