~仙台編~その3

 一日目、昼時、寿司屋。
 カウンターで寿司を食うなんて久々だ。牛タンに比べればすいていたとはいえ、ほぼ満席。職人さんを一人で占有できるわけではない。
客「すいませーん」代「すいませーん」(ほぼ同時に呼ぶ)
代「どうぞどうぞ」
 譲り合いは大事、この人の寿司ができてから俺が頼めばいいさって、めっちゃ手間かかるの頼んでいやがる。でも、我慢、我慢。そもそもは寿司、そんなに時間のかかるものではない。よし、終わったみたいだし、それじゃあ。
管「すいませーん、マグロとイカとクジラお願いします」
 管理者ぁぁぁ! お前さっき頼んで食い終わったばっかだろー!
 まあね、この子が空気読めないのはしょうがない。きっと旅行気分でうかれちゃってるんだね。大きな心で許そう。
管「あれ? アンタ食わんの?」(でかいマグロをモキュモキュと食いながら)
代「……うん、俺はペースを維持していくヨ。タベスギ、イクナイ」
管「そうかー」(出来て来たクジラに手を伸ばしながら)

 さーくるかいさんをとおりこして、しょうどうてきにぶっころしてやろうかとおもいました。たべもののうらみって、とてもこわいです。おしまい。