日々雑談~2289~
録画していたタイガーマスクWをイッキ見。もう少し荒唐無稽なデスマッチやマスクマンの投入や、演出ギミックを丁寧に描いて欲しいという要望もあるものの、綺麗な一区切りとして覆面トーナメントが着地していたので、一時的にでも終わり良ければ全て良し。うん、アイアンマンのヘルメット並みにギミック満載なマスク着けてた黄金仮面やピラニアンとのプールデスマッチや歩く放送禁止レスラーなミスター・ノーみたいな、怪しさも欲しいんだ……。
なんとなしに原作のタイガーマスクも読み直すようになったのですが、タイガーマスクWのナオトやタクマがあまり強く受け継いでないタイガーマスク(伊達直人)の特徴が、一つあったね。これに関しては、同じプロレス漫画なキン肉マンの主人公であるスグルが受け継いでいるんだけど。
直人もスグルも、幼少時代のつらい経験のせいか、わりと自分自身と他人を信じきれない部分があるよね。自分自身を根っからの悪役やダメ超人と卑下したり、絶望を前にして自棄になったり逃げ出してしまうようなところ。決して心まで鉄な強い人間ではなく、ずっと辛い弱さを秘め続けている。
ただ、二人共根は恐ろしいまでの善人であり、たとえ弱さに苛まれても、最終的には逃げずに諦めずに立ち向かってくれる強さがあるというのも共通項です。だから二人は、タイガーマスクでキン肉マンなのでしょう。心の弱さに抗い続け、それでも正しくあろうとする姿勢があるからこその、二人のヒーロー。ああ、心に弱さが無ければ、スーパーヒーローじゃあないのさ。