アカレッド(CV 古谷徹)を知ってるか?

アカレッド「スーパー戦隊 アカレッド参上!」
士「いや、本気で誰だアンタ。どっから出てきた」
アカレッド「フッ、そう困惑するな。私は君の先輩だぞ」
士「先輩? 悪い冗談はよせ、俺は仮面ライダーだ。戦隊ヒーローじゃないぞ」

アカレッド=全身真紅の謎の戦隊ヒーロー、アオブルーやグリーンミドのような仲間は居ないので悪しからず。スーパー戦隊住所録という、プライバシーもへったくれもないアイテムを持つ。歴代レッドの武器を召還&使用でき、歴代レッドへのフォームチェンジも可能。

アカレッド「どうだ?」
士「結構深刻なレベルで、アンタが元ネタの気がしてきた……」
アカレッド「そちらが10周年記念なら、私は30年記念のヒーローさ」

 戦隊ヒーローと仮面ライダーの違い。それは望んでなった者と望まないでなった者の差かな。
 両者多少の例外はあれども、戦隊ヒーローの多くは自らの意思でなった志願制、仮面ライダーは1号を代表する偶発性によるヒーロー化、戦隊ヒーローが明るい陽のヒーローなら仮面ライダーは凄惨な陰のヒーロー、お互い同じ人間を発祥をするからこその差異なのかね。
 というワケで仮面ライダーディケイド~シンケンジャーの世界~の感想。24話&25話、なんだかんだで随分話数を重ねたもんだぜ。何時もだったら、まだまだ中盤なんだよなあ……。

・いきなり窃盗
・初対面なのに態度デカい
・変なオッサンが事前にネガキャン
・質問の受け答えもハッキリしない
・間違いなく騒動の現況
・窃盗を働いたのに反省の色無し
 本当に、本当に殿が寛大でよかった。鳴滝さんのネガキャンが無くても、速攻で追い出されるレベルの振る舞いだよ。むしろあそこでいかにも黒幕な鳴滝さんが出てこなければ、シンケンレッドVSディケイドの決戦になったかもしれない。だって、まるで本当に騒ぎの黒幕っぽいタイミングじゃん。
 鳴滝さんはもう少し自分の外見を考慮して動いた方が良いなって、もう色々と遅くね?

 陰と陽って自分で言っておいてアレだけど、実際はDQNと物分りのいい人だったな、ディケイドとシンケンジャーの関係。いやホント、シンケンジャーあんまり見てないけど、今回の話で彼らの魅力は理解できたよ。江戸っ子と寿司はやはり日本の鉄板だな、でも良く考えたら戦隊ヒーローである必要は全く無かったんだぜ! サカナマルって冗談だと思ってた。
 逆に、シンケンジャーだけ見ている人は、ディケイドの事をどう思ったのかが気になる。傍若無人な主人公と武丸サン並みのヒロインと窃盗犯のライダーに、息しているだけで笑えると言われる元祖平成ライダー。世界の破壊者以外の何者でもねーな、コイツら。

 14よりチノマナコ強くね?って言うのは禁句だ! でも彼、マリオみたいな動きで必殺技避けるわディエンドドライバーを徐々に使いこなすようになるわで、正直ヘタれかけている海東本人より可能性が見えたよね。
 カメンライドで召還されたブレイド相手にブレイド(キングフォーム)を召還するだなんて、士は鬼か。完全上位置換じゃないか。そもそも、召還された相手ライダーをFFR出来るなら、主人公ライダーが召還されたら完封できるじゃん。いや待て、つまり逆にカメンライドした士を「痛みは一瞬」でどうにかする事も不可能ではないって事か……?
 それにしても、剣で波動を飛ばす以外の技はないんかい。クウガはそもそも剣持ってないし、来週、カブトがパーフェクトゼクターをガンモードで使用するようなので、ないことはないんだろうけど。

 小学生や中学生の頃、かえせよーやめろよーみたいなジャレあいをしてたら、委員長ポジションの人が勘違いしてマジギレして、一気に場の空気が微妙なものになった。夏海がシンケンジャーにキレたシーンを見て、こんな事を考えてました。
 いつの間に夏海は、全盛期のカンニング竹山のようなキレ芸を身に付けたのだろうか。ネガの世界で始まって、ディエンドの世界では落ち着いて、シンケンジャーの世界でファック! 精神的に安定していないを通り越して、情緒不安定じゃないか。いやほんと、ちぃと落ち着けよ。ヤンデレと情緒不安定は紙一重で違うからな。
 そもそも去年のキバに桜レベルのヤンデレがいたんで、ヤンデレ枠はいっぱいだけどな!

 ケタロス ヘラクス 怪魔ロボット 霞のジョー BLACK RX アポロガイスト X パーフェクター 大ショッカー そして倉田てつを!
 やべえ、どんだけ俺の心を滾らせれば気が済むんだ。まさか2009年において、新型怪魔ロボットが見れるだなんて思いもよらなかったぞ。
 おいおい、これで一週間待てってどんな苦行だよ。来週、久々に生「ゴルゴムの仕業か!」が聞けるのか? RXやBLACKを「見ていた」世代というのはかなり居るので、積極的に宣伝すればえらい事になると思います。と言うわけで、少しでもピンと来る人は見るんだ!

 以下、戦隊&ライダーのクロスオーバーの元祖と奇妙な縁について。

 これが戦隊とライダーの初のコラボかと言われると、微妙。大々的なコラボという意味では初なんですけれども。
 戦隊ヒーローの元祖といわれるゴレンジャー、そして後番のジャッカー電撃隊。この二大戦隊が競演したゴレンジャーVSジャッカー電撃隊、この頃は戦隊ヒーローという括りではなく、二大石ノ森作品という括りだった為に、他の石ノ森作品のヒーローが顔出ししてるんですよね。当然、ライダーも石ノ森ヒーロー。
 敵組織クライムのクライム四天王は世界各地でヒーローと死闘を繰り広げていたという設定で、サハラ将軍はゴレンジャーと、地獄拳士はキカイダーと、そして鉄面男爵はV3と戦ってたそうで。他にも作中、十面鬼とアマゾンの死闘についても触れられていたので、同一世界に戦隊とライダーが共存してたってことですね。いや、その場限りのパラレルですよと言われたら、オシマイなんですけど。
 この話、何が面白いって、クライム四天王を演じた役者達。地獄大使の潮さんに死神博士の天本さん、ドクター・ギル&黒十字総統の安藤さんと全員日本特撮悪役の猛者揃い、でも四天王の残り一人は何故か殺陣師のお方でした。正直、役者としてはほぼ無名。けれども、裏方を極めた彼は今。
 その名は金田治、殺陣師でアクション監督で、今度のディケイド劇場版の総合監督です。いやねえ、世の中わからんもんです。元祖特撮クロスオーバーの関係者がまだ現役の上、大クロスオーバー作品の監督とは。