ネガ電王「だから俺はぁぁぁぁッ!?」
ユウスケ「うわーーーー!?」
士「クソッ! ユウスケ! くそ、なんて強敵だッ」
夏海「そんな、このままじゃ……」
士「こうなったら仕方ない、夏みかん、お前の高校時代の話を話すんだ!」
夏海「え? ちょっと、なんでですか? 士クン、正気ですか」
士「正気も正気だ。夏みかんの青春の輝きは悪の怪人にとっては辛い物に違いない、お前の輝きで相手を浄化するんだ。さあ、頼んだぞ夏みかん。オレは必死で耳栓してるから!」
夏海「わ、わかりました。えーとじゃあ、TGクラブ解散後の話を……」
怪人「グゲェェェェ!? シギャー! グギャー!」
ドガーン!(大爆発)
夏海「え? 終わっちゃったんですか? まだ話はこれからだったのに」
士「よくやったぞ、夏みかん。怪人は心が耐え切れず、自壊の道を選んだ。オマエの黒れき……青春はもはやカタルシスウェーブばりの威力だな。見事な浄化能力だ。いやあ、立派立派」
夏海「なんか釈然としませんね……」
キャラの劣化+唐突な展開+いい加減なパワーアップと井上俊樹全開のお話でした。もちろん悪い意味で。
とりあえずね、あんま一人の脚本家を忌避したりするのは良くないし、前回の感想で触れまくったので、今回この後の感想ではなるたけ氏の名前を出さないようにします。
でも名前を回避したとしても、今回はそれぐらいじゃフォローできねえくらいひっでぇ話だったよなー! というワケで、仮面ライダーディケイド~ネガの世界編後編~の感想。今までほぼ順調で、21話まで来て「ひっでぇ話」なんて表現を使う事になるとは思いもよらず。
どんな必殺技やFFRよりも夏海の黒歴史の威力はすさまじかった……!
あまりに辛くて、視聴時にNHKに逃げたくらいに。夏の映画の大ショッカー戦を前にして、夏海が超絶強化されるとは。キングダークもシャドームーンも一撃だろ、こんなん真顔で聞かされたら。
犯罪が絡む痛い行動、むずかゆくて仕方ない言動、結局はイカれた大人の手の中だったという矛盾の反逆、どれも痛い。ギャグとかじゃなくて、ただ辛く痛い。え? これがいい話? またまたご冗談を。なにかの精神的な拷問のテストでしょ?
いやー、今回夏みかんが士に言った事って、今までと今と先を否定する言葉ですよね。いくら過去に疑心を持たれたとはいえ、士との今までや今を否定するのはよかないでしょ。自分の世界を否定されてキレる気持ちを加味しても、いきなりすぎる。例えば、誰かを会話に入れてフォローさせる事で、言い方のキツさを和らげるとか。えーと例えばユウs(ry うん、ごめんなんでもない。
オルタナティブの全て。
・ライダーっぽいのにやけに厳密に怪人扱いされる。
・最後の乱闘シーンに唐突に乱入。
・怪人と一緒くたに撃破される。なお、このシーンはコマ送り推奨。
いくら代役だからってひでー扱いだな。だからと言って他のライダーが尊重されてたかとなると、これまたいい加減だったけど。せっかくおとやん生身で出たのに、なんだろうあのそそくさっぷりは。余程の事が無い限り、後ろに向かって前進できる人だったよな? キバ正直あんま覚えてないけど。
まあ、このいい加減さはしょうがない。古来より平成主人公ライダーのパワーアップ時には主人公以外ぞんざいな扱いをされるのはお約束。俺は昭和の、パワーアップをせざるを得ない強敵を用意すべしって考えの方が好きだけどな。今回のダークライダー達も、パワーアップの必要性を感じるだけの強さは無かったし。いくら商業も絡む都合があるとはいえ、これは最近の平成ライダーの悪癖だな。クウガ辺りには強化しなきゃ死ぬって緊迫感があったし。
よくよく考えれば、しょうがなくもなんともねーな。いい加減直せよ悪癖。最初は大丈夫だったんだからさ。
た、たぶん慣れれば、カッコよく見えるようになるよ! なるよ!
なんで関係者でもないのに、こんなフォローをしなければいけないんだろう、というワケでコンプリートフォーム爆誕。アレだよ、ここ最近フォローの必要性が無い秀逸なデザインの最強フォームが多かったから。サバイブ始めて見た時なんかも、こんなテンションだったし。
今だに各感想サイトでも意見が割れているけど、あれって最強ライダーの召還能力なんだろうか? 必殺技発動時の幻影説と召還説の二つに分かれているんだけど、結論は来週を待つしかないのかな。もし召還だとしたら、ディケイドの変身能力の持ち味と、ディエンドの能力の両方にキズかつくし、幻影の演出説の方が後腐れないよな。
すげえ! 全力で志村が信用できねーや!
パラダイスロストな世界の後はミッシングエースの世界、ひょっとしてこれからしばらくは、各劇場版の要素を盛り込むつもりだろうか。って事は次は戦国時代?
そして、ディケイドと同じくらいにバックボーンがはっきりしない、ディエンドの物語へ。ホントに物語になるのかな? なんか噂では新世代三人に加え、元祖剣崎や始さんも出るらしいし、ブレイドに全て食われてしまうのでは。あくまでディエンドを書くべきターンですからね? いや、流石にいくら脚本家が空気読めなくても、そこまでバランスは崩壊させないよな? させないよね……?
以下、蛇足の辛口
東映の公式サイト見てたら、今回の話でプロデューサーが二回泣いたらしいけど、何処でだ? 純粋に疑問に思う。嫌味なら分からんでもないけど。
本気で泣いたとしたら世間一般と感動のツボがあまりに違いすぎると言うしかないし、もし御大へのオベッカの為に自分で作ったもので泣いたなんて恥ずかしさを公式に書いたとしたら、心底救い様がない。
最大限譲歩したとしても、泣いたシーンがネガ夏海の決意のシーンであるという所まで。それにしたって、二回泣いたとまで強調するほどのもんでもない。結局、みっともなくて恥ずかしいだけだ。
そりゃあ、毎年毎年自分の弱点を直そうともしないで晒し抜く人間を目の当たりにして、偉い方のやっすい感情まで堂々と見せ付けられたら筆も厳しくなるわいな。と言うわけで、今後の視聴を考えるレベルで今回のお話はグダグダでした。ハイ。