つよきす レビュー
基本的に楽しいゲームでした。きゃんでぃそふとの色とも言えるエンターテイメント性の高さとキャラ立ての上手さが押し出されてイイ感じに。ただ、あんまりテーマとしていたツンデレ関係ないような。確かに全員ヒロイン強気でしたけど。ま、楽しければ無問題か。姉しょと並んで企業の看板作品になりえる作品に仕上がったんじゃないかなーと。以下ヒロイン別の感想。(ごっつネタバレ)
ヒロイン
鉄 乙女
武術の達人であり風紀委員というコテコテの武道派。一人姉しょ3とも言える程の弟的立場ともいえる主人公への溺愛っぷりは必見。意外に他の個性的な連中に比べると普通じゃね? と管理者が言っていたが、キャラ紹介を書くのに難産した事でその普通さに俺も気が付いた。ただコレはあくまで他の連中と比べての話であって、世間一般ではドッヂボールで負傷者続出の必殺シュートを撃つ人は普通とは呼ばない。
蟹沢 きぬ
幼馴染四人衆の紅一点。愛すべき馬鹿。というか中国の首都を万里の長城と言い切るほどの素晴らしいまでの馬鹿っぷりにしびれて憧れる。主人公の幼馴染としてどのシナリオでも存在感を放ち、ネタを大量に放出する姿を見ていると作品内で最も必要なヒロインとも言える。なお、彼女のシナリオはつよきす内で最も青春ドラマっぽいシナリオとなっており、個人的にはイチオシしたい。しかし、通常バッドエンドでの彼女を見ていると最終的に主人公と結ばれそうな気がする。
霧夜 エリカ
姫と呼ばれる生徒会長。タチの悪い遠坂凛。女王様気質と他人を駒と認識する思考は完全に支配者的な性格。彼女と同じ位置に立つために周りに嘲笑を受けながらも突き進むこのシナリオでの主人公の姿は非常に熱い。だが、彼女のシナリオに痛々しいBADエンドと鬱確実のBADエンドという二つの凶悪な落とし穴が待っている。
椰子 なごみ
ツンデレという要素を最も体現したヒロイン。前半での冷淡ぶりと後半でのデレっぷりの気圧差が想像以上の破壊力を持つ。管理者はソレの威力を暴力と評したが、俺も同意見。あとメガネという至高で究極な要素も持っているので、その戦闘力を測ったらたぶんスカウターが壊れるだろう。あと、彼女のシナリオとカニのシナリオのプレイ後には『なにかしなければ』と言った夢への焦燥感を軽く感じられると思う。
大江山 祈
巨乳! 女教師!
雲の様なつかみ所の無い性格を持ち、その特性は彼女のシナリオで最大限に発揮される。色々な意味で微妙なポジションだよな、彼女。
佐藤 良美(よっぴー)
クラスでも委員長を務める成績優秀、家事万能、運動神経抜群な癒し系。彼女の存在はつよきす内でも一服の清涼剤といえよう。
……まあ、真実から眼をそらすわけにもいかないか。
他のヒロインのシナリオを攻略していると、なんとなく節々に黒い違和感を感じるよっぴー。そしてその黒さは遂に姫シナリオのBADエンドで爆発し、全プレイヤーを恐怖へと叩き込んだ。彼女自身のシナリオも途方もない黒さに満ちており、プレイ中に早く終ってくれ!と祈ったくらい。本性バージョンでの彼女の立ち絵は人形の琥珀やアンリマユ桜並みに底冷えする。人によって彼女のシナリオの是非が分かれるが、俺は是で。元々明るい作品なので闇が際立ちシナリオが栄えたって考えで。コレが隠しシナリオじゃなくて、最初から選べるシナリオだとしたら悪質なトラップで非ですが。
サブキャラは色々な意味で美味しかったので、後日別に。とりあえずスバル最高。