平成ライダーVS009ってどうだろうか

士「バスコダガマ以下略」(訳:コショウ持ってっていいぞ)
海東「イエス!」

ソウジ「よし、ついでにこの新兵器、マイザーボマーも持っていけ」
ショウイチ「G3の改良型(量産化仕様)のG3マイルドはどうだ? V1システムとかいうのもあるぞ」
ワタル「シュードランなら貸しますよ」
カズマ「じゃあ俺は、このたいやき名人アルティメットフォームを。上級アンデッドも倒した一品だぜ」
シンジ「えーと、えーと、何かないかな。じゃあ、このシザースのカードデッキを!」
海東「イエス!」

夏海「海東さんの職業って、リサイクル業者でしたっけ?」
ユウスケ「俺の記憶が正しければ、怪盗だったんだけどさ。えっと、俺も要らない物あったかな……」

 響鬼の世界でなんか要らない玩具とかあったか? 売り上げは良くなかったらしいけど、得してクオリティ自体は高かった気がする。ディスクアニマルとか。
 響鬼さんは来週に回すとして、仮面ライダーディケイド~カブト後編~の感想。脚本が変わってどうなるかと思ったけど、普通に大丈夫そうだぜ。

 馬鹿な、Gに倒された筈のキサマが何故ここに!?
 というわけで、弟切ソウ=フィロキセラワームでしたー。フィロキセラとは、葡萄を餌にするワイン農家の天敵だそうで。いやー、絵に描いたようなB級悪役だった。誇りも威厳もありゃしない、まさに虫けらのワーム。
 だがしかし、ワームも支えてくれる人が居れば、人以上に人らしくなれる。坊ちゃましかり、ひよりしかり、そしてマユしかり。
 前後編合わせて一時間のカブト編で、仮面ライダーカブトの一年をなるたけ再現していたと思うのですよ。
 ディケイドの各ライダー編は結局のところ、各作品の一年をどれだけ詰め込んで表現できるかの勝負。ブレイドはそれが出来なかったみたいだけど、他のライダーはなんとか形になっている。いやホント……なんでブレイド編だけアレだったんだろうか。

 クウガゴウラムとゼクターカブトの違い? ケツになんか突っ込まれるか、突っ込まれないかの違いじゃないの?

 秒刻みの高速戦闘クロックアップの元祖を加速装置とするなら、サイボーグ009をネタにしてもいいんだよな! てーかさせてくれ!
 加速装置持ちサイボーグの009も、短編で一度、加速装置の故障により孤独な高速の世界に取り残された事があります。管理者いわく、この短編こそが今回のカブトの境遇の元ネタらしいけど。
 009の短編では、純粋に孤独が描かれました。夜空の旅客機の灯りが動くことを願う、動かぬ003に残像の幻を見る、誰かまわずに救いを求め泣き叫ぶ、時空の断層に挟まれて、身近な人々が目の前に居るのに孤独。実際、クロックアップの世界に常時取り残されると言うのはどういう感じなのか、この短編を読むとそれが分かります。
 なお、009は体感時間一ヶ月が限界でした。すでに十日の時点で精神は均衡を失い……。家族と言う確固たる場所があるとはいえ、他のヒーローでさえ泣き叫ぶ次元への滞在をソウジは選んだわけで。

 正直753にクロックアップ破られると前回の感想の「主人公ライダー」云々の流れが無為になるんですけれども、それはそれとして真正面からクロックアップを破ってくれたこと自体は嬉しい。クロックアップの優位性が現状のままなら、ディケイドはカブトに変身してればOK説がまかり通ってしまうので。そんなん面白くないじゃん。カブト最強説を信奉するならともかくとして、こうやって完全優位な能力が完全で無くなる様は普通に面白い。
 これから先、他のカブト所属のライダーもきっと出る筈。彼らがどうクロックアップを蹂躙されて、どうクロックアップで蹂躙するのか、とても楽しみです。
 あと、いつの間にかやられている辺りは、実に名護さんクオリティでした。753は315-!(訳:名護さんはサイコーです!)

以下スーパーサイボーグタイム

 どうせ009のネタにも触れたんだし、004についても触れちまえ、ヒャッハー。マシンガンにナイフにミサイル、最後の手段に原爆まで内蔵の恐怖のサイボーグ004。もっとも彼が恐怖と呼ばれる理由は、内蔵兵器の凄まじさのせいではなく、その技量と精神、サイボーグにとってはどうでもいいと呼ばれかねない部分にあったわけで。
 超加速で戦う009と敵サイボーグ、加速装置を持っていない004が手出しを出来る戦いではないはずなのに、彼は『加速中の009への援護射撃』を成功させました。いや、これはホントにスゴい。ペガサスの超感覚や753の弾幕戦法を使わずに、ただ一発『加速中の009と敵を見分け、なおかつ加速している敵に当てる』事に成功したわけで。本人は「長い付き合いなんで、009を足音で見分けた」と言って、009もそれで納得したけど、超加速している標的めがけ当てた時点でスゲエから。
 優れた目と聴力を持つ003ならともかく、004にはそういうレーダー的な能力は無い。つまりわずかな人間の資質だけで神業を成した訳で。
 00サイボーグは、良くサイボーグの奇抜な能力が強さの象徴として取りざたされるけど、彼らの強さの本質は、きっと残された人の部分に秘められている。だから作中、どんな優秀な新世代のサイボーグも彼らには勝てない。新世代が切り捨てているものが、真の強さの原動力なのだから。

 いやね、何が言いたいかというと、これを期にみんながサイボーグ009見ればいいなーなんて。正直、原作仮面ライダーより009の方が、特撮の仮面ライダーに近いと思うのですよ! 知名度低いわけじゃないけど、もっと皆さん原作を積極的に、俺のオススメは地下帝国ヨミ編です。004マジでカッケエ。
 ゴホン……ふきすさぶーかぜーがーよくにーあーうー♪