劇場版ヤッターマン感想~来週も見てネ~
クククとかニヤニヤみたいな、他人にあまり見せたくない笑顔になれる映画でした。
別にけなしてないですよ? むしろ手放しの賛辞です。元々ヤッターマンは、子供番組にしてはお下劣で大人にしか分からないネタが入っている作品なのだから、こういう笑いでOK。人前で大笑いしたら眉をひそめられるなと思って我慢する、だけど耐えられないからクククと息が漏れて顔はニヤニヤとする。
映画化決定当初は地雷だとタカをくくっていたけど、周りの好評に触発されて見てみれば、これは実に良く出来たヤッターマンだった。前期中期後期の良いトコ取りをしようとしているし、お約束も忘れていない。いまいち助長だったりした部分もあるので、手放しとはいかないけれども、こんだけやってくれたなら原作の1ファンとして言う事無いです。
正直、今のアニメ版より実写版の方が分かっているというのは悲しい。アニメは迷走しているけど、実写版はとにもかくにも一本筋が通っていた。元はアニメなのにのう。
アニメのゲスト芸能人とかどうでもいいんだよ! ナベアツじゃなくてナベアホとか、コバヤシサチコじゃなくてコバヤスサチコとか、一文字違いのパチもんで。本物じゃなくて胡散臭い偽者を用意してくれよ!
スンマセン、取り乱しました。テヘッ♪
スタートからいきなり始まる、ヤッターマン(ヤッターワン)VSドロンボー(ダイドコロン)のバトルは今すぐにでも地上波に流すべきだ。両者登場→白兵戦→メカ戦→三悪自滅→おしおき、完璧な流れでヤッターマンとはこういう作品ですよというアピールが存分に成されているので。
これを見れば、作品を知らない人は簡単に概要が掴めるし、知っている人は安心して実写版を見に行ける。宣伝効果とか普通に見込めるんじゃないですかね、トーシロの考えだけど。
いやねえ、ホントこのシーンは最初からクライマックスで、見に行ったのがレイトショーだったけど目が一気にさえた。メカの動きに関しては完全に歴代最高クラスの映像でガシガシ動いてたし。序盤から飽きさせない映画は自分大好きです。
たぶんジャニーズ目当てで映画を見に行った人、途中目とか白黒させてたんじゃね? ジャニーズもアイドルも関係ねーよばりな製作の扱いがステキすぎる。櫻井翔ってアイドルなんだよな? 俺の記憶にある作中の彼の有志は、女性の太ももに必死にかぶりついている姿なんスけど。
てーか、ヤッターマンは主人公にして最大の敵ですから。視聴者が友達になりたい悪と、視聴者が友達になりたくない正義のせめぎあい。スポンサー側はヤッターマンが主人公だと思ってたけど、製作側も観客もドロンボーを主人公扱いしているというオチ。
三悪を演じた深田・生瀬・ケンコバはこのままスライドして、アクダマンやクリーン悪トリオもやってくれないかなと思うほどの、絶妙な三悪っぷりでした。ホント、コスチュームだけでもいいから着てみてほしい。
実写版のヤッターワンってゼンダライオンに似てね?
メカ戦に関してはホントに良かった。何が良かったって、後期のゾロメカ同士の決戦や初期のゾロメカの力押しの勝利に中期のドロンボーの凡ミスによる負けと、ヤッターマンにおけるメカ戦の全てをほぼ網羅していた。東西ゾロメカ合戦は無いけどw
特にアレが良かった。ヤッターワン大破後のアレが。アレのテーマが流れる中での登場は、正直震えた。そして最後のオチのヤッター○○○○。絶対出ないだろうけどさ!
面白いけど、ファミリー向けにしては下ネタ多いし、カップルはお呼びじゃないし、ジャニオタはたぶん怒るし。結局、どの層に勧めればいいんだかが分からない。すげー楽しいんだけど、楽しいんだけど!
……そういや、まだ管理者は見てないよな。おっし、二回目行くか!