後期というより、前期ブレイドな作風
カリス「うおおおお!」
ユウスケ「士、アレがカリスか!? 迎え撃つか!?」
士「待て。カリスが完全なジョーカーと化しているならともかく、もしまだ人の心を残していたとしたら、安易な反撃は逆にジョーカー化を促進する。ヤツの人間としての希望の芽を摘む事になるな」
ユウスケ「じゃあ、どうする?」
士「俺に撮られたがってない世界にしてはマシな幼女の写真がここに有る。これを投げてみよう」
ユウスケ「なんでそんなもん持ってんだよ」
士「御託はいい、とにかく投げるぞ」
カリス「ウオオオオオオ!」
ユウスケ「……幼女の写真の方に全速力で向かって行ったな、カリス」
士「どうやら、まだヤツは人の心を残していたようだな。危ないところだったぜ」
ユウスケ「え!? あれでいいの!?」
ブレイドのオンドゥルへの苦情は良いけど、カリスがロリコンなのは事実だと思う。サクヤさんの滑舌は原点並み、今週のディケイド感想です。
当時のブレイドは役者総じての滑舌の悪さが逆に評判となり、日本語ではなく余所の星の言語であるオンドゥル語扱いされてましたって、検索するまでWikiにわざわざ項目作られてるとは思わんかったわ。悪ふざけ百科事典アンサイクロペディアのオンドゥルルラギッタンディスカーと書いてある事が殆ど一緒なのが……。
一応フォローしておきますと、オンドゥル語の発端である椿隆之さんは話を重ねるごとにどんどんスキルアップして、後半ではこういう滑舌のあまりの悪さは無くなりました。PS2のゲーム用に吹き込んだ台詞はちゃんと「橘さん!? 本当に裏切ったんですか!?」って聞こえましたし。放映当時はこんなんでした。
龍騎のポイントがライダーバトルなら、ブレイドはオンドゥルだと囁かれていたものの、流石のディケイドスタッフもこれは再現しませんでした。ああ、ムツキもカズマも台詞聞きやすいなぁ。
「ショゴニボーダ! 俺がアンデッドを追い出す、カズマはソゴニムカエデルル!」
サクヤさんオンドゥル語だー! 滑舌悪くて、何言ってるんだかわかんねー! 待て、ひょっとしてワザとか? スタッフわざとオンドゥル語を仕込んだのか!? サクヤさんはギャレンという立ち位置を見るとそう考えざるを得ない。
そういやブレイドは初の組織所属ライダーと言われてたのに、所属していたBOARDは第一話で壊滅するという詐欺っぷり。一応給料は終盤まで振り込まれていたから、所属してるっちゃあ所属はしてたけど。剣崎も橘さんも組織が壊滅してたのに給料がきちんと毎月出てるのを不思議がれよ。
ディケイドのBOARDはそんな不遇さを払拭するような大会社でした。デォルメした格差社会と実力主義、なんでこんなん朝から見なきゃいけねーんだよと世のお父さんや社会人は。カズマのあまりの昇格降格の勢いの良さを見て笑える人は笑えるけれども、マジで現実にこんな企業が有るのを知って居ると全く笑えないんだよなあ(遠い目で)
元祖ブレイドの連中は薄給にあえいでいる残高27円の剣崎や、学生時代に打ち込んだことは仮面ライダーです!なんて言える筈も無く就職に苦しんでいる新卒の睦月とどうも社会的には不幸でした。特に睦月は、ライダーが資格扱いレベルのこっちの世界見たら、またスパイダーアンデッドに意識乗っ取られるんじゃねーの?
「それでいいのか?ここで逃げたらお前は負け犬だぞ」
ユウスケは最近変身しないのに主人公みたいだぜ! 真の主人公である士は『アンデッドはカードに封印するべし』の原則をガン無視して、アンデッドを爆殺しました。アンデッドってそれぞれトランプになぞらえた封印のカードが割り振られているから(例:ハートのキングのパラドキサ・スペードの10のスカラベ)ちゃんと封印しないと、そこ欠番になっちゃうよね。ディケイドの真の恐ろしさは、後先考えずに作中ルールを無視して怪人を倒せる事だな。
この世界の派遣のライダーって、グレイブとかランスか?
アンデッドを封印するのが業務の会社に未来はあるのか!
答えは否! アンデッドは数に明確に限りあり!
さっき言ったとおりにアンデッドはトランプに割り振られているので、数は53体。しかもライダー変身の鍵となるAや他の何体かはすでに作中で封印されているのが確認できるので、動き回っているアンデッドはもっと少ない筈。そりゃあ、アンデッドと癒着しないと会社が成り立つ筈も無い。
長い時を経て、ついに登場パラドキサアンデッド! うん、えらい地味だ。他のキングのアンデッドは金色とか原色でえらい派手だったから、逆に悪目立ちしてしまっている。元祖ブレイドでも、一人だけ最初から開放されなかったり、カードの強さを表すBPの数値が他のキングの半分くらいだったりと不遇さが際立ってたのに、ディケイドでも地味という不遇さを抱えるとは。キングの力を使ったワイルドカリスが赤いのに、赤くないんだ。
たぶん、この世界のBOARDもアンデッドと癒着しなかったら、むこうのBOARDと一緒で人工アンデッドのトライアルシリーズや54体目のケルベロスアンデッドを作っていたに違いない。マッチポンプをどっちのBOARDもやっているとは。
パラドキサアンデッドとディケイドが死闘を繰り広げる背後で、同士討ちでいがみあうブレイド、ギャレン、レンゲルの三人! なんかこのシーンって、ブレイドの縮図の気がする。
実際、ブレイドではライダーが揃って戦う光景はあまりなく、誰か一人が戦っているのを他のライダーが邪魔しに来るという展開が多かった。自我を乗っ取られた睦月や、ジョーカーになりかけの始さんや、また騙されている橘さんとか。ディケイドの替わりにカリスがいれば、まんま元祖ブレイドです。
次回、轟鬼さん登場! 組織運営がしっかりしている上に、福利厚生も完備、なおかつライダー引退後のアフターケアも完璧な組織である猛士所属の仮面ライダー轟鬼が。BOARDと比べて、なんて勤労意欲が湧く組織か。
まー多分、轟鬼さんが出るのは、次回遂に出るディケイド世界の新ライダーのせいでしょうけど。
カリスが強者キャラって事は、まず間違いなく№53のアレも出る筈だ。てーか出なきゃおかしい。どうやら来週も見逃せないな、ブレイドファン的には。
以下スーパーギャレンタイム
だーかーら、なんで銃を持っているのに接近戦に持ち込むのさー。一応、銃ライダーでは稀有の格闘技系の必殺技持ちだけど、なぜ中距離戦や牽制も無しにバリアが張れない距離の接近戦に自分から雪崩れ込むのか。スキル的には万能になれるのに、何故かブレイドやカリスといった長けた連中がいる格闘戦を好むのだろうか。
なお、元祖橘さんこと天野さんは、PCが家に無いアナログ人間なのに現状でipodを買うという無茶をやらかして困っているそうです。そりゃPC無ければ曲取り込めないだろ、常識的に考えて……。
結局、元祖剣崎役の椿さんの家にお邪魔して曲を取り込んでもらうというオチ、なんで現実でも剣崎に尻拭い頼んでるんだよ! しかも椿さんのブログには作業に飽きて美顔器で遊ぶ天野さんの写真が。お呼ばれした小学生かよ!
天野さんと橘さんはもう=で繋いじまえよ、おもしろすぎるわ。