29周年の復活祭
そりゃあ、結婚相手のご両親に招待されて、汗まみれの服で行った挙句にプロテインをゴクゴク飲むような人間が、結婚式に行ったらマズいわな。ロビンマスクはリアル奇行士。
もう先週の話で思いっきり旬を逃しているんですが、キン肉マンの読み切りが少年ジャンプに掲載という奇跡が起こりました。しかも俺みたいな肉フリークだけでなく、一般層にも評判が良かった模様。アンケートでも上位を狙えそうなほどとか。最も、肉が上位になってしまうと現在の連載陣の立場が無いんだが。
そもそもこの読みきりは、Ⅱ世のアニメ化時にでもやっておいた方が良かったのでは。Ⅱ世って掲載誌がプレイボーイだから、子供が読みにくいんですよね。打開策としてVジャンプでの連載もあったが、こっちは尻つぼみで終了してしまったんで。スグルの真弓的セコンドポジションや女性超人の躍進と、別路線としてのやり方も結構挑戦していたんですがね。でもやっぱVジャンプでの連載よりジャンプの読みきりの方が世間的な露出は……。
29周年でアニメ化してりゃあなあ、タイミングがかっきりと。てえか、またアニメやってくれ。万太郎がケビンに勝った事はなかった事にして。
結婚式の招待客を見るたびに思う。キン骨マンはともかく、カナディアンマンとスペシャルマンも招待されたのか。前者は悪友でいいけど、後者はほとんど知らない人を通り越して、こっちが必死のときにイヤミ垂れた嫌なヤツ的ポジションだぞ。自分をウスノロ野郎って罵った人間を結婚式に呼ぶとは、流石慈悲を学んだスグルだ。
結婚式の喧騒を外に、地球のキン肉ハウスに集まるアイドル超人軍団。テリーマン・ロビンマスク・ラーメンマン・ウォーズマン・バッファローマン・ブロッケンjr・ウルフマンの面々だー! で、ジェロニモは? 後半の活躍度合いから言えばジェロニモなんだが、多分人気があったシリーズの7人の悪魔超人戦からメンバーをチョイスしたのかなと。だがおかげでジェロニモはアイドル超人で唯一、スグルと肌を合わせていない男になってしまった。
で、ここに結婚式を挙げているはずのスグルが来て最後のガチスパーリングとなるわけだが。これ、結婚式の数日前に行なっておけば問題なかったよね。ロングホーン摘出手術といい、スグルの行動には余裕が無さ過ぎる。究極のタッグトーナメント初戦の頃にやっておけばよかったものを。マシンガンズも2000万もシードじゃねえか。十分余裕はあるだろ。
そして始まるガチスパーリング。順当にウルフマンを倒し、初顔合わせのブロッケンもキン肉バスターで撃破。ラーメンマンは苦戦の末のキン肉ドライバーで倒すが、次のウォーズマンのパロスペシャルは逃れられず、初の一敗を喫してしまう。
上記の展開って地味に珍しい。ウルフマンとブロッケンはともかくとして、ラーメンマンが負けて、ウォーズマンが勝つという展開が。いつもだったらウォーズマンが負けて、ラーメンマンが勝つ展開に持っていくと思うんですよ。ラーメンマンは実力者かつ人気キャラだし。ラーメンマンを負けさせることで後の勝敗をわからなくさせたのか、それともこれからⅡ世で戦うウォーズマンにハクをつけさせたのか。一番考えられるのは、ゆでだからという答えでしょうか。いやだってゆでだし。
6を9に返す元祖バスター破りによりバッファローマンにも負け、ジャンクマンをほぼ一撃で絶命させた逆タワーブリッジをぶっ放したロビンマスクにも負けるスグル。これで3勝3敗のイーブンという、ジャンプ主人公らしからぬ戦績に。そして最後の一人、因縁の相手テリーマンとの一戦。泣きながら理解しながらの殴り合いなんて、古色蒼然としたやりとりなんですが、なんだろう普通に感動したんだ。最後がクロスカウンターなんてのもお約束なんだが、実にベネだ。古色の中にだって栄える色はあるんだ。
ここで一応ツッコミ。Ⅱ世の回想シーンでスグルの結婚式に普通にアイドル超人は参戦していました。まあゆでだからで済まそうと思っていたんですが、管理者から良い答えが出ました。
「あいつら、二次会だけ出たんじゃね?」
た、確かにこれなら矛盾に説明が付く。式は厳粛だから、二次会だけ出てバカ騒ぎしようぜーって、物凄くタチが悪いがそれはさて置き。この答えを聞いたとき、初めて管理者とタッグを組んでて良かったぜと思った。ホント初めて。