日々雑談~1728~
バットマン:ノーマンズ・ランド 1を入手。厚く単価の高い本だけあって、地元で扱っている本屋を探すのに時間がかかった上に、読み込むのにも時間がかかり……。なるべく本は地元の店で買いたいと思っているものの、こういう苦労を経てしまうと、もうAmazonでいいかなあとも考えてしまい。見つからなかったら、もっと本屋の無い地域に住んでいたら、多分諦めているわけで。これが、Amazonの強みか……。
それはそれとして、ノーマンズ・ランド。合衆国によるゴッサムの隔離と封鎖、無法地帯でのヒーローやヴィランや人々を描く、一大シリーズ。リアルタイムでも1999~2000年と、丸一年続きました。ゴッサムはさながら戦国! 誰が勝ち抜ける? 鍵は開けられてしまった!
このノーマンズ・ランド1巻の厚さ、収録されているのは本筋だけでなくタイイン誌も、そしてサブエピソードも満載。一時期バットマンを務めていた男、アズラエルの奔走やジョーカーとの対峙。無法地帯に現れた史上最強の超人スーパーマン。ヒーローやヴィランだけではなく、忠実なる執事アルフレッドの物語や一市民の奮闘や悲劇も収録。横に幅広く、並列の展開で一大シリーズを創り上げるアメリカンコミックスのシステム。このノーマンズ・ランドは、その冥利を思う存分味わうことが出来ます。
ノーマンズ・ランド前日譚、致死性エボラウイルスがゴッサムに蔓延する『コンテイジョン』。大震災により街すらも壊滅する『カタクリズム』。この二シリーズは解説として収録されているのですが……コンテイジョンの一編だけ、一話だけが邦訳されています。その一話が収録されているのはヒットマン1。バットマンとヒットマン(トミー・モナハン)、二人のヒーロー初の邂逅回。アレはコンテイジョンでの話です。この話自体、ヒットマンの連載開始前日譚でもあります。意外と近場なゴッサム界隈。
単純な正義や悪意は通じぬ、狂乱の無法地帯。話は、まだ始まったばかりなのです。