真面目に例の事件について考えてみよう。

履歴書の特技欄に県大会出場以上の成果を出した相撲を記入

郵送した次の日に暴行事件発覚

面接の際にエラいツッコまれる

orz←今ココ

いつかこうなるとは思っていたがなんでこのタイミングでなー……俺の運とタイミングの悪さはこの際どうでもいい。
これ相撲だけの問題じゃねえよな、正直。新弟子の陰惨なお話は他のスポーツでもよく聞く。だいたい聞いたスポーツの全てが衰退気味のスポーツなんだが当たり前か、スポーツとは関係ない練習以下の事に命賭けたくねえし、ある程度賢い人間なら嬉々として行う先輩の姿を見て見限る。見限られた先輩は己の馬鹿さに気付かずに辞めた後輩を罵り同じ事を繰り返す。そんなんじゃあまともな新人育たねえよ。新人の枯渇=ジャンルの未来の崩壊だろうに。

体育会のイジメ紛いのシゴキの思想が分からない。入ったばかりの頃に無茶な目にあって辛い嫌な思いをして、キャリア積んで今度は先輩として後輩に自分が無茶を強いて辛い嫌な思いをさせる。いや、止めろよ無茶を。自分が嫌な思いをして俺が先輩になったら後輩に同じ事をしてやるーって燃えるのっておかしくね? 辛い目にあったんだったら後輩の気持ちが分かるだろうに。なんで嫌なもんを後生大事に伝統として受け継ぐかな。
辛さもなしに一人前になれない。ごもっともです、俺も先輩としての後輩への技術指導を否定する着は毛頭ございません。で、強制の一気飲みやビール瓶でぶん殴ったりされてなんの技術が向上するんですかと。指導は否定しないが、全く意図の無い無茶無謀は大っ嫌いだ。

でスポーツの中でのイジメの問題に戻りますと。プロレスなんかかなり酷い話を聞きますね。熱湯の風呂にブチこまれて上から蓋で長時間押さえ込まれたり、蝉嫌いを公言している若手の部屋に大量の蝉を放っておいたり、エアガンで撃ったスズメを後輩に食わせたりまたそのエアガンで後輩を狙い撃ちしたり。なんつうか、馬鹿らしすぎて開いた口がふさがらないレベル。小学生かお前らは。女子プロなんかはもっとエグい話を良く聞く。先輩のイジメが酷すぎたせいで、新人が全く育たず結果的に消滅してしまった老舗団体も。テメエの巣ごと潰しているんだから世話ねえやな。
で、このアホみたいな状況を一変させるには外部の力が必要な訳で。要はマスコミ辺りがきちんと報道していれば選手も馬鹿な真似はできないわけなんですが、プロレス専門誌はこういうイジメネタを諭すどころか、笑いのタネにしかしなかった。だって、ヘタに書いて取材拒否されたらアホじゃないですかと。
一般マスコミが殆ど触れない専門的なスポーツにはマスコミと選手のこういうネチョネチョした関係が当然のように有ります。一度本気で唖然としたのはプロレス専門誌に某女子選手が当て逃げや衝突事故の常習犯として書かれていた時のこと。それを非難しているのならまだしも、この一件が書かれていたのは笑い目的の小ネタのコーナー。もーこの娘はドジッ娘だなあって感じでまとめてありました。俺がプロレスマスコミを見限った要因の一つですね。これ、今の時期に堂々と書いたら祭りの燃料になるんじゃねえの?
相撲もプロレスに比べれば国技として一般マスコミの目の届きやすいところに居ますが、ネチョ関係は当然。下手すると、今回のやりすぎた一件も世間に流れなければ専門マスコミは黙殺していたかもしれません。一般マスコミに流れたからいいものの、本来こういう暗部は専門的な記者がいの一番に踏み込むべきだろうに。ちなみに大仁田関連で告発だの色々あった際もプロレス雑誌は見事に黙殺しました。あと某団体が最近話題の円天問題に密接に関わっていた事も黙殺。お前らマスコミ名乗るな。

とりあえず今回の事件は体育会思考の暴走と監視者のいない業界の好き放題さが相まって起こってしまったのではないかと。理事長や協会の姿勢も批判されていますが、彼らなんで批判されるかわかってないんじゃないかな。彼らの常識に沿って動いているだけなんだから。相撲だけの問題と思わずに、閉鎖的な他の衰退気味のスポーツ業界も少しは省みて欲しいのですが。この一件を己の事と思い省みれるなら衰退なんかしねーか。