日々雑談~1606~

>先日、ニコニコ動画にて初代仮面ライダーの公式配信が始まりましたが、石ノ森作品にて度々描かれる「異形の悲哀」を描いているアメコミといば、やはりX-MEN(デッドプールも含む)でしょうか。 あとはキャップやスパイディ辺りですかね?

 ミュータント(ミューテイツ)である、いわゆる人間ではないヒーローは、基本悲哀を抱えていますね。むしろ悲哀を感じる心がないと、本当に怖い存在になってしまいますからね。せめて心だけは、人でありたい。
 PS3や360で発売されたアメイジング・スパイダーマン(日本未発売)は、実に仮面ライダーでした。スパイダーマンやリザードの能力の高さを認めたオズコープ社は異なるアプローチでのデミヒューマン製造に着手。ライノ(サイ+人間)やスコーピオ(サソリ+人間)を作り上げるが、彼らは事故によりNY市内に脱走。スパイダーマンは数々の困難に対処しながら、オズコープの怪人と戦うことになる。正に、石ノ森版や昭和ライダーの如きノリ。映画とはパラレルになってしまいましたが、こっちはこっちで魅力的。半死半生のスパイダーマンを見かねたコナーズ教授が、決死の覚悟でリザードに再変身する、実に熱い流れもあります。まるで、デストロンの科学者から正義の味方となったライダーマンのようだわ。

 映画「ドラゴンボールZ神と神」が地上波でやっていたので視聴。鳥山明が根幹からどっぷり関わっているとの話に嘘はなく、結果出来上がったのは、原作のおおらかさとアニメのノリが合わさった良作でした。ドラゴンボールって、アニメと原作で若干風味が違いますしね。風味の融合に見事成功していたんじゃないかと。ピラフ一味が、ここまでフューチャーされるとは思っていなかったヨ!
 敵も超然とした最強の破壊神ビルス、地球の危機ではあるものの、どことなくのんびりとした状況。メタ的なセリフも、怪獣的進化をとげるしか無かったドラゴンボールへの鳥山明からのツッコミっぽい。少年漫画におけるインフレ化へのアンチテーゼと言うか、「それもいいけど、こういう作り方もあるんだよ?」と教えてくれる作品でした。穏やかで退屈しかねないスピード感なのに、目はずっとTVから離せず。満足……!